教団「二次元愛」

リアルワールドに見切りをつけ、二次元に生きる男の生き様 (ニコニコでは「てとろでP」)

固定資産税評価額より安く買った

2013-11-01 00:03:18 | 経済/経済/社会
戸建(賃貸用)の決済を済ませてきた。

でだ。
固定資産税が思ってたよりちょい高いかな?
・・・などと思っていたところだな。

なんと!
購入金額(いわゆる実勢価格に相当)が固定資産税評価額より安かったという!

これが隣の家という概念が存在しないようなにゃんぱすな過疎地域ならまだしもだな。
この物件は駅まで歩いて2分だぞ。
そんなことがあるのかと、ちょっと驚いた。



どうしてこうなった?

…と、どうやら売主ですらそう思ったらしい。

いやだってだ。
買うほうの我輩ですら安いと思ったしさ。
その上、なおかつ値切って買ったのだから、そりゃあ「どうしてこんなに安い値段で」と思うのも無理からぬことだとは思うけどさ。
そもそも田舎すぎて流動性が極端に低く、たまたま潜在的な買い手になりうる人の目につかなかっただけで、ホントはもうちょい高く売れるんじゃないか? なんて我輩すら思うくらいなんだけどさ。

まあそれはいいとして。

契約時にもけっこう未練がましかったし、決済時も
「どうしてこんなに安い値段で売らないといけないわけ? 私が死んだ後にしてくれてもいいじゃない?」
と兄弟(子供はいないので)にグチっていたらしい。

でだ。
不動産屋はそこで機転を利かせてだな。

「べつに売りたくないなら売らなくてもいいいですよ?
そのかわりご兄弟が相続した後に売ると登記費用もう1回分とられますし、3000万円特別控除がなくなりますから税金がっつり取られますよ?
手付金は倍返ししてもらいますよ?
老人ホームにお住まいのままこの家の手入れはどうなさるのですか?
それでもいいんですね?」

「えっ!? 倍も返すの!? それはイヤよ!!」

「そうですよ。
先日、弟さんと妹さんが同席されたときに説明しましたよ。
そのときあなたが署名した書類がこちらにありますよ。
契約は解除でよろしいですか?」

と迫ったらしい。
あんたさ、これだけ聞くと悪徳やでwww

世の中には、いや日本には宅建業法というものがあって、我々のようなシロウトが取引する場合にはいろいろと法的な保護を受けているものだが、その法の手続きを踏んでも業者がそれを説明してもドシロウトでそれを理解できていないために自ら罠にハマるようなことは多々ありうる。
このケースもその1例だろう。
ちなみにこの手付倍返しの説明はわたしもその場にいて聞いていたので、売主の婆さんが(理解したかどうかはともかくとして)聞いたはずなことだけは間違いない。



手付金を倍返ししてくれるなら我輩何もしてないのに儲かるわけで、それはそれでかまわんと思っているわけでだな。
実際のところ「べつに売りたくないなら売らなくてもいいいですよ」というのは買主の我輩の本心ですらある。

本来、手付金は売値の5%前後で切りのいい数字になることが多いように思う(銀行からおろすのめんどいから半額にまけろと言ったら通ったこともある)が、今回は10%まで(不動産屋に手付金の保全処置が発生しない限度)で好きにしてくれという話だった。
だから変に思われない範囲で安めに設定しておいた。
なぜなら、築古なので後で思いもよらぬモノが見つかって買いたくなくなるかもしれないからだ。
だが、こんなことなら10%までブチこんどいたほうがよかったかも…なんて欲深いことをちょっと考えた。

…とはいっても結局承諾したようだけどね。



今回の取引で1つ嫌な予感がしたことがある。
現在の地方の不動産市況はパーフェクトなまでに絶賛大崩壊中にあるのではないかという懸念がわいたことである。
その根拠は固定資産税評価額より安く買えてしまったことにあり、つまりそれだけ地方の不動産には価値がないよと市場がそう語っているのである。

これは本物件の話だけではない。
我輩の会社の同僚が買った家しかり、我輩の実家しかり、日本経済しかり、である。