続・積読(つんどく)日記

ジオログ版「積読(つんどく)日記」の続編。
相変わらず勝手気ままに語っています。
現在は更新を停止しています。

大変恐れ入りますが…

2010-09-18 23:08:19 | ご挨拶

 最近しばしばブログで言及していた、サービスの移行ですが、このたび遂にこのgooブログからWordPress Blogへと移行致しました。
 ジオログから引越しをし、まだ3週間にも満たないうちの移行で、読者の皆様にはご不便をおかけして大変申し訳ありませんが、今後はこちら「續 積讀日記」で継続していくことと致しました。

 こちらはひとまず更新が止まりますが、このgooblogはこのまま残していく予定です。新しいブログでは、これまでの記事やコメント等もそのまま移行しておりますので、これからもどうぞ宜しくお願い致します。

また行っちゃった

2010-09-17 23:21:30 | 日記

 うむう…またもや唸っている…。ほぼ確実にブログの移転を決意したが、準備までにまだ少しかかるのでこちらのブログで継続させて頂くが、更新が増えるということは、移行の手続きの手間がその分増えるということなので、とても複雑な気分。

 …でも…

 いいや!

 だって、更新することがあるってことはとても良いことだからね!そのくらいの手間は何てことないのさ!


 今日は会社を休んだ。忙しくなるはずだった仕事の予定が急遽延びてしまい、急に暇になったからだ。おお!なんというタイミング!何の迷いもなく有給を取った。

 実は今日から、ツインリンクもてぎで「インディジャパン300マイルレース」が始まるからだ。土曜日が予選、日曜日が決勝なのだが、オイラは元々テレビ観戦のつもりでいたから、チケットを買っていなかった。
 インディはアメリカで大人気のビッグレースであるだけでなく、女性初の優勝者で、しかも初優勝が2008年のもてぎだったダニカ・パトリックという美人レーサーがいて、また、今年は成績がいまひとつながらも、昨年新人で大活躍した日本の武藤英紀がいて、おまけにあの佐藤琢磨が今年から参戦しているという(他にも有名どころのドライバーが勢揃いしている)、魅力いっぱいのカテゴリーがやってきたのだ。
 実は結構前から気になっていて、観に行こうかどうか迷っていたのだ。しかしチケットが結構高いのと、海外からもお客さんがやってくる人気レースなので、駐車場が満杯になるのと、道路が渋滞するのを懸念して、毎年テレビ観戦に徹していたのだ。


 ということで、

 また行っちゃった…ツインリンクもてぎに(苦笑)。


 先月行ったばっかりなんだけどね…。もうねぇ、オイラが迷わずに行けるところって言ったら、もてぎが神保町ぐらいしかないもんね(涙)。


 といっても、今日だけなんだけどね…。今日は「フレンドシップデー」と称して、ドライバーと観客が触れ合う日になっているのだ。だからクルマは全く走らない。そのため、今日に限ってはレース観戦のチケットを買わなくとも、通常(よりちょっと高かったな…)の入場料と駐車料金だけで入れるのだ。だから急遽行くことにしたのだ。前夜祭みたいなものか。普通だったら前夜祭に出たら本番も観に行くのだろうが、当日券はそれこそさらに高くなってしまうから、やっぱり決勝はテレビ観戦にしよう。ああしかし、生放送じゃない!真夜中の放送ではないか!信じられん!

 本日のオイラの目的は、そう、あの佐藤琢磨に会い、サインをもらうこと!ぶっちゃけ、昨日の日記は今日のための前振りだったんだけど、果たしてサインはもらえるのか!?

 そう思いながら、いつものレース観戦日よりゆっくり目に家を出た。我が愛車のシルビアも、もはや近所に買い物に行くか、もしくはもてぎに行く時にしか使われない。だから時々人から「まっつんは運転が嫌いなの?」と言われてしまう。決して嫌いじゃないし、運転は楽しいけど、やっぱりオイラは効率を考えてしまう。電車が安くて早けりゃ迷いなく電車を使うのだ。それにしても今年はもてぎに行くのは3度目か…。まさかこんなに行くことになろうとは思いもせんかった。

 …で、午前10時40分に到着したら、グランドスタンドでちょうどドライバーズトークショーが行なわれていた。ってか、物凄い観客!ええーーッ!?だって今日金曜日でしょ!?平日でしょ!?5月に行なわれたFポンの決勝日よりも客多いんじゃない?

 何か下の方にドライバーらしき人がいるけど…

 おおッ!真ん中にいるのは佐藤琢磨選手だ!向かって左側が武藤英紀選手、右がロジャー安川という選手で、インディでの経歴は長いが、なかなかフル参戦の機会は少なく、今回ももてぎでのスポット参戦。
 それにしてもスゴイ人だ。遅れて来たので、良い場所から撮影することができなかった。

 それにしても腕の筋肉がすごいなぁ。
 30分ほどでトークショーは終了。さて、場所を変えようかと思っていたら、次は外国人ドライバー3人のトークショーがあるというので、そのまま残った。


 ライアン・ブリスコー選手。今年は5勝もしている実力者。


 ダン・ウェルドン選手。今年は今のところ未勝だが、過去もてぎでの優勝経験があり、イケメンでもあるため、日本でも人気があるらしい。


 トニー・カナーン選手。大ベテランで、チャンピオン経験者。今年は1勝しているし、人望も厚く、ドライバーの間でもかなり信頼されているようだ。07年にFポンの最終戦にゲスト参戦し、いきなり6位入賞してしまう。彼も日本人に人気があるドライバーの一人。今日も熱心なファンがいた。

