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アジア最終予選4戦目、対オーストラリア(A)堅守速攻に徹した日本代表、それがはまったゲームプランだっただけに・・・

2016年10月13日 | 日本代表(サッカー)
 敵地での首位・オーストラリアとの戦い。最近、2011年のアジアカップの決勝(李のスーパーボレーシュート)でも死闘を制したし、2014年の親善試合でも勝利してるし、以前ほどオーストラリアコンプレックスは感じていないのですが、ワールドカップ予選だと勝ちきってないんですね。
 だいたい両者のいい所をお互いがつぶして、膠着状態になり、双方打破できないままそのままホイッスルという展開が多い。
 しかし、今日の日本代表は今までの戦い方とガラッと変えてきます。
 日本が、アジアで対戦相手によくとられる引いて守ってのカウンターねらい。それを日本代表がしちゃいます。
 ここまで守り重視でカウンターを狙う戦い方はあまり見たことがない。
 最終的なポゼッション率も63対37という見た事ない数字。
 しかし、前半5分にいきなりの高い位置から奪っての速攻で原口が見事に決め、その後も日本代表は全員のハードワークで組織的にも1対1でも奮闘して守り抜いた。
 前半は完全に守りながらも日本のペースだっただけに・・・

 さて、まずは今日のスタメン。



 岡崎負傷情報も有り、長友も脳震盪で離脱、酒井宏も出場停止(これで頭を冷やしなさい)。なかなかの駒不足。
 そんな中、トップがどうかという所でしたが事前情報通り本田の1トップ(今回は0トップじゃないよね)。本田の1トップはありだと思っていたので期待。
 トップ下が、前回見事に司令塔になった清武ではなく香川。香川のネームバリューは大きいだろうな。
 ハリルホジッチ、香川を見切ったわけでもなかったんだな。香川、先発なら先発でやはり期待してしまう。今日はやってくれるでしょうと。
 でもそれが前半終わった時点で失望に変わるのだけど・・・。
 酒井高が右にまわり、左サイドは槙野。オーストラリアの高さに対抗するには槙野でOKだと思う。
 ボランチは、長谷部、山口蛍。
 やはり守備を軸にした選手起用を感じる。
 キックオフ。
 日本代表の出だしはいい。
 ボールを奪ってからの速い攻め。長谷部から本田、そして2列目から駆け上がる原口に本田が出し、受けた原口が見事に決める。1対1だけどシュートもよく決めた。原口、最終予選のガチ試合で3戦連続ゴールはすごい。
 日本代表は、1トップの本田に球を収め、本田がキープしている間にセカンドストライカー的な香川、原口、小林が2列目から攻めるのが狙いだったと思う。そして原口が決めた。
 いきなりの先制点は大きい。
 その後も29分、本田のキープから原口がまた左サイドをあがりえぐって中央に動いていた本田へパス。本田の左シュートは正面。これがなんでもう少しコントロールできないのかな~。シュートにもっていくのはさすが本田なんだけど。決めれない。
 その後は、なかなか本田に球が収まらない。
 豪は、2015年のアジアカップを制したように、これまでのフィジカルと高さを前面に出したパワーサッカーではなく、ポゼッションも重視したパスサッカーに変化している。
 遅れていたという世代交代もここにきてうまく流れ出した感じ。
 日本的には、中盤のパスを省略したロングボール攻撃でガンガン来られたら嫌だった。つなぐサッカーで相手も来たので、日本の堅守速攻スタイルもハマった。
 前半終わって、攻められはしてるけどペースは日本が握っている。
 このまま後半この形を続けて2点目がとれたら敵地で、勝点3じゃんと淡い期待がよぎる。
 後半、このままの流れを維持したいところだったけど、後半7分。チェックが遅れマークも甘くなり、原口も必死にもどってチャージした相手FWを倒してしまいPK献上。
 これはPKだろうな。今日の審判、全体的にも適正だったと思う。
 ただ前半から原口はけっこう審判に文句言ってて、これが心象悪くしていた面もあると思う。ハリルもけっこうくってかかってるし。
 最近、たしかに変なジャッジ多いけど、ちょっと審判に敬意を払っていない感じの態度が多い最近の日本代表。いうほど今日の審判変じゃなかっったと思う。
 これでふりだし。
 やっぱ甘くないな~と思いつつ、この後の戦いを見守るけど、オーストラリアも日本の攻撃の形に対応してきて、日本は攻めの形が作れない。
 起点となるべき香川がほんと機能していない。今回はディフェンスも求められる役割だったと思うけど、1対1の仕掛けも全然迫力ないし、前半で機能していない香川は見切って清武を出すべきだったと思うよ。
 日本が組み立てて攻める展開はほとんどない。
 後半24分、あのケーヒルも登場。ここからがディフェンダーも力入ったと思うけど、意外と抑えれてる。
 後半29分、カウンターで酒井高のセンタリングに小林悠がドンピシャヘッドで合わせるもキーパーに阻まれる。小林悠、前半あんまパスこなかったよな。見せ場はこれくらいだった。本田も機能しなくなったのを見切って、今度は本田のタメではなく裏へ抜け出す作戦にもっと早く変えていたらもう1点とれたかもしれないのに、ハリルホジッチは踏み出さない。
 結局、小林悠の負傷をきっかけに後半37分にやっと清武と交代。
 そしてその後、本田と浅野を交代。

