paradise city <takuya fukushima>

天国なんか、どこにもないぜ

ライブやります

2011-05-20 | 【雑文・映画】
放置しっぱなしのパラダイスシティ。
たまに書いたらだいたい宣伝。
でもまあいいじゃないか俺のブログだ。
しょうがないじゃないかこんな世の中だ。

ということで、22日(日)にうちのバンドのライブあります。
つまり、伝説的アンダーグラウンドオルタナティブサイケデリックポリティカルパンクロックバンドBeer Lovers Party Tokyoのライブあります。
一緒にやるのはカクウチというバンドです。
これは前はクルサントという名前のバンドで、要するに俺の映画音楽をずっとやってくれてる関口純くんのバンドです。
彼はとてもナイスなやつなのだけど、数年に一度バンド名を変えるクセを本当にやめてほしい。

さてうちのバンドBLPTは、本来は福島拓哉(vo)・ルカ(g)・ザ☆グレートたくぞう(b)・竹内茂訓(dr)という編成なのだけど、なにぶん急に決まった話でたくぞうが出れなくてサポートのベースが入ります。
このサポートの人は石井康崇という人で、カクウチのベーシストでありそしてP-kraftのメンバーでもあります。
でも何より重要なのは、当時estという名前だったBLPTのそもそものバンマスだということで、いろいろ話したら彼は楽器なんでもできるのでギターとピアノで現役復帰することになりました。でも今回はベース。要するにサポートがサポートじゃなくなったけど結果的にサポートということ。要してないからややこしいな。

そんなこんなで今年に入ってほとんど練習してない我が党(バンド)ですが、例によって次回は未定でとうぶんやらない気がするので、ぜひこの機会に遊びに来てください。入場料タダだし。

カクウチ&Beer Lovers Party Tokyoライブ
日時:5月22日(日)20時から
場所:池袋ブラックシープ(『アワ・ブリーフ・エタニティ』ロケ地)
入場料:無料
参加資格:ロックな気持ち

ちなみに『アワ・ブリーフ・エタニティ』が25日にハンブルクで上映されるのでそれを記念してのイベントかもしれません。よくわかんないけど。

レッツパーティ。

誇り

2011-03-13 | 【雑文・映画】
本日12日より神戸アートビレッジセンターで『アワ・ブリーフ・エタニティ』公開。
明日13日には音楽の関口純が舞台挨拶を行う。

そんな宣伝のブログでも書こうと思っていた。11日の昼までは。


今さら何を言うこともない。
とんでもないことが起きた。
我々は、巻き込まれた。
何に?


俺たちは、東京が崩壊していく映画を作った。
いま、東京は混乱し、東日本が崩壊し始めている。
多くの人が死んだ。
とても数え切れないほどの、痛みが散らばっている。
俺たちの映画は、その痛みを伴ったものだろうか。
わからない。
今はまだ、わからない。
俺も俺たちも、当事者だから。


いまできること。
死ぬまで生きる。
それだけだ。


そして、必ず生き残って次の映画を撮る。
いまカメラを回すのは俺の仕事じゃない。
この巻き込まれた何かを血肉にして、違う何かを作る。
それが俺の仕事だ。
そのためには、死ぬまで生きる。

かつて神戸の人々が経験し伝えてくれたことを元に。

いまはただ、生き方を貫くだけだ。
映画監督とか被災者とかって前に、誇りを持つこと。
プライドではない。自尊心ではない。誇りだ。


この短い永遠を、どう生きるか。


また会いましょう、みなさん。

i love you.


シナナイ

2011-01-17 | 【雑文・映画】
今年の目標はサバイブとか言っておきながら、年始からずっと体調不良。

正月に発熱し、ロキソニンさん(あまりに効くのでさんづけしている)投与して無理やり下げ、3日は大阪へ。
十三の第七藝術劇場にて『アワ・ブリーフ・エタニティ』舞台挨拶。
その後旧友やお客さんたちと朝まで宴会、4日のモーニングショーも挨拶してから東京経由で実家の川越へ。
なんとなく体調戻りつつ5日には東京・新宿へ帰還。
それからの10日間、発熱・喉痛・腰痛・歯痛と戦い、いまようやく鼻炎だけになってきたところ。腰痛がだいぶよくなったおかげで健康になってきた気持ちになっている。

新年会やいろいろで多少は外出したが、概ね自宅で休んでいた。外に出ると金かかるしな。
最近は仕事もなくほぼニートだし、待っていれば誰かが映画を撮らせてくれる売れっ子監督でもないので、リアルに自宅で膝を抱えて喫煙飲酒だけしている。

でもいいもんね。
まだ続けるもんね。

いつか爆発するときまで。


全国拡大上映中の『アワ・ブリーフ・エタニティ』、次は京都。
1/29から京都みなみ会館で連日16時からの一回上映。
http://kyoto-minamikaikan.jp/sc/schedule1102a.html