 …と、まるでインディに詳しいかのようにしたり顔で語ってしまったが、実はあまりインディに詳しくない。たまにテレビで観戦しているとはいえ、詳しいことは忘れてしまう。でもこの辺の大物ドライバーならば、名前や顔は知っている。

 イケメン3人衆のトークショーも終わり、グランドスタンド裏の広場をブラブラした。



 イベント盛りだくさん。


 
 琢磨が載っているのと同じカラーリングのマシンやヘルメットが展示されていた。何と、F1のロータスと提携しているか何かで、カラーリングがほぼロータスカラーになっているのだ。オイラはロータス好きなので、これは嬉しい。


 こちらは武藤英紀選手と同じカラーリングのマシンとのヘルメット。


 今までに見た事がないくらい盛り上がっている雰囲気があり、ちょっと心が湧き立った。だがしかし、今日の目的は琢磨のサインをもらうことだ!ここにいては達成できない。なので、今日はパドックも無料開放されているから、そこに行くことにした。パドックは、普通にレース関係者やドライバーが歩いているので、そこでサインをもらうのだ。

 パドック。いや~、ぶっちゃけ、オイラインディに出ている選手の名前はある程度知ってるんだけど、顔を知らないので、ドライバーらしき外国人が何人も通り過ぎていたのだが、とりあえずそっと見守ることしかできなかった。たぶん、スゴくもったいないことをしているんだろうなぁ…。


 こういう作業風景も間近で見られる。タイヤに空気を入れているのか?そういえばオイラの自転車はパンクしてたんだっけな。


 琢磨のチームの事務所みたいなところで待っていたら、チームメイトのマリオ・モラエスというブラジル人ドライバーが何度も目の前を歩いていた。結構イケメンだった。でもオイラとしては横にいたスタッフの女性の方が気になった。

 …で、結構待っていたら、ようやく琢磨が登場!!!

 物凄い大混乱!琢磨待ちのファンが殺到して押し合いへし合いの大騒ぎになった。くっそう、サインもらうか、写真を撮るか!?

 とか迷っているうちに目の前を通り過ぎて行く。警備員やスタッフが制止に入るが、幸いオイラは最前列にいたので、間近で写真を撮った。この段階ではサインは受け付けない雰囲気を読んだからだ。

 スゲー!こんな近くで…。隣の部屋に足早に向かうので、焦って落ち着いて取れなかった。

 よし、次は絶対にサインもらうぞ!
 と意気込んだが、なかなか出てこない。そして再び出てきて、ガレージに向かって歩き出したら、再び大混乱!スタッフと警備員の「押さないでください!」の声が響き渡り、オイラももみくちゃになってサインをもらうどころではない…。

 いや~、凄かった。改めて琢磨人気の凄さを実感した。「と、とりあえず写メを!(会社の先輩に自慢する用)…い、いや、サインを!もうダメだ!近づけない!」…とにかく大混乱。こういう時、スタッフは必死に琢磨選手を守ろうとするし、琢磨選手はできる限りファンの要望に応えようとしてギリギリまで応対していた。かといってスタッフの立場も尊重しなければならないから、みんな立場があって大変だなぁ、と思った。

 …って、人の心配をしている場合じゃないだろ、オイラ…。オイラには「サインをもらう」という立場があるではないか。でも結局この場でサインをもらうのは諦めた。ガレージの外から観察していたが、琢磨選手のレーサーとしての顔を遠くから見ることができただけでも良しとしよう。



 この後、正式にドライバーのサイン会が予定されているのだ。その時に並んでサインをもらおう、と思い、予定の1時間前に集合場所に行ったら、長蛇の列だった。しかもみんな緑色の帽子を被っている。…みんな琢磨ファンだ…。

 集合場所に行く途中、普通に歩いていたダニカ・パトリック選手に遭遇。オオオッ!!!本当の意味での憧れの人に出会えた!

 小柄ながらも男性顔負けの強さを持つが、とても美しいのでオイラは大ファンだ。そう思うのはオイラだけではなく、男女問わず、その人気は絶大なのだ。でもなんか、こういう普通の状態の時って、逆にサインをもらいにくい。ってか、英語苦手だし…。気後れしちゃった。

 そうしてサイン会開始までの1時間、オイラは列に並びながら本を読んでいた。オイラは本当は順番待ちの列って凄く嫌いなのだ。でもこういう時は意外と我慢できる。
 本を読みながら待っていたら、いよいよサイン会開始だ。全ドライバーがそれぞれのブースで待っていて、ドライバーごとに列を作るそうなのだが、たぶん、みんな琢磨選手に殺到するだろう…。

 案の定、殆どの人が琢磨選手の列に並ぶ。サイン会は制限時間が1時間ピッタリで終了するらしい。スタッフの人が盛んに「1時間では、1人15秒だったとしても、120人ぐらいまでしかサインができない計算になります!サインを頂けない可能性が大いにありますので、他のドライバーの列にお並びください」と何度も言っていた。オイラは列の前半にいたが、もはや、その時点で恐らく200人は前にいただろう。全体的に500人以上並んでいたらしいから…。微妙だ…いや、無理だ。スタッフの言葉を待つまでもなく、常識的に考えて、たぶん無理だろう。でも散々待ったからここを抜け出すのも悔しい。15分ほど逡巡した。その間、列は一歩も前に進まない。くそう、このままだと完全に時間の無駄だ。
 そう思い、悔しい気持ちはアッサリ放棄して、ダニカ・パトリックの列に並ぶことを決意。しかし、そこの長蛇の列だった。とても残り時間で間に合いそうもない。他の列も結構長い。こうなったら、写真を撮ることに専念しよう!でも、殆どのドライバーはテントの長い列の向こう、テントの奥にいるので、外から見えない。くっそ~、と思っていたら、何とダニカのテントは端っこにあった。そう、横から彼女の姿が見えるではないか!

