創作 ポエム集 ((o(。・ω・。)o)) 『静音のカタルシス』 ~今日の涙と叫びを明日の笑顔と歓喜に~

他の誰でもなく私の言葉をクラウドの中へ、タイムカプセルのように埋める。見知らぬあなたのエールとなりますように。

闇夜の散策

2015年04月30日 22時39分38秒 | ポエム


年下が歌うヒップホップを

スマホにつないだイヤホンで

聞きながら歩く

疲労感は感じてないのに

上がる息に自嘲する



雲に星も月も隠れた闇夜の下

慣れない薄暗い路地を抜ければ

ちやほやされなくなった桜の木に

幽かに煌めいているように

青々しく焔えている葉々



様々な思念が心を行き交う

救いを求めるように

夜空を見つめ

星を探す











雀斑(そばかす)の君

2015年04月28日 22時46分58秒 | ポエム

過去を思い返している内に

思い出した

堪(たまら)らないほどに

やり直してみたい過去



青き春を夢見し時代の

大雨の日の校舎の片隅

雀斑(そばかす)の美しい

君へ告げた想いの丈



あんなにケルベロスが

嘲笑っていた過去へなんて

戻りたくないけれど



あの日あの時

もう一度やり直してみたい



あなたが本当にやり直したい過去は

どんな場所ですか



明日待ち

2015年04月27日 02時45分07秒 | ポエム


素敵な明日が

いつか巡ってくるって

蟻よりも小さな脳で

信じてる


いつも眼の前を塞ぐ

コンプレックス

払い除けても

最後には必ず潰される




嗚呼夜空を煌めく星は

沖縄から北海道を結ぶよりも

ずっと遠くにあるはずなのに

夜になれば

その輝きを感じられる

それなのに

明日は近くにあるはずなのに

なぜ見えないの




善かれ

2015年04月22日 23時52分04秒 | ポエム


善かれと思って

誰かの為に何かする行為が

受け取る側には

ありがた迷惑となる



善かれと思ってしたことは

渡す側の物差しで

良いことした気になって

自己満足するだけのもの



善かれと思ってする事に

悪気はないのにね



本当に善かれと思うならば

相手の事を

とことん知り尽くさないとね

相手の気持ちを

本当に思いやってした事は

善かれではなくなり

思いやった相手の未来が

喜びの顔になっているから


そこから見える景色

2015年04月18日 13時37分00秒 | ポエム



今立っているところから見えるのは

山なのか 谷なのか 草原なのか



見えてる先に向かって
 
一歩、一歩、歩いていけば

迂回して遠回りしたって

確実に近づいているよね



そこに向かって歩いているのに

追いつかないことだって

あるかもしれないけれども

自分か諦めずに歩みを止めなければ

亀のように兎に

追いつくことだってある


今いるそこから見える景色から

目をそらさずに見続けて

ゆっくりだって

そこへと歩き続けていけば

いつかそこが居場所になる




ナニモナイコト

2015年04月17日 19時51分00秒 | ポエム
ナニモナイコトは

無限に満ちてること

真っ白なキャンパスには

自由に絵が描ける



ナニモナイコトは

無限に満ちてること

更地には新しい家も建てれ

子供の遊び場にだってなる


ナニモナイコトは

無限に満ちている

手ぶらだから触れたいものに触れ

掴みたいものを掴める



ナニモナイコトは

無限に満ちている

ナニモナイから何にでも挑戦できる

拘束も束縛も執着も

何もないから自由が広がる



何かを捨て

何かを諦めなければ

何もない状況は造れない

何かを壊し

何かを取り除かなければ

何もない状態は造れない



何もないことを嘆くことはない

何もないことを恐れることはない



何もないことは出発だ

何もないことは無限だ

何もないことは愉快だ




自分を好きになる方法

2015年04月16日 19時58分05秒 | ポエム


人から好かれるためには

まず自分を好きになる事

よく聞く話



自分を好きになるには

人の尊敬できる所を真似したり

自分の嫌いな所を治したり

自分の嫌いな所の真逆をすればいい



自分の嫌いな所はいくらでもある


肝心な時に発動しない勇気や

怠け者の虫が一番働き虫な事


初対面の人に話す内容が

電話帳のようにつまらなかったり


努めて記憶をした事も

時が経てば収縮している事


音程グラフと重なるように