きっと俺は京都には行くことはできない。
家で膝を抱えながら京都を想うことしかできない。
でも、京都の誰かが映画を観てくれると信じて、潜伏し妄想を続ける。

とても口じゃ言えないくらいの、とんでもない妄想を。

2011年、実はデビュー10周年である。
でも、今までみたいに皆さんの前に現れることができなくなると思う。
厳しい現状を、ただただ生き残る、それしかできないだろうし、それだけでも大成功だと思っている。

でもね。

いつか必ず、また映画撮ってみせるぜ。

俺は死なない。

2010-2011

2010-12-31 | 【雑文・映画】
2010年も今日で終わり。
総括する必要がないほど、今年は『アワ・ブリーフ・エタニティ』がすべてだった。
2011年もまだ公開は続くし、ソフト化など進めたい。
しかし、きっと俺の2011年は低迷期に入るだろう。
この2年、アワブリだけのために生きてきて、それがもうすぐ一段落するからだ。

8年間長編映画を撮れなかった俺は、また8年くらい撮れなくなるだろう。
実際アワブリを撮ったのが08年から09年。完成が09年6月。もう1年半以上撮れていないということになる。

それほどに、一部の人を除けば、映画を撮り続けることは厳しい。
もしかしたら一生撮れないかもしれない。
死期がわからない以上、毎回そう覚悟している。

2001年に『PRISM』でデビューした俺は、2011年はデビュー10周年となる。
この10年、長編は2本しかない。
2021年までに、もう1本撮れれば上出来なのかもしれない。

映画監督だけでなく、映画と向き合って生きる道は、誰もみな、厳しい。
映画から離れたくなる人もいるだろう。
離れたくないのに、離れざるを得ない人もたくさんいるだろう。

俺はもう、映画監督という職業に希望は持っていない。
自分の人生にも、正直何も期待していない。
たぶんこのまま、酒飲み続けて病気になって、病室かどこかでみんなに迷惑かけながら死ぬのだと思う。

それでもまだ、映画には、希望を持っている。

俺が逃げたときも、誰かが傷ついたときも、映画は逃げずにそこにいて、俺たちを迎えてくれるから。


2009年に引き続き2010年も、とても大変で様々な困難があり、全部乗り越えてやった。
至福の期間を、心ゆくまで味わってやった。

2011年、俺は次の至福に向かうため、雌伏せざるを得なくなるだろう。
過去最大の危機に直面するだろう。
フィジカルもメンタルもやられ、もう立てなくなるかもしれない。

今はただ、それを予測することで覚悟をして、静かに受け入れようと思っている。

俺には映画以外、逃げ場はないのだ。





『アワ・ブリーフ・エタニティ』を観てくれたみなさん、ありがとうございました。
愛してます。

2011年に観てくれる人たち、お待ちしてます。
誰かが映画を観てくれることだけが、僕のすべてです。


■『アワ・ブリーフ・エタニティ』2011年公開情報
http://www.ourbriefeternity.com/

【大阪】2011年 1/2(日)-7(金)
第七藝術劇場 http://www.nanagei.com/

福島拓哉監督舞台挨拶
1/3(月)21:00~
1/4(火)10:30~

【京都】2011年 1月29日(土)から
京都みなみ会館 http://kyotominami.blog102.fc2.com/

【広島】2011年 2/12(土)-18(金)
横川シネマ http://yokogawa-cine.jugem.jp/

☆神戸・新潟及びその他の都市も拡大公開予定

横浜公開⇒韓国上映⇒新宿パーティ

2010-12-02 | 【雑文・映画】
東京が終わり、数週間がすぎた。
平穏でもあり、忙しくもあり、物足りない日常。

しかし、それも明日で終わる。

東京・名古屋に続く第3の都市のパーティが始まるのだ。

12月4日~10日
『アワ・ブリーフ・エタニティ』
横浜シネマ・ジャックアンドベティにて公開
http://www.jackandbetty.net/ourbriefeternity.html

横浜には、0歳から3歳まで住んでいた。
記憶は、ない。
でも、確かに自分がいた街であると知っている。
東京も名古屋もそうだ。
年明けの大阪は生まれた街でもある。
この映画とともに、自分の足跡をも辿っているような気がしている。

新しい旅もある。

12月9日~12日
『OUR BRIEF ETERNITY』
韓国・光州国際映画祭にて上映
http://www.giff.org/

海外旅行に縁がない人生を送っていた。
初めての海外は、映画祭に招待されて行くと決めていたから。
8年前『PRISM』でその夢を達成した。
呼んでくれたのが、韓国。
今回とは違う映画祭だけど、韓国にはそういう思い入れがあるし感謝している。
この作品の日本以外のアジアプレミアにふさわしい国だと、思う。