 むしろカッコいいかも。男性顔負けの仕事をする人って実にカッコいい。


 いや、やっぱり美しい。

 いや~、良かったね。本音を言えばサインをもらえなかったのは残念だったけど、でも本当にすぐ近くでスター選手に会えたのは嬉しかったね。ミーハーだから、我ながら有名どころしか知らないのがアレだったけど、やっぱり行って良かった。満足満足。

 その後はまた色々イベントを楽しんだ。

 会場の外ではスーパーGTマシンの体験乗車(座席に座るだけ)がやっていたので、生まれて初めてレーシングマシンの運転席に座った。とても狭かった。でも良かったね~!狭いけど、思ったより座り心地が良かった。

 色々貴重な経験をしてしまった。
 こういう楽しみ方もあるんだなぁ…。


 大満足でツインリンクもてぎを後にした。

 本当は土日が本番なのにね。


「F1 Grand Prix 2010 vol.1」

2010-09-16 22:51:14 | DVD

 2010年8月25日(ジェネオン・ユニバーサル)

 先週届いたもの。今年のF1総集編の第一弾。毎年1年に3枚発売されており、5年連続買っている。最近あまり日記で話題に触れることはなかったが、今年はとても面白い。毎戦必ず見ている。色々ルールが変わり、ポイント争いが白熱している。昨年は散々マシンがカッコ悪い、と言っていたが、段々見慣れてきたし、昨年よりはどこも見栄えがするようになってきた。レースそのものも面白く、今年は今までに比べて眠くなるようなレースが少ないような気がする。
 今年復帰したシューマッハは、優勝争いから遠く、序盤に比べて注目度は低くなってきたけど、随所で存在感を見せている。そして何より、日本の小林可夢偉が大活躍をしている。先日のイタリアグランプリではマシントラブルでリタイアしたけど、ここまで明らかに彼の実力によるポイント獲得をしばしばやり遂げている。あまりF1に興味がない人には「へ~」くらいだろうけど、スポンサーもまともにつかず、真っ白な車に真っ白なレーシングスーツが象徴しているように、決して強いチームではなく、速いクルマでもないけど、素晴らしい仕事を行なっている。土壇場で必ず結果を出してくるので、今までの日本人ドライバーにはいなかったタイプだと思う。それだけでなく、チームを強くする素質もあると思う。彼はトヨタのドライバーズプログラムで育った人なので、その辺はプログラムの成果なのだろうか…。
 オイラが大好きな佐藤琢磨(今はアメリカのインディに参戦している)も、確かに速く、随所で大活躍をして、ファンの心を掴むスター的な要素はあったが、それと同時にミスも多く、結構土壇場で気合が空回りしてチャンスを逃す場面も多かった。その点、可夢偉は安心してみていられる。相手がチャンピオンだろうが、遠慮なく颯爽と抜いていく姿は本当に素晴らしい。来年も今のBMWザウバーというチームの残留が決定しているので、来年も可夢偉の姿は見られる。大活躍が幸いして、スポンサーも着々集まってきているようだ。実に将来が楽しみだ。
 でも、やっぱりオイラにとっては琢磨は特別なのかもしれない。苦境にも決して諦めない姿はしばしば感銘を受けた。ああ、一度で良いから間近で見てみたい。サインをもらいたいものだ。

 日本以外では結構盛り上がっているF1、オイラの周りでも興味を持っている人は皆無となってしまった。オイラの周りに限ってはF1離れが進んでいて、悲しいかな、今ではF1の話ができる人がいなくなってしまった

『史記』 三 表二

2010-09-15 21:18:52 | 聴読書

司馬遷 撰 中華書局(1973年4月北京第6次印刷)

 ううむ…

 …と、最近うなってばかりである。それは何故かというと、やっぱりこのブログサービス、使いやすくて絵文字もいっぱい使えて、とても好きなんだけど、やっぱり文字化け問題が深刻だった…。そこだけを取ると、圧倒的に以前のジオログサービスの方が文字化けの心配はなかった。くっそ~、開設までの一ヶ月間、オイラは一体何をやっていたのだろうか…。まさかここまで酷いとは思わなかった。とっても自己嫌悪に陥っている。全て自分が悪い。実は以前お薦めされたWord Pressのブログに、思い余って昨日登録してしまったのだ。夜中の3時近くまであれこれ体裁を整えるためにやっていたが、やはり難しそうだ。英語混じりでよく分からない。それでも、文字化けの心配がないのは何物にも代えがたいかもしれない。
 新居に移ってまだ2週間しか経っていないのだが、いきなりブログ移転の可能性が出てきた。今のブログは、これまでの記事を他のサービスにそのまま移転することができると思い込んでいて、それで「もし不満があれば全ての記事とコメントをエクスポートして、そのまま移行すればいいや」と安易に考えていた。そうして、実は昨日の時点でお引越しをすることを急遽思い立った。しかし、どうもこのGooブログは有料ユーザーにならないと、記事のエクスポートができないようだ。無料ユーザーは、インポートしかできないみたいだ…。最終的にはこのブログはこのまま残しておいて、次のサービスに移行するかもしれない。まだ未定。
 「だからあれほど言ったのに!!!」と、お叱りを受けてしまうかもしれない。その通りでした。勉強不足だった。常に文字化けのことを気にしながら日記を書くのはちょっとつらい。昨日も、『新華字典』を引用する時に、中国語や難しい漢字が文字化けするのは仕方ないが、丸囲いの数字が文字化けしたのにはびっくりした。最低でも今月いっぱいにははっきりさせておかねばなるまい…。

