私はとても食い意地がはっている以外は基本的に無欲で平凡な人間なので、家族が仲良く笑って過ごせたらそれだけで幸せだと思っている。
けど良く考えたら仲の良い家族っていうのはありふれたものではないのかもしれない。いくら家族と言っても異なる人間同士のコミュニティなので、少なくとも関係を良好に保つ努力が必要なのは間違いないと思う。
梅原猛先生が家族の基本は夫婦、良い親子関係を築くにはまずは夫婦の仲が良いこと、と言っていた。
これは息子が生まれてから色んな子どものいる家庭を見る機会が増えて、体感としてほんとそうだよなーと思っている。
悲しいけど妻が夫を(逆もしかり)悪く言ったり、言わなくても態度に現したりしていると、子どもも同じような態度を取るようになる。
反対に、夫婦が仲良くお互い尊敬しあっていると自然と子どもも両親を尊敬できるようになるみたい。
で、これは完全に偏見ですが仲の良い子持ちのご夫婦に共通していることって「一緒に過ごす時間が長いこと」なのかなと思っている。家族で会社を経営してたり、一緒にお店をやってたり、農業をしてたり。webデザイナーとかブロガーとか作家とか、いわゆるノマドワーカーで家にいる時間が長かったり。
一緒にいる時間が長いともちろんちょっとしたイライラも意見が食い違うこともあるけど、すぐに話し合えるし意見の前提を共有しているから解決も早い。
少なくとも、「俺は外でこんなに苦労して働いてるのがわからないのか」「あなたには育児の大変さなんてわからないわよ」っていう不毛なケンカはしなくてすむんじゃないかと。(うちは夫が働きづめて家を空けていた時期にありましたこれ)
あと私はすごく単純だから、見えないところで働いてお金を持って帰ってきてくれるよりも近くで働いている姿を見ているほうが感謝の気持ちが湧いてくるし、時々「いつも働いてくれてありがとう」って言うよりも「今日は羽釜でご飯を炊いてくれてありがとう」「今日は大根の収穫をありがとう」って毎日言いたい。
子どもの育児に関しても、やっぱり一緒にいる時間が長いほうが二人で協力しやすい。
というわけで個人的には残業をたくさんして家にはほとんど帰ってこない会社勤めより、低収入でも家で仕事しながら一緒に育児もできるほうが魅力的じゃないかなぁと思っているのだけど、どうなんしょうか?