(横浜市) 馬車道法律事務所ブログ

横浜の馬車道法律事務所(横浜市中区/弁護士8名)のブログです。
※法律相談はHPをご確認ください。


裁判員裁判傍聴

2010-07-28 | 事務局より
 先日、黒澤知弘弁護士が担当している裁判員裁判の3日目の審理を傍聴しました。
午前中だけでしたが、被告人質問、被害者の意見陳述があり、
傍聴していてとても緊張する2時間あまりでした。
2年前の2008年9月に横浜地裁であった模擬裁判で、
自分が被告人役を務めたということもあって、強い関心を持ってその場にいたのですが、
ほんとうの裁判を目のあたりに傍聴していると、犯罪の重さに面と向かわずにはいられませんでした。
本件の争点は、被告人の量刑という事案でした。

 被告人質問のなかで、被告人の生育歴から事件の背景を考えさせられる場面がありました。
また、被告人の事件当時の考えと現在の考え、被害者の方々に対する現在の気持ちなどを弁護人がひとつひとつ糺していくのに、
答えていく被告人の言葉を聞くことで自分に生まれる感情もさまざまありました。
逆に、検察官からの厳しい質問に対する被告人の答えが、
事件を起こした被告人の動機について考えさせられたりすることもありました。
4日間にわたる集中審議で被告人の刑が決まるわけですから、
自分はそのごく短い時間立ち会ったに過ぎませんが、
裁判員の方ひとりひとりも、とても真剣に事件に向き合っているのがわかりました。

 傍聴のなかでも、自分が最もつらい思いにさせられたのは、被害者の方の意見陳述でした。
別室から声だけが法廷に聞こえてきますが、
不眠、恐怖、怒りなど到底被告人を許せない感情が今もあること、
その気持ちは被害に遭ってからいまだに終わっていないことなど、
ほんとうにぎりぎりまで感情を抑えながらの声を聞いているうちに、
被告人が被害者の尊い人生を踏みにじる行為をしたという紛れもない事実が、法廷全体に響くような気がしました。
被害者の方にとってみれば、意見陳述を現実にすることさえ非常な困難だったはずで、
そのことも話されていましたが、切実なまでの感情は、自分にもじゅうぶんに伝わった気がしています。

 けれども、被害者の方は、陳述のなかで「被告人の更生を望む」とのひとことを挿れておられました。
本来、許すことのできない感情のなかからも確かにその言葉が発せられることに、
また深く考えさせられる思いがしました。

 模擬裁判で自分が被告人だった事件においては、
「裁く」ということの意味がどういうものであるかを、身をもって体験することになったという思いを持っていますが、
今回の傍聴では、「償う」ということや、「赦す」ということがどういうものであるか、あり得るかということを考えざるを得ませんでした。

 この社会のなかにおいては、今も連日、多くの犯罪が起きていることは事実ですし、
起訴された被告人が刑を言い渡され、その期間「刑に服する」ということが行われているのですが、
そのことだけで罪が赦されるということではないはずではないでしょうか。
やはり、被告人が死刑を言い渡されているのでない限り、
いつか現実に社会に戻ってくる可能性があることを考えるなら、
被告人の更生ということを考慮せずに、「償う」「赦す」ということは考えられないのではないでしょうか。
自分が裁判員に選ばれた場合に、ほんとうに多くのことを考えて大きな決断を下さなければいけないということが、現実に理解できました。

 裁判員裁判が、導入されて一年が経ち、この制度についての多くの課題も指摘されているようです。
その課題についてもこれから弁護士に聞きながら、裁判員裁判について、また考えていきたいと思います。

今日のいけ花

2010-07-22 | 事務局より


「光の礫(つぶて)」

青ドナセナ、ヒペリカム、オリエンタルユリ、白フロックス


(横浜市)馬車道法律事務所のHPはコチラ

布川事件再審初公判始まる

2010-07-13 | 弁護士より
弁護士の佐伯 剛です。

7月9日水戸地方裁判所土浦支部で、「布川事件」の再審初公判が開かれました。

布川事件は、1967年8月に発生した強盗殺人事件で、
桜井昌司(当時20才)さん、杉山卓男(当時21才)さん2人が、
犯人として別件逮捕されました。

捜査官は、2人がこの事件とかかわりない無罪の証拠を無視・軽視し、
自白を強要し、起訴しました。
2人と犯行とを結びつける証拠は皆無でした。

しかし、自白偏重にこりかたまった裁判所は、
第1審、第2審、最高裁とも、2人を有罪と決めつけ、
無期懲役の判決を言い渡しました。

最高裁の判決は、今から32年前の7月3日でした。
第2次再審請求で,ようやく再審開始決定がでて、
最高裁によって昨年12月に再審開始が確定しました。
有罪判決が間違っていたこと、2人は無罪であることが,32年ぶりに明らかになりました。

再審初公判までに、事件が発生してから実に43年が経過していました。
2人は、20才から還暦過ぎまで青壮年代という輝かしく充実すべき時期に、
強盗殺人犯の汚名を着せられ、自由を奪われてきたのです。

私は、弁護士1年目の時に、控訴事件を担当しました。
無罪を確信していたものの,力及びませんでした。
今回の再審裁判は、私自身にとっても、
2審判決で有罪にしてしまったことの責任から少しでも遁れることになります。
2人の苦難に到底比べうるものではないのですが。

一日も早く、2人の無罪判決を勝ち取るために、宜しくご支援をお願いいたします。
<読売新聞 2010年7月10日>

(横浜市)馬車道法律事務所のHPはコチラ

今日のいけ花

2010-07-13 | 事務局より


「夏への序章」

南天、ダリア、シネンシス

(横浜市)馬車道法律事務所のHPはコチラ

馬車道事務所うちわ!