 …と、いくら愚痴を言っても仕方ないからここまでにしておこう。

 本書も聴読書。巻十六「秦楚之際月表第四」から、巻二十二「漢興以来将相名臣年表第十」まで。
 昨日書いたように、年表は朗読するところが非常に少ない。本書も、全部で396ページあるにも関わらず、実際朗読されたのは10ページ分にも満たない。だから15分足らずで終了。「漢興以来将相名臣年表第十」に至っては全く朗読するところがない。だから、明らかに本書は「読んだ」というか、「とりあえず目を通した」ともいえない。オイラは自他共に認める面倒くさがり屋でズボラな性格なのだが、意外とこういうところでは完璧主義というか、「全部に目を通さないとだめだ」と思ってしまうのだ。でも根が飽きっぽいから、そうやって変にこだわってしまうと、、必ず途中で飽きて挫折する。だから今回もそういうところには目を瞑った。「とにかく前へ進まねば!」と自分に言い聞かせているのである。

 

『史記』 二 紀二 表一

2010-09-14 22:44:53 | 聴読書

司馬遷 撰 中華書局(1973年4月北京第6次印刷)

 う、うぐう…。昨晩もセコセコとブログ更新に努めていたが、昨日はヤケに眠くて眠くて…ウトウトしながら書いていた。半分眠った状態で『辭源』を引いたり、色々調べたり、ブログ書いたりしていたが、気付けば寝てしまっていた。そして夜中の2時ごろに目が覚めたらしいのだが、寝惚けた状態でパソコンをいじったらしい。朝になったら、ブログが書き途中のままで、どこにも保存していなかったにも関わらず、無情にもシャットダウンされていた。「されていた」というか、たぶん、寝惚けて、無意識にシャットダウンしてしまったのだろう…。最近多いな…。直接ブログに書き込むのは危険だな。ワードか何かに下書きをした方がいいのかな?でもそこまでするほど立派なことを書いてないから、どうも面倒だ。

 引き続き『史記』の聴読書。本日2冊目終了。巻8「高祖本紀第八」~巻15「六国年表第三」まで。
 本当は昨日には終わっていたはずだったのだが、MP3プレーヤーに不具合が生じてしまい、昨日一日は「孝景本紀」と「孝武本紀」の途中までを自力で読んだ。 今朝プレーヤーが復活したので、「孝景本紀」から聴き直した。 でもやっぱりまだまだ自分の力の足りなさを痛感したね。『新華字典』を引きながらノロノロと読み進めていたところまで、朗読であっという間に追いついてしまった。会社帰りの頃には、既に終わっていたので、今度は本を読まないで、「高祖本紀」を聴く事に専念してみた。
 そうしたら、まだまだ朗読を聴いて同時に文字が思い浮かぶレベルには程遠かったが、それでも「Pei4 gong1(沛公=劉邦のこと)とか「Xang4 yu3」(項羽)とかいう固有名詞はすぐに判断でき、その前後の状況で、大体どの辺のことなのかの判断はつく。また、「wang2」と「wang4」、実は同じ「王」なのだが、状況によって声調が変わっている。そこも、聴いていてどちらも「王」の字なんだな、というのは無意識に判断できるようになった。


 例えば、「秦王子嬰」の「王」は「wang2」で、「吾與諸侯約,先入關者之,吾當關中」の「王」は、「wang4」と発音されている。最初は「あれ?」と思ったが、文脈を見てある程度は察知したが、一応『新華字典』で調べてみた。
 「wang2」だと、『新華字典』には4つの解釈があるが、ここだと、「1.古代指帝王或最高的爵位」が妥当なのかな?「2.族或一類中的首領」も気になるけど…。要するに、所謂「王様」みたいな、名詞で使われる王なのだろう。たぶん、これは一般的なんだと思う。もうひとつの「wang4」の方は、「1.統一天下」「2.統治」とある。ここではたぶん2.の意味だと思う。動詞として使われるのだろう。
 たぶん、以前のオイラだったら気にしなかっただろう。だが、オイラはかりそめにも「文言基礎」で『千字文』を学んだ身だ。暗記も中途半端で不才とはいえ、一応そういうところに引っかかった。これが平声が去声になったものの一例なんだな。最初はあまりピンとこなかったけど、今になって「ああそういうことか」と思うのであった。
 気になった方は、xuetui様の「文言基礎」の09年2月某日のエントリーをご覧になるとよく分かるかと思うので、そちらを検索してください(「おいおい、リンクを貼ってくれよ」とお思いの方もいらっしゃるかもしれませんが、一気に答えに辿り着いてしまうのが悔しいので、ご自分で検索して見つけてください)。

 また脱線しちゃったけど、段々朗読に耳が慣れてきたかもしれない。朗読を聴いて瞬時に原文が思い浮かぶのが理想だね。でもそれはまだまだ遠い未来のことかもしれないので、とりあえず今は聴いて正確なピンインが思い浮かべられればいいのかも。それもまだもう少し時間がかかりそうだけど…。

 それと、なんと朗読には「表」(年表のようなもの)も収録されているから驚いた。いや~、年表を朗読って、そんなことできるのだろうか?と期待に胸を膨らませて、本紀が終了し、いよいよ表に突入したのだが、表の前後の「大史公曰」等の文章だけだった。当たり前か…。だから、「表」の朗読はあっという間に終わった。次の第3冊目は「表」だけだから、きっとすぐに終わってしまうだろう。。