 

 清武、浅野ラインで惜しい形はあるけどオフサイド。
 でももっと早くこの2人を投入していたらもっとチャンスを作れたと思うのだけど。
 さらに高さ対策でDFの丸山も投入。けっこうイミフとかいわれてるけど、ハリルの意図はわかった。
 攻撃的にもディフェンス的にも高さを持ってきたという事でありだと思う。原口の所にいれるんだと驚きもした。
 オーストラリアの圧力もそこまでなく、そのまま終了。
 吉田麻也、森重、槙野のDF陣頑張った。PK以外ではオーストラリアに決定的なチャンスは作らせなかった。
 右サイドの酒井高はディフェンス、ポジショニングに難を感じた。
 長谷部も今日はきれてた。山口蛍は意外と効いてなかった。
 敵地での同点は最低ノルマかな。でも勝点3をとれてた試合だけに残念。
 派手さはないけど緊張感のある引き締まった試合だった。

 で他のチームの動きが気になるところですが、サウジアラビア(H)対UAEはサウジが後半に3点入れて完勝。
 ダイジェスト見たけど、サウジ攻撃力あるな~。サウジアラビア、かつては中東の雄だったけど、最近はアジアカップも決勝トーナメントもあがらないし、2011年に日本が5-0で勝った試合はかつての栄光を見る影もなかった。そういう印象だけで最近のサウジを語ってましたが、立て直してきたんだな。
 現在の順位表。

 

 次回、11月15日1stレグ最終戦。そして2016年を締めくくる試合。
 UAE vs イラクはUAE勝利。イラク、引き分けでもいいんだけどな。
 タイ vs オーストラリア、オーストラリア勝利。タイが番狂わせおこすとうれしい。
日本 vs サウジ。ホームで日本勝利。

 これで
 1位 豪 11点
 2位 日本、サウジ 10点
 4位 UAE   9点
 5位 イラク  3点
 6位 タイ   0点

 次のホームのサウジ戦、かなり重要。負けでもしたら、サウジが一歩抜き出る。
 残る1枠を、豪、UAEと日本で争うのはかなり熾烈。
 この試合、また変な形で負けでもしたらハリルの解任も再燃。オリンピック監督だった手倉森氏が今、コーチとしてハリルホジッチを支えてるけど、何かあった場合の保険としているようにも思えてしまう。
 オーストラリア、勝てたかもしれないのに。ハリルホジッチに勇気がなかった。でも慎重に手堅く勝ち点1を積み上げたという見方もできはする。
 とになく次の試合、相当重要。勝って年の瀬迎えるのと負けて新年迎えるのどれだけ気分がちがうか。
 頑張れニッポン!


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