酒神礼賛

ワイン、哲学、文学、音楽、映画のほか料理や写真、仕事のことなど気ままにつづっています。

イングリッシュペイシェント

2017年04月04日 23時44分00秒 | 随想
毎度一杯のお運び厚く御礼申し上げます。今日はずっと前から気になっていたこと。

日本人が蕎麦とか麺類を食べる時に出すあの「ジュルッ」て音を外国人は不愉快に感じるらしいということから、ヌーハラ=ヌードルハラスメントとかいう言葉がまた粗製乱造されたようです。
でもそんなことよりも以前から気になっていたのは、日本にいて日本人同士で会話あるいは情報のやり取りをしているのに、途中途中でまだ一般的になっていない英概念を差し挟む話法。
どうしても日本語にぴったり訳せない特殊な専門用語ならわかるけれども、そうではないことがしばしばあります。
悪意があるのかどうか知らないけれども、こういうの、人によっては相手の知らなそうな言葉を使う事で、自分の言論には先進性があるとか、より優位に見せかける言わばハッタリ、嫌がらせというか幼稚な自己陶酔にしか見えないのだけれども、不意に知らない言葉を当たり前のように聞かされた方は、一瞬自分の考えは古くて至らない点があるのではないかとか不安になってしまう。
そもそも言論というのは受け取る相手に理解されて初めて用をなすのであってみれば、会話というのは相手の知識や思考回路に合わせて組み立てられるべきだし、例えばこのように不特定多数の人に閲覧されうる文面は、その言語さえわかれば誰にでも理解できるように述べなければならないということが理解できていないようです。

別に日本語や日本の文化とか思想習慣を他の国のそれと比較して優れているとかなんとかいうわけではないのですけれども、寧ろその反対に、なんの抵抗もなく違う言語を並べて話を組み立てる最近の日本社会の風潮には、全国民の知能を検査した方がいいとか、義務教育過程で徹底的に教え込むべしとか、言論は全てその内容以前にその文法語法の正誤を査閲すべきとか言いたくなります。美しく高精度な思考と言論を愛する人にはありえないことだと思うので。実際に古今東西稀有と言える人物は全て、その扱う言語に対して最大級の配慮と信念があったと思います。

何れにしても、敢えて言うならば、「イングリッシュハラスメント」とか、それに嬉々としている人々は「イングリッシュペイシェント(英語かぶれ)」いう言葉なら恐らく多くの人が直ちに同意してくれるでしょう。

つまらない話でした。2年もお酒をやめるとこうなりますm(__)m
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