DVDを見た

2010-09-12 22:21:37 | 日記

 今日は朝からDVD観賞。一昨日、会社の先輩から「バイオハザード」のⅡとⅢのDVDを借りた。今Ⅳの上映が始まったばかりだが、オイラはテレビでⅠしか見た事がなかった。元々はゲームだったが、何か操作が難しくてすぐにやめた記憶がある。Ⅰを見た時も、主役のミラ・ジョヴォヴィッチがとても美しいという印象だけが残った。つまらなくはなかったんだけどね。
 そうして、正直あまり積極的に見たかったわけではないが、せっかく貸してくれるのだから、ありがたくお借りした。そして2本とも見た。結構面白いね。ホラーというよりもアクション映画っぽく、やっぱりミラ・ジョヴォヴィッチが綺麗でカッコいい。あと、パートⅡに出てきたもう一人の強い女優さんも素晴らしく美しい。Ⅲにも綺麗な女優さんが何人か出ていた。
 こうなったら、パートⅣを見ないわけにはいかないかな…?「いや~、バイオハザードは別に見たくないッすよ!」と盛んに言っていたオイラだが、ちょっと気持ちが変わりつつある。話の内容以上に、女優さんの美しさに惹かれて見たくなるというのもなかなかないことだ。


 「ウガ~」とか言って、フラフラと歩いて生きた人間を貪り食うアンデッドが、「ウヒャ~」とか言って九段の坂をフラフラと下っている己の姿に重なってしまった…。古本を見つけてしまった時のオイラでは、さすがのミラ・ジョヴォヴィッチでさえきっと止めることはできないね(自虐)。
 実はこの日記を通じて、オイラは読者の皆さんに積読ならぬ積毒というウィルスを振りまいているのだ!どうだ、オイラが開発した新型ウィルス!この計画は誰にも止められないのだ。


 …って、開発者が真っ先にその毒にかかってちゃダメじゃん。むしろその抗ウィルス薬はオイラが欲しいくらいだし…。

 うむ…見ていない人には何のことだかさっぱり分からんですな。

 それどころか、その毒に犯されているのは開発者たるオイラだけで、読者の方々には全く影響を及ぼしていない、という話もある…

『漢書』(全12冊)

2010-09-12 20:02:16 | 積読


班固 撰 顔師古 注 中華書局(1964年11月上海第2次印刷)

 ううむ、またもや『辭源』が目立っちゃってるな…。何故こうしてしつこく『辭源』を載せているのかというと、大きさ比較のためと、最近使用頻度が増えているからだ。最初は「重い」って思ってたけど今は慣れた。でも大事に開かないと、表紙の付け根が「ビリッ!」と破れちゃいそうだから、大事に開かないといけない。ま、それはいいとして…。
 本書(真ん中の12冊本『漢書』)は、昨日三国志学会の帰りに神保町で買ったもの。な、なんと本書も1冊210円計算で売られていたもの!これも今までのパターンと一緒で、オイラは既に画面左側の1冊本(宏業書局 中華民国63年11月再版)を持っていた。だが、先週『史記』を買った時、実は本書の方にも目をつけていたのだ。しかし『史記』10冊と『隋書』6冊を持っていたため、もう『漢書』を持つ余裕はなかった。学生時代ならば余裕で抱えて持って帰ってたんだけどね。「だったら送ってもらえばいいじゃないか?」それは確かにそうだ。普通ならばそうしただろう。だがしかし、オイラは神保町で買う本に対して、あるマイルールを定めている。それは、「神保町で買った本は必ず自分で持って帰る」というもの。もしも今回のように、持ちきれずに諦めた本が、後に売られてしまったら、それはそれで運命だ。その場で優先順位の高い順に選んで買って帰るのがオイラの中での決め事。だってそうしないとキリがないんだもん。まあ、もし車で神保町に来ちゃったら、沢山買って帰っちゃいそうだから、最近はもう車で行かないけどね。というか、よく使っていた駐車場が、今は工事で使えなくなっているのも大きい。
 そうして、「まあ無かったら無かったでいいんだけどね。正史の中では人気のありそうな『漢書』だから、ほぼ間違いなく売られているだろうな。」と思っていたが、三国志学会が終わったらそのお店に行ってみようと思っていた。積読病患者の悲しい性(さが)なのだよ。もう気になって気になって、ね…。会が白熱して、終了時間がやや予定よりも遅くなり、徐々に焦燥感が増してくるのであった。そうして終了と同時に、無礼にも知っている方々に挨拶することもなく、九段の下を駆け下りるかのように歩いていくのであった。「ああ、店が閉まる」と…。ああ嫌だ嫌だ…本当に嫌だ…「はあッ!はあッ!グッ、ふ、古本~古本を…オイラに古本を与えてくれぇ~…あぁ~、ホラ、古本が空を飛んでいるよ」と、禁断症状が現れて出てきた。

 …

 …

 このブログを読んで引いたそこのあなた!

 いうまでも無いと思いますが、誇張表現ですよ!?本当はオイラ、古本なんて汚くて古くて、もう触るのもいや!って感じ。積読男を演出するためのキャラ作りなんだって!ワザとサッサと会場を後にしたんだって!てゆ~か何古本って?ちょ~意味わかんな~い!もうキモくな~い?



 あああああ~、ご、ごめんよ、古本達!オイラは今、世間一般の人たちに媚びてしまったぞ!つい心にもないことを、君達を貶めるようなことを言って…。本当は君達を心から愛してるぞ!


