教団「二次元愛」

リアルワールドに見切りをつけ、二次元に生きる男の生き様 (ニコニコでは「てとろでP」)

特撮の戦隊さんの事情

2012-11-28 00:02:53 | オタネタ全般
特撮の何とか戦隊という番組を見ていて思ったのですが… by コピペ馬鹿 ~創造力の欠如~
http://copypa.blog99.fc2.com/blog-entry-5674.html



8 :仕様書無しさん:2012/11/10(土) 21:47:19.24
特撮の何とか戦隊という番組を見ていて思ったのですが
なぜ戦隊の方々は少数の戦力で10倍以上の多数の部隊を攻略する
というような奇襲じみた攻撃を繰り返すのでしょうか?
世界を賭けた戦いにこのようなギャンブル性の高い戦術を
用いるというのは戦いの意義を理解していないのではないでしょうか?
最も許せないのは最初は徒手空拳で闘うのに途中で武器を持ちだしたり
相手が巨大化すると巨大なロボを投入する、というような戦力の逐次投入です
最初から戦力を集中して投入すれば互いの損耗は最小限に抑えられたはずです
彼らは過去の戦争から何も学んでいないのでしょうか?
このような番組を見て、正義を勘違いした子供が将来士官となって人々を
導いていく可能性を想うと恐ろしくてしようがありません






なかなかおもしろい。

だが。
それにあえてヘリクツをつけてそれの正統性を立証させるほうがさらにおもしろいとわたしは思うのだ。

ではやってみたい。



> なぜ戦隊の方々は少数の戦力で10倍以上の多数の部隊を攻略する
> というような奇襲じみた攻撃を繰り返すのでしょうか?

これはだな。
資源のない日本国の地政学的な理由によるものだ。

正攻法でいえば、用意できるかぎり大人数で一気に叩くのが正しい。
アメリカは常にそうだ。

だが、日本の周りを見ればいい。
中国も韓国も北朝鮮も、その3つともに未だに徴兵制をしいているような、前時代的でかつ好戦的な国ばかりではないか。
希望者だけがやる自衛隊では人数だけは勝てないのだ。

ならばどうするか?

徴兵されて無理やり連れてこられためっちゃやる気ないヤツがウジャウジャいる韓国軍など烏合の衆でしかない。
我々は、人数で韓国軍を圧倒することをめざすのではなく、練度や火力で圧倒すべきなのだ。

戦隊モノだってそうだ。
人数だけは確保すれどもショッカー程度の戦闘力しかない烏合の衆だけでヒーロー部隊として展開するのが日本の国防のありようとして果たして正しいかと問われれば、おのずと答えは出てこよう。



> 最も許せないのは最初は徒手空拳で闘うのに途中で武器を持ちだしたり
> 相手が巨大化すると巨大なロボを投入する、というような戦力の逐次投入です
> 最初から戦力を集中して投入すれば互いの損耗は最小限に抑えられたはずです

現場は一流。
マネジメントは三流。
まさに日本のありようそのものである。
そして戦力の逐次投入こそが愚かなマネジメントの典型であることもまた有名である。

では。
戦隊はなぜそんな戦闘をしているのか?

それはだな。
マネジメントを日本人がやっているからに決まっているからではないか。
そして日本の国防なんだからマネジメントを日本人がやるに決まっており、それを外国人がやるなんてことはありえない。

アメリカンに強烈なリーダーシップをもって反対派を無視して大胆に采配を振るうのは日本的とは言いがたい。
馴れ合いを疑われるほど談合的に部門間の調整を行い最大公約数的で消極的な采配を振るうハメになってしまうのが日本的なのだ。

ある意味でこれはリアルだ。
そのやりかたがマズいことは現場の人間なら誰でも気がつくような舵取りが行われ、戦隊モノとはその制約のなかで最大の成果を出さねばならない現場の人間の悲哀を描いたものなのだ。

たとえそれがどんなに不利な状況であろうとも、国防で守れませんでしたでは、だから国民が皆殺しにされましたでは許されない。
戦隊ヒーローたちの活躍ぶりには頭が下がる思いである。



> このような番組を見て、正義を勘違いした子供が将来士官となって人々を
> 導いていく可能性を想うと恐ろしくてしようがありません

日本においては(ホリエモンや孫正義のような一部の例外を除いて)マネジメントの世界にヒーローはほとんどいない。
それは戦隊ヒーローでも同様である。

戦隊モノを見て、現場で戦うヒーローではなく基地の司令室長になりたいと思う子供がいるだろうか?
たとえばエヴァンゲリオンを見て、操縦者ではなくゲンドウや冬月のような采配を振るう側になりたいと思う子供がいるだろうか?

答えはNO。

氏の心配は杞憂に終わると思ってよろしかろう。



> 彼らは過去の戦争から何も学んでいないのでしょうか?

我々が過去の戦争から学んだこと。

資源を抑えられたら負けること。
技術でも負けたこと。

そして。
負けたら全ての責任を押し付けられること。

それは負けたら悪にさせられることでもある。

正義の条件は、それを示してみせることと、誰かが言った。

示してみせることとは、戦争においては例えば国土を防衛しきることである。

理想論でいう正義とは、武力ではなく話し合いにより世界征服をもくろむ悪の組織を説得し、穏便にお帰り願うことである。
だが戦隊ヒーローはそうはしていない。

戦隊ヒーローたちは話し合いをもちかけている最中に悪の組織の一方的な攻撃により敗走せざるを得ない打撃を受けることを最も警戒している。
だから戦隊ヒーローたちは理想論的な正義を捨て、より実践的に正義を行使することにしたのだ。

理想論でいう正義を振りかざし、自衛隊が憲法違反だと抗議しつづけ、やがて対馬を韓国に軍事占拠される、そんなものは正義ではない。
むしろ戦隊ヒーローたちよりも今の日本のほうが過去の戦争から学んでいないことのほうが多いのではないかと危惧するところではなかろうか。