教団「二次元愛」

リアルワールドに見切りをつけ、二次元に生きる男の生き様 (ニコニコでは「てとろでP」)

人のふんどしで相撲をとる人たち

2015-03-03 23:38:28 | 経済/経済/社会
ここ数か月くらいの傾向だと思うのだが、
日本その他の先進国が格差社会になっている原因は何かという点について、いろんな人が急に口を開きだしたという印象がある。
しかも口を開いたヤツらはみんな同じことしか言っていない。

なぜか?

最近そのカラクリがわかった。





https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784622078760



「21世紀の資本」というこの本が発端であった。

Yahoo!ニュースなんかでのっている格差社会原因究明関連の記事はこの本のコピペである。
しかもほんの少しもひねりが入っておらず、こんなんで記事にすんなwwwと言いたいくらい原文そのまんまのことがこの本に書いてある。
ようするに、この本を読んで感銘をうけた人がコピペ記事を作成し、しかもそれを自分が発見した法則かのごとくドヤ顔で書いているのだ。

ちょっとヒネたヤツになると
「わたしはピケティの著作(註:前述の本)は読んでいませんが…」
などと前置きをしたうえで若干論点のずれたピケティ批判を語っているからなお笑える。

人のふんどしで相撲をとるとはまさにこのことwww



・・・と思っていたところ。

実はそういう現象は他でも見られるようだ。
人にこの話をしたところ、別の本で同じ現象を発見したという体験談を聞けた。

マスコミにとっては相撲は人のふんどしでとるものと相場が決まっている様子である。






追伸:

この本、かなりページ数がある。
暗殺教室なるアニメで凶器として使用した修学旅行のしおりと同じくらいゴツい。
にもかかわらず日本で10万部以上売れたらしい。

おまけにこの本、なんと6000円弱もしやがる。
日本では経済関連の本は1万部売れればバンザイな世界だというから、定価を考えればバケモノじみた売上といっていい。

しかし!

この本を10万人も読破したとはとても考え難い。

しかもわりとガチな経済学の本だぞ!?
ハリーポッターとは違うのだよ!!

むしろ最初の数%で挫折して本棚への片道切符を発券されてしまい、
「俺様はこんな本も読むような知的な人間なんだぜい!」
と自慢するためのインテリアになりさがっているほうが主な用途なのではないかとすら思うほどだ。

ピケティのコピペでなにがしかぶっているヤツ、実は原著も読まずに文字数1/100にした解説本だけしか読んでない可能性すらあると我輩は勘ぐっている。
原著のほうは総論を述べたあとにかなり細かく個別事情に踏み込んで状況説明してあるし、恐ろしく文字数が多いのでそれくらい書かないとあのページ数にならないほどなのだが、コピペ屋さんのほぼ全部はそういった個別事情ガン無視で原理原則的な総論だけをかいつまんで書いてあるヤツらばかりだというのがその推論の根拠である。