 …って…くそ~、何の話だったっけ?字数制限がないから暴走しまくりだ…。

 (もう一度最初から読み直し中…)

 あ、そうそう、本書はとても安かったのだ。ただ、やはりかなりボロい。さすがに『漢書』は朗読の音源が見つからないので、一から読むのは難しいけど、でもやっぱり読めたらいいなぁ…。解説本とか読まなくても、実感として『史記』との違いを感じられたらいいなぁ…。まあ、まだまだ先だけどね。
 しかし、こういう本がいつまでも売れ残っているという現実がちょっと悲しかった。『史記』でしょ?『漢書』でしょ?ボロいとはいえ、この安さだったら以前ならばソッコーで買われているはずなのに…。ま、まあ、『史記』の場合はおかみさんが店頭に並べている時に買っちゃったんだけどね…。すんません…何故か知らないけど、何か謝りたくなってきた。
 今回は、時間も時間なので、店仕舞いをしている最中(午後6時近かった)に本書を買ったのであった。その後、威厳のある古書店にも寄ったんだけど、本当にもうお店を閉める寸前だったので、物色している暇は1分も無かった。瞬間的に本を2冊取り、「す、すんません!せめてこれだけでも!」と言って、無理矢理2冊本を買うのであった。2冊で70円(苦笑)。

 いや~、なんてゆうのか…オイラ、いつも冗談めかして「積読病」だとか「積読男」だとか言っているが、なんつ~か、その、いよいよ本物になってきちゃったかな?と思った瞬間でもあった…

 最近学ぶことが楽しくて仕方がない。難しいことを考えずに、自分に合ったやり方が見つかったお陰だろう…。ただそれに比例して、積読の量もドンドン増えていくのは、さすがに困った。本当に、自分でも驚くくらい、古本に関しては(悲)幸運が訪れるので、それはそれで「古本の神様、そろそろ勘弁してください。オイラに不幸を与えたまえ」と逆のお祈りを捧げないといけないのかもしれないね。
 これで前四史の分冊本は揃った。だからどうだ、というわけでもないが、まあ、やっぱり嬉しいかもね。

 因みに、画像左の一冊本は、巻末に清の錢大昭『補續漢書藝文志』と、宋の錢文子『補漢兵志』が附されている。やはり字が小さくて見づらいけど、12冊分の分量がこの1冊に収まっているというのもなかなかスゴイもんだ、と改めて思った。これも嘗て『十七史商榷』を読もうとした時に買ったもの。


今年も二松学舎大学に行ってきた

2010-09-11 22:58:47 | 日記
 一年って、本当に過ぎるのがあっという間だ。昨年、二松学舎大学で行なわれた三国志関係のイベントに参加してからもう一年だ。早いもんだ。
 今日は、第5回三国志学会が二松学舎大学で行なわれたので、それの聴講に行ってきた。
 大体15分前くらいに到着するのを計算して家を出た。神保町で都営新宿線に乗り換える。神保町へはもう飽きるくらい(ものの喩えです)通っているが、その先の九段下には年に一回行くか行かないかだ。そう思いながら新宿線に飛び乗り、『史記』&MP3プレイヤーをカバンから取り出す。2行目くらいを聴いている時、気のせいか、電車が止まらずに駅を通り越したような気がした。車内アナウンスなんて聞いてなかった。だって『史記』を聴くのに夢中だったから…。

 おやおや???

 …と思っていたら、市ヶ谷駅に着いた。どうやら乗っていた電車が急行だったらしく、それは九段下駅を素通りするらしい。まあ、距離的に大して変わりはないのだが、市ヶ谷駅から二松学舎大学へ行くとなると、オイラにはちょっと苦い思い出がある。

 以下回想
↓↓↓

 あれはそう、高校三年生でその大学を受験に行った時。試験本番の日に、やっぱり九段下駅へ行こうとして、うっかり市ヶ谷駅で降りてしまい、駅を出るなり道に迷ってしまった(事前に下見した時は、九段下から行ったから)。そんなに時間的に余裕があるわけでもない。

 おやおや???

 ココ、ドコ?

 …と思っていたら、大勢の女子学生の集団が靖国神社方面に向かってゾロゾロ歩いている。「そうだ!きっとこの列に混じっていけば二松に着ける!きっと文学部だから女子が多いんだ」。

 そう思って後を着いて行ったら、どこかの女子大の門が…。その時初めて女子大受験者の列だったことに気付き、やっと慌てるのであった。ああヤバイ、時間が!

 下見した時のことを必死で思い出しながらビルとビルの合間を歩く。ひたすら歩く。そうして何とか時間ギリギリに会場に辿り着いたのであった。もうそんな状態だから試験どころじゃなかったね。きっともっと早く到着していれば試験に集中できたかもしれないね。落ちたのは時間ギリギリで着いたせいなのだ…。

 …回想終わり

 15年ものの言い訳でした

 そんな悲しい過去を思い出しながら市ヶ谷駅から地上に出る…。

 …えっと…

 靖国神社ってどっちでしょうか…?

 右?

 左?

 とりあえず右(方向音痴なので方角がわかりません)に向かって歩いたが2分程ですぐに逆だったと分かった。そうして再びもと来た道を戻り、靖国神社方面に向かって歩いた。3分ほどで神社が見えてきた。どこかの交差点で神社とは逆方向に行けば大学があるはずなんだけど…もう忘れた。去年行ったばかりなのにもう忘れた。テキトーに交差点を曲がってみたが、何か違いそうだけど、見覚えがある!!!

 いつかここに来たことがあるぞ!