2010-07-08 | 事務局より
 先週、事務所に大量のうちわが届きました。

サッカーJ1湘南ベルマーレうちわです。



今年の梅雨は雨が多いというより、
ほんとうに蒸し暑くてぐったりしてしまうことも多いのですが、
事務所でもこれを扇ぎながら、暑い夏に向けて奮闘したいと思います。

サッカーW杯も最終盤を迎えていますが、
16強に進出した日本代表のように、これからまた事務所でもベルマーレを応援して、
Jリーグを盛り上げる意気込みです。

2014年ブラジル開催のW杯には、ベルマーレ選出の代表がいることを祈ります。
 
 ご来所されるかたがたのぶんも、たくさんございます。
いらっしゃいましたら是非ご利用になって、わずかながらでも涼をとって頂ければと思います。

(横浜市)馬車道法律事務所のHPはコチラ

今日のいけ花

2010-07-07 | 事務局より


「星々のギャロップ」

トルコキキョウ、紅花、入才蘭、スターチスシネンシス


(横浜市)馬車道法律事務所のHPはコチラ

言葉をめぐって

2010-07-07 | 事務局より
 先日、佐伯剛弁護士から手渡された大久保房男という、
往年の編集者が書いた『日本語への文士の心構え』(アートデイズ刊)という本から、
日本語の現在ということについて考えさせられました。http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/4861190673.html

 大久保氏は、自動車の機械不備などがあればリコールの問題が当然起こるところが、
本ではひとつの誤植、おかしな表現で返本ということはない。
けれども、文士と言われるような人々は、言葉に対して実に厳格で、
一言一句たりともおろそかにはしなかったということを多くの思い出とともに書いてゆきます。
その中で、現在使われていることばについても鋭い批評があって、
例えば、ある私鉄の車掌が話す「ドアを閉めさせて頂きます」というアナウンス、
インタビューを受けるスポーツ選手の「そうですね」というあいづちなど、
言われてみるとなるほどと感じ入ることが多くありました。

 何年か前に、CMなどのメディアクリエイター佐藤雅彦氏が毎日新聞に連載していた
『毎月新聞』(現在は中公文庫でも手に入ります)のなかで、
「じゃないですか禁止令」という文章を書いたこともありました。
「私ってこういうの苦手じゃないですか」とか
「自分はこういうの好きなタイプじゃないですか」という言いかたが、
ある時期、多く口にされていた時があって、
それへの鋭い苦言だったと思っています。

 大修館書店の『問題な日本語』という本も、続編が出るくらい多くの読者に支持されていると聞きます。
大野晋氏の新書『日本語練習帳』がベストセラーになったのもまだ記憶に新しいところで、
言葉に関する本の出版は枚挙にいとまがなく、
日本語への関心はいまだにどの世代も高いようです。

 事務局も、日々電話応対や接客等におわれていますが、
言葉の使いかたはほんとうに難しいものです。
特に敬語の扱いは、尊敬語、謙譲語、丁寧語の区別から始まって、
その場その場で判断が求められるので、
迷ったあまりおかしな言葉を連発してしまうこともあって反省もしばしばです。
丁寧すぎる受け答えでは、「慇懃無礼」という印象をひとに与えてしまうこともあり得るでしょうし、
かといって「杓子定規」というのもいけないでしょう。
電話であれば、連絡されてくる方の用件などを的確に聞き取れているだろうかと、毎日思い返します。
そのうえで、相手にとっても聞きやすい言葉を、受けとめられすい言葉をこれからも話すよう目指していきたいと思います。

(横浜市)馬車道法律事務所のHPはコチラ

今日のいけ花

2010-06-29 | 事務局より


「煙の中の真実」

スモークツリー、ドナセナ、スカシ百合、アカバンサス


(横浜市)馬車道法律事務所のHPはコチラ

改正貸金業法施行

2010-06-24 | 事務局より
 今月18日から改正貸金業法が施行されたというニュースは、
事務局としてもこれによってどのような影響が出てくるのか、考えずにはいられません。

http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/enterprises/manda/20100618-OYT8T00332.htm 
http://sankei.jp.msn.com/economy/finance/100616/fnc1006162106015-n1.htm
   


 事務所にも、債務整理の依頼は決して少なくないのですが、
今回の法改正によって、
多重債務によって生活が困難に陥る方が少しでも減っていくのかどうか、
今の段階での判断は難しいように思います。

 宮部みゆきの小説『火車』は、
まさに多重債務によって人生を狂わされた主人公の話ですが、
多重債務が決して個人の問題なのではなく、
社会全体の病根あるいは貧困の問題とも切り離せない問いとして提示されている点で、
大きな意義のある小説です。

 債務整理の仕事に関わっている身としても、今後の動向に注目します。

                                               事務局H

今日のいけ花

2010-06-22 | 事務局より


「孤高」

南天、エレムレス(中央アジア原産)、紅花


(横浜市)馬車道法律事務所のHPはコチラ