今年2016年の国内映画賞の主演男優賞は、佐藤健(たける)君が総舐めするに違いない―と上映が終わった後に直ぐに思った映画「何者」。
朝井リョウさんの原作は未読なれど、直木賞受賞作品の映像化、胸踊らせて新宿ピカデリーに。
これは、傑作も傑作。
そして傑作たらしめている主因は、佐藤健君の芝居。
当初、彼演じる拓人は狂言回しだと思い込んでいたし、実際そういう演出のされ方をしていたのだけど、段々と群像劇という装いから、拓人の心の闇を描写へと変転。
就職活動を巡る葛藤、嫉妬、焦燥。
仲間を見下すことで優越感に浸り、それで辛うじて保たれる自尊心。
そういった拓人の感情が、ひしひしと伝わり、理解る!理解る!と共感しきり。
拓人の片想いを示唆する場面、その片想い相手が彼氏に振られる場面がある以外は、これといって恋愛予想に欠けた作品ですが、正に青春映画!
惚れた、はれたが無ければ青春映画じゃないみたいけど、紛れもない青春映画。
身につまされて、自分って何だ?と考えされられる青春映画。
そして、前述のとおり、佐藤健君の高い演技力がこの作品の成功の源泉。
それがしがキネマ旬報の選者ならば、主演男優賞は彼に投票します。
朝井リョウさんの原作は未読なれど、直木賞受賞作品の映像化、胸踊らせて新宿ピカデリーに。
これは、傑作も傑作。
そして傑作たらしめている主因は、佐藤健君の芝居。
当初、彼演じる拓人は狂言回しだと思い込んでいたし、実際そういう演出のされ方をしていたのだけど、段々と群像劇という装いから、拓人の心の闇を描写へと変転。
就職活動を巡る葛藤、嫉妬、焦燥。
仲間を見下すことで優越感に浸り、それで辛うじて保たれる自尊心。
そういった拓人の感情が、ひしひしと伝わり、理解る!理解る!と共感しきり。
拓人の片想いを示唆する場面、その片想い相手が彼氏に振られる場面がある以外は、これといって恋愛予想に欠けた作品ですが、正に青春映画!
惚れた、はれたが無ければ青春映画じゃないみたいけど、紛れもない青春映画。
身につまされて、自分って何だ?と考えされられる青春映画。
そして、前述のとおり、佐藤健君の高い演技力がこの作品の成功の源泉。
それがしがキネマ旬報の選者ならば、主演男優賞は彼に投票します。