  あれはそう、高校三年生でその大学を受験に行った時…(以下省略)…。


 おいおいおい!!!オイラ全然成長してないじゃないか!15年前と同じ轍を踏んでるぞ!間違いなく!

 自己嫌悪に陥りそうになる自分を必死に励まし、とりあえず会場を目指して歩く。そこからどう行けばよいのか、それはさすがに分かる。

 そして…

 

 あったーッ!ありました!やっと見つけました!二松学舎大学。でもこれは裏から見たところだ。いや~、でも校舎が大きくなって、すっかり見つけやすくなったね。15年前は苦労したよ…。
 いかん、感慨に耽っている暇はない。開始まであと5分しかない。
 ちょっと早歩きで会場に向かう。そうしてようやく正門に辿り着いたら、そこには何と!!!




 あ、あれ?ああ、そうか、そういえばオイラは受験しに来たんだっけな?オイラ33歳になっていたと思ってたけど、そうか、18歳なんだっけ。15歳得した気分だよ!

 …独りでつまらんボケをかましている場合じゃなく、これは一体どういうことだ?と思いながらも校舎の周辺を見てみるが、「本日入学試験の為関係者以外の立ち入りを禁止します」の貼り紙が…。いかんなぁ、オイラひょとして日付を間違えたかな?
 そう思ってカバンから案内のハガキを取り出す。でも間違いない、今日だ。だが、よ~くハガキを見ると、会場は「3号館」と書いてあるではないか!ここには1号館と2号館しかない。つまり場所を間違えたということだ。ぬおおおーーッ!すっかり勘違いしていたよ。いや~、やっぱハガキ持ってて良かったよ。オイラの確認不足だったようだ。

 …あれ?

 …てゆうか、3号館ってどこ?

 あら~~、これはひょっとして、行けない?一応知人が会場にいるはずだからメールかケータイで場所を確認してもいいけど、もう時間的に開始直前だ。きっと対応している暇はないはずだ。とりあえず靖国神社前に戻って対策を練ろう。靖国神社に戻った後は…坂を下ってそのまま神保町に突入しよう!

 そう思って神社に向かって歩いている時に、偶然3号館らしき建物を発見!


 ここか?ここでいいのか!?


 
 どうやら間違いないようだ。こうして時間を5分ほど過ぎたところで無事到着を果たしたのであった。

 う~ん、相変わらずオイラは目的地に一発で辿り着けないなぁ…。ただ二松学舎大学に行くだけで、ひとつのイベントになってしまうのう…。ちょっとブルーになった。

 で、肝心の三国志学会は、去年とは違って(去年ここで行なわれたのは、学会ではなく、軽い内容の講演会だった)、当たり前だけど学術的な発表ばかりだったので、オイラには少し難しかった。それでも、軽い感動を覚えるくらい、「ああスゴイなぁ」と思ってしまう発表もあった。いずれも、色々と有益なる時間を過ごすことができた。白熱して、最終的には30分くらい時間がオーバーしてしまったが、久しぶりにこういうのを見ることができて、ある意味新鮮だったかもしれない。
 ああ、しかし、どうもオイラは年々こういう専門家、もしくは専門家を目指す方々が集まる場というのにいるのが辛くなてきたかもしれない。理由はよく分からないけど、やっぱり去年みたいに一般の素人の方ばかり集まる会の方が気楽かもしれない。そういえば、午後、オイラの近くに座っていた若い女性のグループが、休憩時間とかに、中国の詩や文学についてとても熱く語っていたのが印象的だった。実際、講義の間も熱心にメモを取ったり、ケータイで何かを調べてはメモを取っていた。この積極的な姿勢、素晴らしいと思った。
 オイラはいつもこういう場を学習の場と思って出席させて頂いているので、一つ一つの論についてどうこう思える程の意見はもてないけれど、物の見方、原文の解釈の仕方など、とても勉強になった。

 そうして久々に朝から夕方まで椅子に座って話を聴いていたけど、なかなか良かったかも。ただ、今年もオイラは不義理を犯し、会の終了後にそそくさとその場を後にするのであった。何でか知らないけど、やはり学術的な場は苦手かもしれない。本当だったら、色々と貴重なお話が聴ける絶好のチャンスのはずなのにね…。

 とかいいつつ、やはり積読派のオイラとしては、行かねばならぬ場所がある!

 オイラを待っている奴等がいる。そいつらのためにも、オイラは行かねばなぬ!

 そんなわけで、まっつんは九段の坂を下り、夕闇に消えてゆくのであった。

 そういえば、来年は京都で行なわれるらしい。会場は未定だそうだけど…。

『曹操墓風雲録』

2010-09-11 06:15:54 | 積読

張体義 著 大象出版(2010年4月第1版)

