Cafe & Magazine 「旅遊亭」 of エセ男爵

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シリーズ・酒の肴「イタリアン・サラミ&パイ」

2005-12-30 06:45:10 | 食彩+酒の肴
 昨日の記事に続き、今日も何故か(頑固に!)「酒の肴」の話・・・

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知ってか知らずか、ハンガリー生活の長かった我輩の「嗜好」に合致するか?と、思われたのか、とにかく料理長にはいろいろと気を使っていただいて、
「これはイタリアン風のサラミです。お試し下さい!」
「・・・?」
「お気をつけ下さい。すこし『ピリ辛風味』でして、人によっては辛すぎる!場合も有りまして・・・」
等と、珍しいサラミが酒の肴に出てきた。

すぐさま食してみた。
いささか辛い!が、けっして辛すぎはしない。
「ウム、これは珍味ですぞ。ビールとマッチしているではないか!」
「このサラミは、思いのほか美味ぞ!」

サラミの本場ハンガリーには数十種類のサラミがある。ハンガリー人が海外旅行するときに必ずといって良いほど携行する食品は「サラミ」と「パプリカ・パウダー」であると聞く。
(一時期の日本人海外団体客は、こぞって「日本茶(緑茶)」+「カップラーメン」+「梅干」+「中国旅行ではインスタントコーヒー」の類を、大切に持参したものである・・・)
ブダペスト市内の香辛料専門店では、これまた種類の多いパプリカを粉末状態にした各種パッケージが販売されている。みなそれぞれ、自分の好みがあるという。ハンガリー滞在中に各種サラミを食す機会が多かった。が、なぜか我輩の下宿先の人たちは「サラミ」はあまりお好きでないようであった。それにはいろんな理由があるかと思うが、まず第一に、サラミは地元でも高級食料品に属していたような気がする。(なぜか、現地独特の超濃厚味付け「生ベーコン」と、やや甘くホロ苦い黄色「生パプリカ」のコンビネーションに嵌っていた)
いろんな経緯(いきさつ)あって、現在の我輩、サラミ党ではない。実は、痛風に厳しく応える食材である!とか何とか云って『食事療法』等、努めて実行するほどの我輩は真面目な人間ではない。

さて話し戻り、
このサラミは「ソフトサラミ」の部類であり、ピリ辛味付け。酒の肴にはぴったりの一品である。

忘れてはいけない。
サラミと共に、カットされた「パイ」を添えている。
とりわけ皿に(我輩が盛り付けた)サラミと一緒に「撮影」のために置いたもの。
これぞ、酒の肴にぴったりのパイであった。
この一品、酒の肴に適するように敢えて「濃い味」に味付けされた「酒の肴・デザート」とでも表現するか。
味は?食材は?
まず甘くなく、パイの具は、どうも鶏肉のミンチか豚肉をベースに野菜と煮込んだものが入っているような気がした。この具の中身はあえて料理長には質問せず訊ねなかった。
なんとなく分かる。
それなりの一品を調理した後の「残り物」、素材として用意していた食材の余り物、これらあまった食材は、日が経てば大切な食材を捨てることの一大原因となる。しかし、大切な食材を大切に活用する調理方法は、全ての「ジャンルの料理人」の世界にも存在する。
それらを「一品料理」として顧客に具する・・・
若し、我輩がこのレストランバーのキッチンスタッフならば、必ずや「パイの中身」は、そのような食材をかき集める。そんな食材を再度、正しく真面目に「味付け」調整し、顧客に美味しく召し上がっていただく「方法と工夫」を考える。

 とかなんとか、知ったフリをして蘊蓄を(口には出さず)「遊び心」で想いつつ食する。これ、酒を美味しく飲む方法になるか?どうか・・・

 かくして今年も、明日一日を残すのみとなった。しかし、このシリーズは来年も続けたく、且つ、このお店の酒の肴の「締めくくり」、酒の肴のデザートを明日の記事にしたい。大晦日らしからぬ記事になるが、是非とも「酒の肴・ラストオーダー」をご覧北だきたい。

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PS:
 今、結果論的に、非常にうれしいことがあります。何か?この取り分け皿に『模様』が入っていること。この模様は受け皿の両隣に置いてあったグラスが、我々の座っているカウンター席の上から照射される「スポット」によって反射された「光と影」のおりなす「ささやかな芸術」なり!

結果、面白い模様が出来上がっている!
と、一人して自己満足なのです。


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8 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
サラミ (TS@捻くれ者TSの暗黒世界で生きぬくために)
2005-12-30 14:09:04
本格的なサラミって私は食べた事ないかもしれませんね。

乾き物の印象しかないので^^;



「酒の肴・ラストオーダー」て響きいいですね。



昨日の続きになりますがイナゴの佃煮は昔よく食べました。

私はエスカルゴ、カエル、カンガルーまでです。



猿・・・><



ではポチッと。



お皿の影が良いですね! (悠々)
2005-12-30 20:08:29
サラミもパイも美味しそうだし、料理雑誌のカットみたいに見事なライティングとカメラワースですね。

日本の板前でも腕のいい人は材料を無駄にしないですね。残り物を上手にアレンジして見事な一品を作ってくれます。残り物ではなくちゃんと取って置いた材料という感じですか?

私もなるべく材料を余すことなく食べるようにしています。魚は一本丸ごと買ってアラまで使います。魚屋におろして貰うと美味しいところを捨てられてしまうからです。まあ、根がケチなんですけどね。
Unknown (フロレスタン)
2005-12-30 21:03:43
ハンガリーが長かったのですか。

サラミ、美味いですよね。ビールのつまみにもってこい。

海のない内陸国のハンガリー。マジャル人は確か遊牧民族の末裔でしたよね。保存食から発達したのでしょうか。
今晩は (monkey)
2005-12-30 22:46:11
男爵さま今晩は★

ROMばかりでしたが、一年間楽しませて頂きまして有難うございました。



ブログを始めて一年足らず、色々の方と知り合え、そして皆さん良い方ばかりでほのぼのとした幸せを、感じた今年でした。



来年もよろしくお願いします。

今冬は例年に無く寒さが厳しいので、風邪等召さぬ様良いお年をお迎え下さい。



悠々さま (エセ男爵)
2005-12-31 09:52:51
「写真」(確か初めて)お褒めに預かり、光栄の至りです!

余った食材の活用法、色々あるようです。

ムム!?

悠先輩も「男の食彩」、楽しんでらっしゃるのですね。一度お手並みをご紹介いただければ幸せです。
プロレスタンさん (エセ男爵)
2005-12-31 09:58:36
ハンガリー、

通算8年、行ったり来たりしていました。

数百年かけて(?世紀から8世紀近く迄)モンゴルの西域あたりから西に移動してきたアジア人種がマジャール人の元祖。彼らは東洋人の血の入っていること「誇り」にしているようです。

移動しながら、日々の食事を楽しむ。

そういう保存食を基にした食材や食文化など、今もしっかりと残って引き継がれているようです。

我が「生涯学習、研究テーマ」にしたいターゲットの一つです。
TSさん (エセ男爵)
2005-12-31 10:00:28
ラストオーダー記事、

先ほど「記載」しました。

是非お楽しみ下さい!

コメント付けも、お願いしますよ。
monkyさん (エセ男爵)
2005-12-31 10:04:14
私も、いつもお伺いしています。

(コメント少々控えていました)

でも、

monkyさんのブログ「ご同好の方々」も定着され、和気藹々と交流されているご様子、何よりですね。

来年も宜しくお願いします。

不肖・エセ男爵の「ランキングバー」のクリック、何とぞ応援!宜しくお願いしま~す。

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