歌声を出せない事


目覚まし時計をセットしていても

再び夢の中へ逃避してる事


些細な事に腹をたてたり

愚痴や不満を漏らす事


嫌いな所は溢れるほどある

全ては好きになる為の素材





音の無い応援

2015年04月14日 21時54分00秒 | ポエム

いつもどこにいても君のことを

応援しているよ


君なら何をするのにも

器用にこなせるよ


君なら何をしていても

望むもの全て手に入れるよ


君がいるだけで周りは幸せになれる


君がいるからいつも

君の周りには笑いが絶えないんだ


疲れた君の横顔に

そっと囁く

応援してるからって




霧の中にあなたを

2015年04月14日 20時17分00秒 | ポエム


霧の中を彷徨い

あなたを探す


あなたの側にいられなくても

あなたの笑顔が視れなくても

あなたの声が聞けなくても

あなたの香りが嗅げなくても

あなたの後ろ姿を見れなくても

あなたの影を踏めなくても

あなたの気を感じなくても

あなたの噂を聞かなくても

あなたの夢を見なくても

あなたが幸せでいてくれたなら

この霧は晴れ渡るかな

悪夢

2015年04月14日 20時02分00秒 | ポエム



見厭きてる筈の悪夢

よほど私は悲哀が似合うみたいだ

振り返っても土竜はずっと土竜

地に這い上がる事さえもできない土竜




見倦ねている筈の悪夢

よほど私は絶望に好かれているようだ

振り返っても蟻はずっと蟻

踏みつけられる未来だけがある蟻




見飽きている筈の悪夢

よほど我は必要と求めるものに

嫌われているようだ

振り返っても蜘蛛はずっと蜘蛛

常に恐れの聲を聴き続ける宿命の蜘蛛

理性喪失

2015年04月14日 14時41分00秒 | ポエム



理性に強く縛られていた

何もかも投げ出して

涙したい夜もあるんだね


何もかも投げ出して

大声で叫びたくなる

夜もあるんだね



何が正しくて

何が正しくないのか

そんな基準は

理性のメガネで観ていた証




幼きあの頃へと

心を戻すことができたならば

物事の本質が見えてくるのだろうか



いつのまにか理性が先に立ち

理性に縛られて

躊躇いに阻まれていた



いつの間にか

理性に理性を重ねて

不恰好なほどに厚着して

素直なままの自分を

曝け出せずにいる



若さは畏れ知らずの

勇気があるのではなく

失敗と挫折の経験値の不足による

無謀なんだね


海底

2015年04月14日 14時38分00秒 | ポエム


海底をはいずり

空を自由に舞うあなたを見つめる



深海の真っ暗な闇の中に

一筋通る光

あなたの輝き



醜き私は海底から

海面に浮上する

勇気もなく



ただあなたのフルートのような

羽音を聴いて

ただ鳳凰のように煌めく

あなたを見つめる



ここにいるよって

心の中で精一杯の

雄叫びをあげながら




夢に架かる橋

2015年04月14日 14時09分00秒 | ポエム


両の手を握り締めて

願えども

願えども

また願えども

叶わぬ願い



握った拳が割れそうなくらいに

祈りても 

祈りても 

幾重に祈りても

届かぬ祈り




私と貴方との間に架かる橋は

無情なほどに

遙か遠く遠く

細い蔦(つた)で編んだ

吊り橋よりも

脆(もろ)くて弱い



広大な宇宙に

好きの気持ちを放って

星がまたたく瞬間瞬間に

そっと忍ばせる

宇宙の根源まで辿(たど)れば

結ばれている事を希みにして



夢で会うことが許されるならば

宙(そら)の橋の下に

流れる涙の大河に 

私の涙もひと粒

混ぜてもらえますか


嘘つき

2015年04月13日 22時42分00秒 | ポエム



己が嘘つきであることに

ふと自分を見つめた時に

気付いて嘆き



親しい人や

見知らぬ誰かの嘘に

疵つくけれど



もしもコノ世二嘘ガ無カッタラ




秩序は乱れ道徳のない世界になるのかな




思った事をすぐに口にする人を

デリカシーがないとか

思いやりが足りないとかって

決めつける



人を思いやってつく嘘も

嘘を受け取る相手の

受け取り方によって

慰めにも刃にもなる



人が仲良く付き合うためには

嘘って案外必要



自分が自分であるために

自分を護る盾となり

嘘を見破られないように

誠に掏摸(すり)変えようと

努力する



言葉に愛と優しさを込めて

伝え渡せていけたらいいね