ちゃびの魔法瓶

Love Football

ロンドの限界 フランスの罪と罰

2004年06月26日 | Football大好き!
おフランスサッカーは完全な終焉を迎えた。
ロンドに終始し、危険な香りのしないサッカーでは、組織をきっちりと作り頑なまでに戦術をまっとうしたギリシャ相手に勝てる要素は無く、敗北は番狂わせや波乱でも何でも無く完全なる必然!
グループリーグから書き続けてきたが、あまりにも酷い堕落ぶりは今更書くまでも無く、このままこの国の歴史は繰り返されるのだろう。将軍ミッシェルプラティニを擁し、美しく観るものを魅了したシャンパンサッカーは、自国開催のユーロで優勝をもぎとり世界のトップに躍り出た。しかし、この国はその後衰退の一途を辿る事となる。


ジダーンは今まででは考えられないようなトラップミスを連発し、プレミアと違って前に広大なスペースを与えてもらえないアンリはゴールにボールを飛ばせない。リザラズの果敢な突破やジダーンとのコンビプレーなどに観るべき部分はあったが、失点シーンの最大のミスは拭えるハズもなく、トレゼゲにいたっては存在すら消えていた。
そして、最大の戦犯は彼のところで全てスローダウンしてしまうロベールピレスと、無策のままゲームを推し進めたジャックサンティニに尽きる。
確かに4年前のピレスは、インテリジェンス溢れたプレーと柔軟な適応力で素晴らしいプレイヤーの1人であったが、結局偉大なクラックへの道を登れなかった。更に彼が居座ったお陰で、ジダーンとリザラズのコンビが消されてしまったことが残念でならない。
ジャックサンティニの罪は局面打開の為の駒と術を持たなかったこと。一部の選手に固執して新しい血を入れることが出来なかったコトだ。恐らく、この敗戦を受けてサンティニは解任されると思われるが、これを契機に全体の大手術をすべきだろう。このまま衰退するにはあまりにも惜しい。このチャンスを逃したら向こう20年は浮かばれないと危惧する。

ギリシャのサッカーは非常に素晴らしかった。
ドイツ人のレイハーゲルが監督だからそういう錯覚に陥ったのかもしれないが、強いときのドイツと非常にダブる。守備と攻撃のバランスがよく、決定機に勇気を持って前に行く姿勢は賞賛に値する。前大会覇者に臆することなく自分達のペースでゲームを推し進める姿は大国の風格さえ漂っていた。パスの精度、質ともにフランスを圧倒、ポルトガル戦でも見せた守って「いなす」サッカーも健在。
果たして、どこまでこの勢いは続くのか?このまま優勝してもおかしくないくらい安定したチームだが、何が起こるか判らないのがサッカーの面白さでもある。少なくともこのチームに限っては監督の迷走や、チームの内紛といったようなくだらない敗戦はないだろう。それだけに、とても楽しみな存在である。

4 コメント

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TB参加ありがとうございます (眼鏡牛)
2004-06-26 23:34:18
予想通りギリシャがきましたねぇ
もちろん (ちゃび)
2004-06-27 01:20:56
ギリシャも良かったんですが、それ以上にフランスが悪すぎました。決勝に行けず、どこかで敗退するだろうとは思ってましたが、早かったですね~
Unknown (ライヴマスター)
2004-06-28 01:34:34
サンティニは冒険は終ったとかいってましたけど、冒険なんて全然してなかったですからね。フランスの強さよりギリシアの強さを感じた試合でしたね。
なんの冒険だろ? (ちゃび)
2004-06-28 03:03:42
更に「この結果には大いに失望している」だってさっ!即座に「俺はお前に失望しているよ」と思ったのは私だけではないはず(笑