新宿で、5週間パーティをやった。
横浜でも、なるべく多くの人に出会うだろう。
だから、今年の総まとめをやることにした。

12月17日21時から
『アワブリ』大忘年会「僕らの短い永遠」
場所:新宿K's cinema下の日本海庄や
参加資格:『アワ・ブリーフ・エタニティ』を観てくれた人なら誰でも参加可能
http://search.daisyo.co.jp/shop.php?shop_cd=1508

今年最後の大パーティをやる。
去年六本木で、今年新宿か名古屋で、これから横浜で、とにかく映画を観てくれた人たちと盛り上がりたい。

参加したい人はコメント書くなり連絡ください。
飛び入りでも歓迎です。

みんなで「短い永遠」を楽しもうよ。

そのために、たぶん俺は、この映画を撮りました。

映画を観てくれるとうれしいです。

永遠が終わるまで

2010-11-18 | 【雑文・映画】
画像は11/5上映後トーク。右からMCのインディーズホストNO.1鈴木康二さん、俺、音楽の関口純、UNpro by hidekiさん。

初日の10/16、舞台挨拶とか打ち上げで泣いちゃうかもとか思ってたが、泣かなかった。
泣いてるひまないくらい楽しかった。

それから5週間、毎日楽しい。
間に名古屋でも公開。
楽しくてありがたくて、もう何を思えばいいかわからないくらい。

東京では、名古屋に舞台挨拶に行った日以外毎日、お客さんとパーティやった。
たぶんこの5週間で、延べ人数200人以上の人と酒を飲んだ気がする。

それも、今日と明日で終わり。
来月から横浜、来年はさらに違う都市での公開が始まるが、東京はもう終わり。

明日、俺は泣いてしまうかもしれないと思う。
泣きそうになっても、がまんするけど。

それくらい、最終日というのはせつない。

今はただ、残り2回を楽しむことだけ考える。
その先の未来は、未来になったら考えるよ。

いつだって、そうやって来たじゃん俺たち。

『アワ・ブリーフ・エタニティ』予告編

『アワ・ブリーフ・エタニティ』初日舞台挨拶

『OUR BRIEF ETERNITY』2009年東京国際映画祭の様子

これを読んでくれた君に会いたい。
それだけです。

アイラブユー、ナゴヤ

2010-11-12 | 【雑文・映画】
今夜、『アワ・ブリーフ・エタニティ』名古屋最終上映。
未見の人は、シネマテークに来てください。
それだけです。
それだけなのです。


画像は東京初日に出演者たちとサインしたポスター。
新宿k's cinemaに飾ってあります。
名古屋シネマテークでは、色紙にサインさせてもらいました。
劇場にあります。

東京を舞台にした映画が東京で始まり、最初の地方都市は名古屋と決めていた。
それほどに重要な街だから。
その名古屋が最初に終わり、19日には東京の上映が終わる。

エマノンウイルスは12/4から横浜上陸。
年明けからは大阪、京都、神戸と関西上陸し、広島へ広がる。
もっと感染させたい。
日本全国に、感染させていきたい。

その前に、まずは心から一言を。

ありがとう、名古屋。
愛してます。



『アワ・ブリーフ・エタニティ』
http://www.ourbriefeternity.com/

短い日々、永遠の夜

2010-10-27 | 【雑文・映画】
画像は23日に行われたアレックス・ツァールテン氏(映画研究家)との上映後トークイベントの様子。



『アワ・ブリーフ・エタニティ/OUR BRIEF ETERNITY』が公開されて10日以上が経過した。
この間、毎日劇場に通っている。

上映前に到着できたときは、舞台挨拶させてもらっている。
間に合わなくても、上映後劇場から出てきたお客さんにお礼を言うために劇場に行っている。
毎日誰か知人が来てくれてたりするけど、そういうことは関係なく、観てくださった人に感謝を伝えたい。

わざわざ夜中に映画館に来て、俺たちが作った映画を観てくださる人たちがいる。
本当にとんでもないことだと思っている。


こういった日々を過ごすために、長い年月を必要とした。
それはたぶん、俺の問題で、きっとこの業界だとか時代だとかのせいではないのだと思う。

もちろん、そういうことに苛立ったり苦悩したりという時期はあったし、それはこれからもあるとは思うけど、本質的には違うと思っている。

8年間映画を撮れなかったのは、福島拓哉という一人の映画監督の人生のストーリーであって、それは観る人には関係のないことだから。

その上で、その8年はたぶん俺にとって、というかこの作品が生まれるために、必要な時間だったのだと思う。


次の作品までにどれくらいの時間が必要になるのか、今はわからない。
もう一生撮れないかもしれない。

映画に人生を捧げると決めてから20年が過ぎた。
たぶん普通にいけば俺はまだまだ生物としては寿命には早い。
でも、この後の残りの人生で映画を撮れない可能性はある。
そしてそれを想像しただけで、死にたくなるくらい、怖い。

