この向こうは琵琶湖 何やら おどろおそろしい風景なり
茶色く立ち枯れた雑草を踏みしめて
おそらくは この季節じゃないと 踏み入れれない様な場所
ザク ザク っと
勿論 人気の気の字も無い 裏淋しい風景の中で
波の音 風の音 鳥達の鳴き声と
そうだね 淋しさの中で 生きる力を見つける
ここに来ると その風景の淋しさから
心の中まで そんな気分に
この色と 同化するんだ それが 気持ちイイと感じるから
何度でも ここへ足を運ぶ
足元に目を落とし 足場を確認しながら歩く
時折射す陽の光に また その風景を 見直すんだ
輝く物 何一つ 見落とさない そんな気持ちで
気持ちの根底って何だろう?
そんな事を ふと 考えてしまう
淋しさや 哀しさ その上に 喜びや 楽しみが 存在するのか
それとも すべての感情が 横一列に存在するのか
根底にある感情が しっかりと自分に根付いていれば
振り回されることも無く 絶えず自分として 居られるのか
答えなんて期待もしないが
ふと この風景が 俺に問いかけるよう
ここに椅子を置いて 過ぎ行く時を楽しんでみたい
いろんな問答を 静かに考えさせてくれる この風景の中で
切り取られた ひとコマ 切り取った ひとコマ
優しい風景だと思う
今 見返すにつれ