猿橋 です。
広重の「甲陽猿橋之図」や十返舎一九の「諸国道中金之草鞋」でも
見ることができる猿橋
岩国の錦帯橋・木曽の棧 と並ぶ 日本三奇橋の内1つ
長さ31m・幅3.3m(だったかな?)の木橋で
谷が31mと深く橋脚がたてられないため橋脚を使わずに
両岸から張り出した四層のはね木によって橋を支えています
富士の帰り道
つるべ落としに沈む夕日もまもなく消えて という時間
ふらりと立ち寄りまして
誰もいず
ひとりっきりでぽつんと眺めるその光景は
時代を遡ってしまっていてもわからない 辺りの空気と 雰囲気と
この自然景観が好きだなぁ
勿論橋の感じも
本当に往時を肌で感じられる空気が漂う谷の景観に
思わずじっと見入ってしまいます
足元の闇が濃くなるとともに
自分の体もこの地のこの気に滲みだして・・・
日常ではなかなか感じることのなくなってしまった
自然の中 闇の中 小さく無防備で非力な自分
孤独と 人意外の気配と 迫る闇と 圧倒的な自然とに
いきなり ゾクリ とする あの感覚
必要ですよね この感覚って
怖いのに身をおきたくなるんですよねぇ
猿橋はだぁれもいないときに、そっと静かに佇んだり歩いたり
じんわり 情緒豊かに愉しみたい場所です
※直ぐ隣は民家なので
ちょっと意識して視界から外さないとならないのですが(笑)
この写真 あまりに冴えなかったので、補正して雰囲気かえました
が、肝心の 橋を支える四層のはね木 が見えない(苦笑)