 先月『曹操墓真相』と一緒に届いたもの。こちらの方が、曹操墓発見の経緯が詳しく書かれていそうで面白そうなのだが、未読。一応9月までには読めたらいいなぁ、と軽く目安を設けていたけど、見事に積読。曹操墓の真偽についての議論が活発なようだが、イマイチその波に乗れていない。
 昨日、仕事中に職場の後輩と三国志談義で盛り上がる。その時に「曹操の墓っぽいのが中国で発掘されたようだけど知ってる?」って聞いたら、案の定「知らない」の一言で全く興味なさそう。ぶっちゃけオイラもさほど興味はないのだけれど、一応三国志好きならばもうちょっと食いついてよ~、と若干の寂しさを感ずるのであった。やっぱり盛り上がるのは、三国志(といっても『演義』だったり日本の小説だったり漫画だったり)の場面と会社の状況をダブらせたようなお話。そういえば昔オイラが読んだビジネス書などもそんな感じの本が多かったなぁ。中学生の頃、もっと三国志について知りたい、と思い、近所の小さな本屋に駆け込んでも、そこには三国志とビジネスを結びつけたような本しか置いていなかった。あの当時はそれしかなかったからそればかり読んでいたが、「現代に活かす知恵」みたいなことはどうでもいいんじゃぁ!って思って読んでいた。同じようなことばかり書いてあったし…。だからあんまり会社と三国志をリンクさせたような話題だと「ん?」って思ってしまうし、あんまり「それは正史だとね…」とか「てゆうか、それ演義にも載っていないし!そこは小説の創作なんじゃね?」とか、色々仕入れた知識をひけらかすようなことを言っていると、「まっつんさ~ん、そうやって夢を壊さないでくださいよ」って言われちゃう(実際、映画「レッドクリフ」を見た後に、色々語っていたらそう言われた)のでやめておいた。
 今じゃ物凄い量の三国志関連の本が出ていて、隔世の感がある。ゲームなんかスゴイよね。でも昔よりも遥かに三国志は身近な存在になっているけど、少なくともオイラの周囲ではそんなにハマっている人はいない。確かにゲームから入った若者もいるけど、最近のゲームはあまりに進化しすぎて、「じゃあ実際に三国志を読んでみよう」というところまでいかないのではないかと思う。だって、あの大迫力のゲームに比べたら、いくら三国志が面白いからといっても、面白さは遥かにゲームの方が上回っているようだからね。文字を読んでいちいち想像しようとしなくても、ゲームならば自分の操作で画面上に英雄達がバッサバッサと敵兵をなぎ倒しているから。たまに三国志の話題になると、「ん?そのキャラはどこから出てきたものなんだ?」と思うことが多い。もはやストーリーが実際(ここでいう「実際」とは各種『演義』や正史)と合っているかどうかなんて問題じゃなくなる。まあ、それはそれで良いんだろうけど、なんか違う、と、古い頭を持ったオイラは思ってしまう。そういえば何年前かにパチンコでも三国無双の台があったらしい。けど、パチンコ好きな人が三国志に興味を持ったわけでもない。
 オイラはPS2で終わってしまい、三国無双もパート1しかやったことがないし、もろファミコン世代なので、今のゲームをやったことがないけど、若い人に話を聞く限り、若い人でゲームから入った人が、「じゃあ実際の三国演義を読んでみようかな」と思うに至る人は少ないんじゃないかな、という印象を持った。実は三国志関係のゲームは、裾野が広がっているように見えて、ゲーム止まりになってしまうんじゃないかなぁと漠然と思った。だって凄すぎなんだもん、今のゲーム。

 まあ、かくいうオイラも、実際大して詳しくないから偉そうなこと言えないんだけどね。でも三国志から中国古典に興味を持ったオイラからすると、やっぱり寂しい。因みに、オイラもゲームは好きなんだけど、一旦ハマリ出すと、朝まで寝ないでやってしまう。いつだったか、徹夜明けで仕事をしたらエライしんどくて、しかもその理由が理由なだけに途中で帰るわけにもいかず(「二日酔いです」以上に人に言い辛い)、「ああ、オイラは何をやっていたんだろう」と激しく後悔して以来、やっていない。
 とか書いていたら、やりたくなったな、レースのゲーム…。PS3でもうじき出るんだよな、待望の何とかツーリスモが…。その前にPS3を買わないといけないのか。高いからなぁ…やめとこ…。読みもしない本にお金をかけるクセに、そういうところでは妙にケチるのであった。いや、まあそれはどうでもいいか…。

 ここはやはり専門家の方々に頑張ってもらって…と思ったら、そうか、今は三国志検定とか色々あるんだな!ネット上でもすごことになってるし…。裾野は広がっているのね、オイラが乗り遅れているだけなのね。そういえば、三国志検定の例題、答えられなかったなあ…。

 とか、なぜか、どういうわけか、今日は三国志について色々思いを寄せるのであった。

『史記』 一 紀一

2010-09-10 21:42:53 | 聴読書

司馬遷 撰 中華書局(1973年4月北京第6次印刷)

 一冊210円で買った中華書局本。今流行りの「聴き読み」をやっている。やり遂げられるかどうか、かなり怪しく、また途方もない計画なので、頓挫の可能性大なのだが、とりあえず第一冊目終了。本書には、巻一「五帝本紀第一」~巻七「項羽本紀第七」まで収録されている。
 巻六の「始皇本紀第六」では、朗読をMP3に移す際に、一個抜けてしまい、途中自力で読まねばならなかった。読み聴きをやっている間は快調だったけど、さすがに自力だと非常に進度が遅かった。悲しいくらい遅かった。でも一応本書の本文は全て目を通した。印象に残っているのは、やはり「項羽本紀」の最後の方。項羽の最期の描写はとても文学的だった。初めて読んだわけじゃないけど、それまでの『史記』の本紀を通じてみても、そこの部分はちょっと異色な気がしたのはオイラだけだろうか。今まではその部分を抜き取ったものを読んでいたけど、全体の流れの中で読むと、今までとはまた印象が違う。
 この辺は割と知っている場面が多かったから、それはそれで楽しめた。韻文とはまた違う楽しみがありそうだ。ズラッと目を通していると、その記述の内容と、『史記』そのものの流れを感じることができる。早くも「もう一度読んでみたい」と思ってしまったが、先はまだまだ長い。立ち戻っているうちに飽きてしまったら何にもならない。ドシドシ聴くぞ!読むぞぉッ!