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アニメ感想:かのこん

2008年06月29日 23時29分13秒 | 2008春アニメ
「ラノベ史上最強の寸止め作品」というキャッチフレーズがあるそうだが、アニメはよくある寸止め的な表現ではなく、ある意味突き抜けた感じでなかなか興味深かった。

ストーリーは典型的なハーレム系ラブコメ。積極的なちずるや望に主人公で奥手の耕太が振り回されるという内容。妖怪であるちずるや望にまつわるエピソードがストーリーを進めていくことになるが、むしろ日常描写を重視してそうしたエピソードは軽視されているように見えた。美乃里の存在などアニメだけだと何の意味があるのか全然分からない。
ストーリー的な進展よりも日常優先の描き方は、しかしこの作品には合っていたように思う。非日常的エピソードよりも日常描写に冴えを見せた。ちずるがパンツを穿くシーンなどささいな所をきちんと描いていて面白かった。

この作品を語る上で外せないのが「エロ」である。
この作品はGyaOを始めBIGLOBEストリームや@nifty動画、バンダイチャンネルで無料配信されていたが、7話以降有料配信のみとなった()。AT-XでもR-15指定されており、そうした措置自体は批判することではない。
最近のラブコメの中では飛び抜けてエロいのは事実だろう。Wikiでも原作を「ジュブナイルポルノ的要素の強い」と評している。
ポルノの基準がSEXをするかしないかなら非ポルノだろうが、当然それは基準と呼べないものだ。アニメの『かのこん』は必要以上に性的表現が多いという意味では十分にポルノである。R-15の指定自体は妥当に感じる。地上波での放送がないという前提で作られたのかもしれないが、逆に地上波でこれを流せないとしたらそれもまた大きな問題に感じる。

少年誌系のラブコメではSEXを始め過激な性描写はほとんどタブーとなっている。一見当然にも思えるが、性表現だけを取り上げ、その背後にある、女性や性の描き方などへの視点がお座なりになっているようにも感じてしまう。
一方、少女誌系ではかなりSEXなどが当たり前に描かれるようになってきており、その一部が過激になりすぎたりもしている。ただ今のリアルを描こうとすれば、性描写なども避けては通れないというのが妥当なところではないか。
恐らく『純情ロマンチカ』でも再び触れると思うが、ラブコメから一歩足を踏み入れて恋愛をテーマに描こうとすれば、SEXは避けて通れない。元祖ラブコメとされる『翔んだカップル』や王道ラブコメ『イタズラなKiss』ではSEXもきちんと扱っている。軽いタッチのものならばなくても気にならないが、恋愛要素が強くなればなるほど歪みを感じてしまう。その歪みを明示した作品が『School Days』だった。

最後に軽い話題。『かのこん』と『仮面のメイドガイ』、『一騎当千Great Guardians』は2008年を代表する「乳」アニメだが、巨乳だけでなく貧乳も魅力的な点でこの作品がベストだろう(ぉぃ。


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