A Day In The Life 〜 懐かしき1曲

“あと5年、早く生まれていたら”〜その時、彼らは解散しようとしていた…

この曲が愛されるわけ 〜 ♪アメリカの歌 / ポール・サイモン

2009年06月26日 17時59分13秒 | 1970年代 ロック&ポップス

このちょっと八方ふさがりで、暗い内容の歌を何故アメリカ人は愛するのでしょうか?

今日ご紹介する「アメリカの歌」は、ポール・サイモンが、1973年にリリースしたヒット・アルバム『ひとりごと』に収録、彼のキャリアの中でも屈指の名曲と思っております。

詞というものは、個人個人で受け取り方、感じ方が違うものです・・・
この曲、厳しい現実に直面し、“でも行動をせねば”と思っている人へのささやかな応援歌のように聞こえてなりません!

ちょっと詞を検証してみると・・・
自由の女神というのは“自由と平和”のシンボルそのシンボルが沖へ出るのを見たという夢・・・
これは、恐らく、本来、自由で正義に満ちあふれていなければいけない祖国アメリカは、ベトナム戦争(この曲のリリースは73年)などの参戦など、その正義とやらは何処かに行ってしまった
こんな事を“自由の女神が沖へ出る”という表現をしたのでは・・・

そして、メイフラワー号はアメリカに渡ったイギリスの清教徒達が新天地アメリカに渡ったときの船の名であることから、遠い祖先たちは希望を胸に新天地アメリカにやって来た。
やがて、アメリカ国民は、月にも宇宙船を飛ばせるまでに繁栄したものの、いいことばかりは続かず、多くの問題点を抱えてしまった・・・

愛する祖国アメリカの侵した過去の過ちを真摯に受け止め、今、目の前に立ち塞がっている様々な困難に対し、ちょっと厳しい状況だけど、逃げることなく立ち向かおうではないか…

力強いメッセージの雰囲気…というより強がることなく、サイモンのお疲れ気味とも言える淡々とした歌い方が却って、“今ある、厳しい現実に対し、途方に暮れ、でも何とかしなければならない”と思ってる国民に共感を持たれている原因になっているのではないでしょうか。

この曲でポール・サイモンは、バッハのマタイ受難曲のコラール「われはここなる汝の身許に留まらん」のメロディを使用し、サビの部分でオリジナルをミックスさせたということです。このクラシック曲のことは知っておりましたが、聴いた事がありませんでした。

“途方に暮れ、でも何とかしなければならない”と思い、やっとの思いで探しあてました。
見上げた男だ!(笑)

この曲は、ポールは、サイモン&ガーファンクルとしてリリースすることをイメージして仕上げたそうです。
しかし、この実現は、リリースから8年後の1981年のセントラルパークでのコンサートまで待たなければなりませんでした。
この渾身のサイモン&ガーファンクル「アメリカの歌」は最高に感動的な出来上がりとなっております。

日本ツアーで是非お願いしたい曲です!

多くのアーティストにカヴァーされ、“Starland Vocal Band”という男女2人づつのコーラス・グループもア・カペラで、カヴァーしております。これぞ、この曲の最高峰といってもいい出来です!
このグループ、学生時代の音楽サークルで何曲も取り上げた思い出のグループです。

American Tune - Paul Simon

アメリカの歌 / ポール・サイモン
僕はよく誤解され
たえず迷い
何度も見すてられ
しいたげられた
でもいい 平気だ
ただ疲れただけ
陽気にはなれない
故郷は遠い あまりに遠い

くじけぬ人間はいない
不安のない友はいない
砕けぬ夢
破れぬ夢なんてない
でもいい 平気だ
今日までやってきた
でもたどる道を思うと
考えてしまう
どこで間違ったのかと

死ぬ夢を見た
魂が僕の身をはなれ
僕を見おろして 微笑んだ
空飛ぶ夢
大空から僕の目は見た
自由の女神が沖へ出るのを
空飛ぶ夢

僕らはメイフラワー号に乗り
月へ飛ぶ船に乗り
この不安の世に アメリカの歌をうたう
でもいい 平気だ
幸運ばかりはない
明日はまた労働の日
だからしばしの休息を

ジャンル:
音楽
キーワード
自由の女神 フラワー号 コーラス・グループ ア・カペラ セントラルパーク マタイ受難曲 ベトナム戦争 クラシック曲
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10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
前夜 (東京ヒルトン)
2009-06-27 09:16:40
さだまさしさんの「前夜(桃花鳥 ニッポニア・ニッポン)」という曲は、日本版「アメリカの歌」です。

さだまさしさんはポール・サイモンの大ファンですし、サビの「I'm Alright〜」の部分はまさに「アメリカの歌」へのオマージュですよ。

http://www.youtube.com/watch?v=EdGc5ll9Ea0
(カバーです)
アメリカの歌 (びーとるおやじ)
2009-06-27 22:26:12
しかしこれほど大きなタイトルはありませんね。。(=^_^=ゞ
この曲はタイトルは知ってましたが印象には残っていなくて、どういう曲だったのかは今聞いて思い出しました。笑

