永江朗のオハヨー!日本語 ~広辞苑の中の花鳥風月

短期集中web連載! 手だれの文章家・永江朗が広辞苑を読んで見つけた自然を表す言葉の数々をエッセイに綴ります。

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たいかい【泰階・太階】

2013年07月22日 | た行
星の名。これに異常がないと天下が泰平であるとされる。


 天下の情勢を判断する星。それはどの星なのか。いろいろ調べてみたけれどもよくわからない。ネットで検索しても『広辞苑』に書かれている以上のことは見つからない。

『諸橋大漢和』を読んでみた。「泰」の項目のなかに「泰階」が出てくる。

「星の名。上・中・下の三階に分れ、毎階各二星、上階の上星を天子、下星を女主、中階の上星を諸侯三候、下星を卿大夫、下階の上星を元士、庶人に象る。此の星が平かなれば五穀豊饒、天下泰平であるといふ」

 諸橋轍次の文章を読むと、泰階は一個の星の名前ではなくてたくさんの星の集団のように思える。上中下でそれぞれ2つの星というのだから6つの星からなる、一種の星座のようなものなのか。それとも、天空全体を指すのか。

 いずれにしても、中国から伝わった考え方だ。

 そういえば、アメリカのレーガン政権時代、レーガン大統領夫人のナンシーが星占いに凝り、政策も占い師が決めているらしいという噂があった。星で人間世界の運命が決まるなら、こんな楽なことはないのだけれど。
 


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