だから、自作が劇場公開中という、かけがえのない至福の日々を、一瞬一瞬大切にしながら過ごしたい。

そしてこの時間をくれる人たちに、感謝したい。

そのためなら、誰に何を言われてもいい。
監督が毎日劇場にいるなんておかしな話かもしれないけど、構わない。
なるべく多くの人に映画を観てもらって、なるべく全員に、ありがとうございました、と言いたい。

日常の中で劇場に行けない日も出てくるだろうし、地方公開の際は毎日行くのは不可能だ。
だから、短い公開期間中、可能な限り通い続けようと思っている。



『アワ・ブリーフ・エタニティ』を観に来てくれる皆様、よかったら遠慮なく劇場ロビーでお声かけください。
あなたに会うために、僕はそこにいます。


新宿でお待ちしてます。

http://www.ourbriefeternity.com/
http://twitter.com/#!/takuyafukushima

満員御礼からの始まり

2010-10-17 | 【雑文・映画】
昨日10月16日、『アワ・ブリーフ・エタニティ/OUR BRIEF ETERNITY』初日。
21時からの上映だが20時半すぎに満員札止めだったらしい。
正確には知らないが、かなりのお客さんが劇場に来てくれたのに入れなかったそうだ。
申し訳ないです。
嬉しい悲鳴、と喜んでばかりではいけないなと思う。
入れなかった人たちが、再度劇場に行こうと思ってもらえるよう、真摯な態度でこの公開期間を生きていきたい。

舞台挨拶は、今までで最もしんみりしたものになった。
なぜだろう。
いつもはもっと、小ギャグかまして笑い取って盛り上げて、ということをやるのだけど、昨日はそうじゃなかった。
草野さんはじめ、俺だけじゃなく舞台に上がった全員が、想いと感謝を言葉にしたし、そうしたかったのだと思う。

舞台挨拶直前、助監督の藤井からメールが来た。

「今日登壇する皆さんは僕ら裏方の代表です 胸はってお客さんの前に立って下さい!」

そんなことはわかっている。当然だ。
でも、すごくうれしかった。
改めて、いいチームで映画を撮れた、と思う。

上映中は関係者で軽く打ち上げ。
終わる頃に劇場に戻り、それぞれ知人にご挨拶。
後から知ったが、上映終了後、劇場内で拍手があったらしい。
映画祭ならともかく、この国の一般公開では異例だ。
本当にうれしい。
感謝、の一言。

終わってからお客さんも交えて数十名で打ち上げ。
K's cinemaの下にある庄やで、幸福なパーティ。
旧知の俳優Tくんがたまたまバイトしてたこともあり、店から刺身や日本酒の大サービス。
いろんな人と朝までドンチャン騒ぎ。
最高。


でも、これは始まり。

今日もまた『アワ・ブリーフ・エタニティ』は上映されるし、明日もその次も上映される。
そして毎日、新しいお客さんと出会うことになる。

なるべく多くの人に、感謝を伝えたい。

まずは、今日。
今から準備して、舞台挨拶します。

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公開2日目舞台挨拶
2010/10/17(日)21:00-21:15(上映前)

登壇予定者
出演:竹内茂訓
監督:福島拓哉

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竹内はこれから日本映画界で注目されていくだろうイケメン若手俳優。
同時に、Beer Lovers Party Tokyoでのバンドメイト。
彼はドラム担当だが、実は歌以外あらゆる楽器をやれる天才。

ぜひ、ご来場ください。
お待ちしてます。


20101016

2010-10-16 | 【雑文・映画】
20011117、『PRISM』初日。

20091020、『OUR BRIEF ETERNITY』東京国際映画祭上映。

20101016、『アワ・ブリーフ・エタニティ/OUR BRIEF ETERNITY』一般公開初日。

ついにこの日が来た。

たかが映画1本公開になるだけ。

ありきたりな、ある土曜日の夜。

でも俺と、俺たちにとって、きっと特別な夜が来る。



観てくれた人の人生の、105分を奪う。

その105分が、短い永遠になる。

そう感じてもらえたとき、この映画は完成する。


欲しがってばかりの俺は、そんなことを今、考えている。

願っている。

祈りに近いのかもしれない。


たかが映画1本。

長い人生の暇つぶしにすらならない、105分というわずかな時間。

そんなことのために、38年生きてきた。

ただ、それだけ。

ただ、それだけで、いいのだと思ってしまっている。


祭りの本番が始まる。

一緒に踊ってくれないか。


レッツ・パーティ。