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インターステラー ☆超ド級SF映画!四次元、五次元世界の映像化に挑んだノーラン監督に脱帽☆

2015年11月08日 | 映画・ドラマ
 クリストファー・ノーラン監督作品。(WOWOW視聴)おれやっぱこの人の作品相当好きだわ。My BLOGでも過去に『ダークナイト』『インセプション』を取り上げていますが、今回はこの傑作SF映画です。
 ノーラン監督は、自身で見事な脚本も作ってしまう。監督と脚本は別の方がいいという意見もありますが、このクリストファー・ノーランは、脚本家と監督の才能が同居している稀な才人だと思います。物語の軸となる脚本も見事だし、加えてこの映像観。相当のインテリジェンスも感じる。
 『インセプション』は人間の深層心理、夢の中を映像化に挑んだ。この『インターステラー』は、4次元、さらに5次元の世界観にも挑戦しているのです。
 この作品は、ざっくり言うと物語的には、人類の他の惑星への移住計画の話なわけですが、その感じは日本アニメが描いてきたテイスティングを感じもした。
 移住可能な惑星を探し、ワープ航法で宇宙を進むというのは『宇宙戦艦ヤマト(Ⅲ)』的だし、ウラシマ効果(機体が光速に近づくと、地球上に比べて時間の流れが遅くなり、そこでの数時間が地球では何十年も経っているというやつ)はEvaの庵野秀明氏の傑作アニメ『トップをねらえ』だし。
 それらはアニメですが、この作品は物理的な考証を踏まえてリアルな映像化に挑んでいる。
 この作品がとんでもなくワクワクするのは未知のものを視覚的に表現しようとしている所だと思います。それに挑むのはどれほどの難題かと思うのですが、ノーラン監督は挑むのです。
 移住可能な惑星を探すプロジェクトが極秘裡にNASAが進めていてすでに3つ見つけているという設定。
 その惑星をどう描くのかがまずワクワクする。
 昔、図鑑で普通に火星がどんな場所か、土星がどんな場所が、想像で描かれていた絵を見てワクワクしてた。今でも地球以外の惑星がリアルにどんな感じなのかめちゃ興味ある。
 この作品でも訪れた惑星が見事に描かれています。
 まだこの辺は、資料とかもあり取り組みやすい。
 SF映画にはお約束的なブラックホールが登場しますが、今回その中に突入します。そしてその映像化にも挑むのです。
 さらにさらに、我々の生きている3次元世界(幅、奥行、高さ)に、時間の概念を加えた4次元世界、重力の概念を加えて5次元世界の映像化にも挑んでいるのです。



 これらの概念というか謎が解明できる日は来るのでしょうか。
 日本においてもノーベル物理学賞を受賞者が毎年のように出て素晴らしいです。素粒子「ニュートリノ」が質量を持つことを証明したという事だそうなのですが、バリバリ文系の私にはよくわからない世界です。こういう事の一つ一つの解明と前進がこの映画で描かれるような物事につながっていくのでしょうが・・・途方もない時間と天才的な発想を要しそうです。
 とてつもないSF作品ですが、人間というものも見事に描かれている。
 とんでもなくサイエンティフィックな作品ですが、最後に主題となってくるのが人の持つ思い、感情というもの。 
 クリストファー・ノーランの構成力に脱帽。3時間の超大作です。いろいろな思いを持ちつつ超Tripした作品でした。

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