しかしマイケル・ジャクソンが亡くなりましたね。。
突然の死でテレビでもニュースになってました。
次はこの特集ですか?
私も追悼曲として「Say Say Say」をアップしました。(=^_^=ゞ
東京ヒルトンさんへ (John Beatle Lennon)
2009-06-28 11:33:57
いい曲ですね〜カヴァーしてる人も、完全に“さだまさし”になり切ってますね…
僕もカラオケのレパートリーで「防人の歌」がありますが、曲が長くて長くて、とてもしんどく、1番2番と曲が進んで行くうちに段々酷くなっていきます(笑)
こうゆうオマージュの仕方はとてもGoodですね!
び〜とるおやじさんへ (John Beatle Lennon)
2009-06-28 11:40:04
いやいやもっと大きなタイトルがありますよ

1970年の大ヒット曲
三波春夫大先生の「世界の国からこんにちわ」(笑)

マイケル・ジャクソンは、スリラーの曲やポールとのデュエットはそこらじゅうで溢れてると思いましたので違う曲でリリースしました。
【楽天ブログへのコメント】1 (JOHN☆び〜とる☆レノン)
2009-06-28 21:25:28
【楽天ブログへのコメント】1

一撃超介さん
アメリカの歌と言えば....
「ビバ・アメリカ」が頭に浮かびます。
つうか、昔にそんな脳天気系な歌ありましたよね?
あ...タイトルもこれでいいのかな....

JOHN
あったあった、バンザイというアホみたいなグループ名(笑)でよくかかっておりました。
http://www.youtube.com/watch?v=fsMtQQ1NV-c
それにしても、「American Tune」の対極にあるような曲だわ!(笑)
【楽天ブログへのコメント】 2 (JOHN☆び〜とる☆レノン)
2009-06-28 21:26:51

【楽天ブログへのコメント】2

小春ちゃん3444さん
アンサーソング
レイジーの宇宙船地球号に、戦争を歌った曲があります。
【僕らの国でも】
♪〜ブラウン管から流れるニュースは、地図だけで覚えた国の戦いを映している。
*低過ぎる雲と幼すぎる顔を、まるで他人事みたいに
僕達は見つめてる。
エブリディ〜、何処かでの誰かの事件は、エブリタイム、いつの日も知らん振りなのか。
*その時手をあげて、銃を持ちたいのか。髪を切り恋人と別れ、僕達は走れるのか?
アニソンの王者、影山ヒロノブが20歳の頃に書いた歌詞ですが
*印のところが、とても印象的でした。小春@ピチギャル時代。(笑)

JOHN
ワイとしては、『小春@ピチギャル時代』という箇所が印象的でした(笑)
レイジーは、デビューの時に妥協したから、一般的に最後までアイドル・グループと思われ随分損をしたのでは…

賛美歌 (ミシェル・マ・ベル)
2010-08-01 21:16:16
私もamerican tune 大好きです 教会の礼拝でもともとは賛美歌であるこの曲を聞いた時 あれ?なんでポールサイモンの曲を教会で??ってびっくりしました
年がばれますけどこの曲を高校生の頃後楽園球場の復活コンサートで知りました 母が急死した直後で この曲が本当に心に響きました
ミシェル・マ・ベルさんへ ( John Beatle Lennon)
2010-08-02 07:20:25

はじめまして

教会での賛美歌…いいですねぇ!
賛美歌というのは、いつ聴いても、神々しい響きがあって、気持ちが安らぎます!

ポール・サイモンの賛美歌をモチーフにしたこの曲が、アメリカ国民の心を掴んで放さないのは、こうした賛美歌の持つ不思議でなのでしょうか?
はじめまして (なるp)
2010-09-10 03:28:47
アメリカン・チューン、時折聴きたくなる曲のひとつですよね。好きな曲なのに歌詞をちゃんと聴いたことがなかったのでここにたどり着きました。まあ、やっぱこんな歌なんだろうなと詞については詩人サイモンさすがにそつがないと思いましたが、讃美歌やらバッハやらの件は寝耳にミミズというくらいびっくりしました。やっぱ民謡とクラッシックというバックボーンの違いが現代でもさだまさしとポール・サイモンの違いなのかなあとも思いながら、エリック・カルメンなんかもそうですが欧米ではなんでこういうクラッシックをモチーフにしたといえば聞こえはいいですけどそれがパクリだと叩かれないのでしょうか??今更ながらものすごく不思議な気がします・・・。
なるpさんへ (JOHN BEATLE LENNON)
2010-09-10 22:31:56

初めましてコメントありがとうございました

ポール・サイモンの詞は、簡単そうで奥深いですね!
こういうアーティストの詞を見ると、英語圏の国に生まれなかったことを非常に残念に思います。

盗作問題はよく分かりませんが、本人に了解を得ていれば問題ないみたいですね。
または、◎●にインスパイアされて曲を作ったと言ってしまえば、言ったもん勝ちなんでしょうかねえ?(笑)

遥か昔のクラシックなどは、印税も問題ないだろうから、狙い目ですよ(笑)

こんなことなら、クラシックをもっと聴けばよかった!



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