新年になって初めての大会は”ツインリンクもてぎ１００Ｋｍサイクルマラソン”。
走るのはツインリンクもてぎサーキットの”ロードコース”。
全長距離：４．８０１ｋｍ コース幅員：１２～１５ｍ 最大直線：７６２ｍ 最大標高差：３０．４ｍ 横断勾配：２～６％地図記載の”①～⑯”を表記して解説したい。
１周目ゴールラインを越えて、無事１周目を走り終えた。
今日のレースの作戦を考えた。
■作戦１
・２周目までペースを上げて、ポジションを良くしたい。
・その後は体力を温存しながら、イーブンペース走行へ。
２周目”②セカンドアンダーブリッジ”下を通過して、”③９０°コーナー”に差し掛かったところ、Ｉ井さんが背後から飛び出していった。
昨年も、２周目でパスされたのを思い出す。
一昨年、昨年とＩ井さんには、最後の方で抜かれて周回遅れにされる。
今年は同一周でゴールしたい。
２周目少し無理をして、ペースの速い方の後ろについていった。
２周目”⑯メインストレート”の計測地点を通過。
２周目は、８‘２５“でラップ。
ゴールライン左側には“１９”表示。
まだ、周回遅れになっていないのがうれしい。
４周目最終コーナーを抜けて、”⑯メインストレート”手前で「ゴォォ～」という音とともに先頭集団が右側を通過していく。
４周目ゴール地点を過ぎても集団は終わらない。
さらに大きくなり、左端に僅かなスペースしか与えてくれない。
５周目集団は大きく、ストレートエンドの”①ビクトリーコーナー”まで繋がっていった。
４周目で先頭集団に抜かれたので、このペースではあと４回は襲ってくるようだ。
リザルトから計算してみると、トップは１周を６分５０秒前後で周回し、平均速度は４２．３９Km/h。
未知の世界で、凄すぎて言葉が無い。
８周目ラップタイムは、８‘４４“。
８分台後半から９分台前半のタイムで周回を重ねた。
速い選手につくとタイムが上がり、単独なるとタイムが落ちてしまう。
１０周目■作戦２
・ランナーの頃、フルマラソンを走る時に心がけていたことは「坂は頑張らない」。
・「ハァ～、ハァ～」いう心拍状態にならないようにしたい。
そのため坂は１７Km/hをキープし、左側を負担なく走りたい。
１０周目ラップタイムは、９‘０３“。
この状態をキープし、１０分台にならずにゴールしたい。
１１周目”③９０°コーナー”を越え、約６％上り勾配のダウンヒルストレートで声をかけられた。
元ポタガール埼玉の“わかまつさん”だった。彼女に声援を贈る間もなく、背中が小さくなっていった。
水を得た魚のような速さは、
天性のヒルクライマー。
１１周目ラップタイムは、９‘１４“。
身体に疲れが出てきたが、残り１０周を凌ぎたい。
１５周目ラップタイムは、９‘２０“。
少しずつタイムが落ちていくが、９分台のタイムをキープしたい。
１７周目約６％上り勾配のダウンヒルストレートで右側から速い集団。
自然に左側へ寄って道を開ける。
１７周目集団が小さくなっていく。
これで静かに走れるようになった。
１７周目集団が去った後に、背後から声をかけられた。
１１周目で抜かれた“わかまつさん”だった。
「彼女に、２周抜かれてしまった」。
１７周目作戦を中止してペースを上げて彼女を追った。
１７周目Ｓ字前半の”⑦Ｓ字カーブ”で“わかまつさん”に追いついた。
不思議にそのままパスしてしまった。
”わかまつさん”には、今までのレースで抜かれる事はあっても抜くことは１度もなかった。
現実を受け止められないまま走り続けた。
１７周目“わかまつさん”にパスされることなく、１７周目をゴール。
ラップタイムは、９‘３８“。
このままでは終わらない気がしてならない。
１８周目１７周目と同じ上り勾配のダウンヒルストレートで“わかまつさん”が横に並んだ。
「わかまつさんに２周抜かれましたね」と言うと、
「途中、ピット休憩をしたから同じ周ですよ」と、言われた。
少し元気が出てきた。
１８周目彼女はそのまま加速し、背中が小さくなっていく。
さすが“坂ガール“。
１８周目このまま黙って見送るわけにはいかない。
ペースを上げた。
“わかまつさん“の背中が大きくなっていった。
１８周目またまた１７周目と同じ場所で“わかまつさん”に並んだ。
Ｓ字前半の”⑦Ｓ字カーブ”手前でパスした。
１８周目またまた“わかまつさん”にパスされることなく、１８周目をゴール。
ラップタイムは、９‘２８“。
背後にプレッシャーを感じながら、１９周目に入った。
１９周目１７、１８周目と同じ場所で“わかまつさん”が横に現れた。
１９周目またまた坂を加速していった。
抜かれてしまったのだが、不思議と楽しい。
１９周目やっぱり、抜かれたら抜き返したい。
”⑥Ｖ字コーナー”手前で“わかまつさん”をパスした。
何も考えずこのまま逃げ切りたい。
１９周目またまた“わかまつさん”にパスされることなく、１９周目をゴール。
ラップタイムは、９‘１５“。
２０周目恒例となった上り勾配のダウンヒルストレートで声をかけられた。
今度はチームハルヒルのＭ雲くん。
少し話をして、小さくなっていく彼の背中を追った。
しばらく背後について、下りでパスした。
２０周目次のコーナーを抜けると、バックストレートになりゴールライン。
「あと、１周でゴールだ
」と呟きながら走った。
２０周目Ｍ雲くんに追撃されることなく２０周目をゴール。
ラップタイムは、９‘３８“。
最終周となった。
泣いても笑ってもこの１周でレースは終わる。
２１周目■作戦３
・最終周は残しておいたパワーを全て出し切って走る。
約６％上り勾配のダウンヒルストレートは、右側からダンシングでごぼう抜き。
今まで１７Km/ｈキープで我慢していたので気持ちが良い。
２１周目もう、前の選手の背中についていかなくても良い。
貸し切りサーキットを走っているようで気分最高。
２１周目ホームストレートの先にゴールが見えた。
並行した選手が「ゴールまで張りますか」と声をかけてきた。
「イヤ、イヤ～」と、言いながら、竸っていた。
２１周目ゴォ～～ル。
最高に気持ちが良い。
タイム３：１２’３８” 平均速度３１．３９Ｋｍ/ｈラップタイムも１０分台になることなく完走できた。
昨年の８月の坐骨神経痛から、９月以降のレース結果がさっぱり。
思い通りのレース展開と、回復してきた身体がうれしい。
ゴール後はホームストレートエンドでスタッフの指示に従ってコースを横断した。
クールダウンでもう１周を走る気がしない。
ピットに帰ってきた。
荷物を纏めて帰る用意をした。
先にゴールしたI井さんと、計測チップを本部に返却して会場を後に家路に向かった。
今年初レースが良い結果だったので、この状態をキープしていきたい。
レース結果 ・天候 晴れ、・スタート Am9:30、・エントリー 916人、・タイム 3:12'38"、・AV 31.39Km/h
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