うねる波。
「トヰ」は「撓む(わたむ)」の「タワ」と同じ語源なのだそうだ。用例として挙げられているのは万葉集の一節。
昔の人は、波を見て、「海がたわんでいる」と感じたのだ。そのセンスに感心する。
「うねる」の項を見ると「波頭も立たない大きな波が寄せてくる」と書かれている。圧倒的な量感だ。
「うねり」はたんなる大きな波ではない。周期の長い波だ(まあ、たいていの大きな波は周期が長いのだろうけど)。しかも「台風・低気圧によって海に起こる大きな波。台風より早く進むので、その前兆となる」とも「うねり」の項には書かれている。昔の人は、波が台風を連れて来るのだと思っただろうか。
コッポラの『地獄の黙示録』のなかに、戦場でサーフィンする兵士たちが出てくる。ベトナム戦争の狂気を象徴するシーンだが、サーファーは大きな波を見ると身体がむずむずするらしい。どんな状況でも「あの波に乗りたい」と思うのだそうだ。
古代の日本にサーファーはいただろうか。ぼくはいたと思う。大きな波を見て、「乗りたい。波に触れたい」と思う人は必ずいたはずだ。
このブログが本にまとまりました!
「トヰ」は「撓む(わたむ)」の「タワ」と同じ語源なのだそうだ。用例として挙げられているのは万葉集の一節。
昔の人は、波を見て、「海がたわんでいる」と感じたのだ。そのセンスに感心する。
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「うねり」はたんなる大きな波ではない。周期の長い波だ(まあ、たいていの大きな波は周期が長いのだろうけど)。しかも「台風・低気圧によって海に起こる大きな波。台風より早く進むので、その前兆となる」とも「うねり」の項には書かれている。昔の人は、波が台風を連れて来るのだと思っただろうか。
コッポラの『地獄の黙示録』のなかに、戦場でサーフィンする兵士たちが出てくる。ベトナム戦争の狂気を象徴するシーンだが、サーファーは大きな波を見ると身体がむずむずするらしい。どんな状況でも「あの波に乗りたい」と思うのだそうだ。
古代の日本にサーファーはいただろうか。ぼくはいたと思う。大きな波を見て、「乗りたい。波に触れたい」と思う人は必ずいたはずだ。
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