時間の外 

気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

出演者が客を兼ねる方法と、チケットノルマ制

2017年06月28日 | 音楽活動

役者が芝居をやる時などもそうだが、アマのミュージシャンがライブをやる際、チケットノルマをさばく必要がある場合は多い。

特にロックバンドともなると、そうだ。

バンドというのは人数が数人いるし、またアンプなどでステージ上の場所をくう。

だから、ある程度の広さのステージが必要になる。動きなどでもアピールするバンドなら、なおさらだ。

そういう人たちがライブをやる場合、出る店もある程度のスペースや設備が必要になる。

ロックバンドならドラムも必要だし、ドラムは場所もくうし。

となると、出るならロックバンドメインでライブをやる店になる。

少なくても、ソロかせいぜいデュオのミュージシャンが出るのにちょうどいいくらいのスペースの店だと、バンドで出るにはしんどい。

 

だが、ロックバンドが主体のライブハウスとなると、チケットノルマがある場合が多い。

店としても赤字になると経営的に困るし、店としては出演者には少しでも客を呼んでほしいと思うものだ。

 

これが、アコースティックで弾き語りをやる人や、せいぜいデュオぐらいで出るミュージシャンは、狭い店でも大丈夫。

せまい店なら、ライブハウスのように何十人も集客しなくても大丈夫だったりするから、ロックバンドに比べたら集客は楽な面はあると思う。

 

一方、ロックバンドとしては、ライブをやる場合どうしてもノルマというのはつきまといがちだ。私自身、バンドをやっている時は、そうだったし。

 

このノルマというもの、最初はよくても、ライブが短い期間に何度も続くと、多くのアマチュアにはしんどくなる場合がある。

アマでも、インディーズ系などでよほど人気があるなら別だが、そうじゃないアマは多いと思う。

さっき「最初はよくても」と書いたが、それは最初は友人も来てくれるし、いざとなったら家族や親族を呼ぶという手もある。

だがそれが何度にもなると、同じ友人たちに頼るのは辛い。頼られる友人側にとっても、正直困ってくる。

 

それでもライブをやりたいなら、友人関係でない、不特定の一般の人に「来たい」と思ってもらうようにならねばならない。

 

そうなるためには、何かを犠牲にしないといけなくなる。

何も犠牲を払わずにそうなろうとしても、それは正直無理な話だと思う。

その犠牲になるのは、例えば金銭面だったり、本職だったりする。

趣味でやっている場合、あくまでも本職があるから趣味もできるわけで、趣味を主体にして本職に支障をきたすようになると、本職を維持していくのが難しくなる。

 

これが、趣味を通りこして、いずれはその趣味を本職にするつもりがあるなら、たとえ金銭面で苦労しても、、それはそれで「覚悟」であるのかもしれない。

そういう覚悟で活動していき、腕をみがき、やがてそれで食っていけるようになれば、趣味だったものが本職に変わる。それは、以前の本職を犠牲にしての結果でもある。

 

だが、本職は本職として全うしたうえで、趣味でライブをやるなら、本職を犠牲にするわけにもいかなくなる。

 

本職に支障をきたさないようにライブをやり、しかも集客面で「知り合い」に頼らないでライブをやれるようになるのは、多くのアマチュアミュージシャンの理想だろうと思う。

 

そうなるためには、本職に支障をきたさない程度に、色んなケースのライブに数多く出て、しかも「また来たい」とお客さんに思わせるライブをやり(選曲、演奏、曲の出来、演出、トーク、その他)、不特定のファンをつかんでいかなくてはならない。

 

いくら良い曲を書けても、いくら演奏や歌がうまくても、いくらトークがうまくても、どれかだけでは難しい。そういう要素を合わせもち、しかもそれを研磨していき、さらに経験値をつみ、つてもふやしていかないといけないのだろう。

 

と、ここまでくると、ハードルは高くなっていく。そのミュージシャンが結婚して家族を持っていたら、なおさらだ。

 

世には音楽をやっているアマチュアミュージシャンは多い。

でも、不特定多数のお客さん相手に毎回集客できてる人は決して多くないのではないか。

というか、プロであっても、ある程度名前が知られているか、あるいはヒット曲がないと難しい・・というのが現状であることは、私自身この目で見て、あるいは店主から話を聞いて、知っている。

 

以前、あるお店で、あるプロシンガーがソロでライブをやった時。その店は、相手がプロシンガーだから、いつもより店を早く開けて、準備したにも関わらず・・・30人以上はお客さんが入れるキャパのお店に、結局4~5人しかお客さんが入らなかったことがあったらしい。

 

そんな現状を知ってしまうと、プロでも集客は大変なんだなあと実感したものだった。

まあ、ビッグネームのプロは別にしても。

 

 

以前、ロックバンドをやってた時、あるライブハウスに出た時。

何バンドかそのライブには出ていたのだが、お店には審査員みたいなスタッフがいたらしく、ライブが終わった後に、お店のスタッフによる採点表が、ライブ出演後に渡されたことがあった。

そのライブは、お店スタッフによってライブの採点表がある・・ということは知らないまま我々は出たのだが、その採点表にはいくつかの採点ポイントがあった。

たとえば、楽曲、演奏、MC、などなど。

その採点ポイントの中には、「集客」というものもあった。

その採点の詳細は忘れてしまったけれど、お店としては「そのバンドに対する、お店側の評価」を、一種の「次回への励み」として渡していたようだった。

コメントも添えられていて、「前回よりも、こなれてきたね」とか「リズムがよりまとまってきているね」などが書いてあったように思う。

 

そういう「お店側が見た評価」は、お店としてはバンド側には黙っているという選択もあるはず。

なので、やはり「次回への励み」として渡していたんだと思う。

 

その採点表を見た時、あらためて店側にとっては「集客」というのも大事な審査ポイントなんだなと実感したものだった。

 

 

集客、これはライブなどをやる場合、ついてまわる問題。

なので、チケットノルマというのは、お店としては、ある意味仕方のないこと・・というより、商売としてやっている以上あたりまえのことなのだろう。

ライブを開催するのはいいけど、毎回毎回赤字では、店はやっていけなくなる。

 

その一方で、チケットノルマ制というシステムをとらない店もある。だからといって、集客しないでいいというわけではないし、むしろそういうお店をつぶれさせないためにも、出演者も集客には努力しないといけないのだろう。

 

とはいえ、いつまでも身内や知り合いに頼らないで、一般のお客さんを毎回集められるようになるのは、よほど音楽活動に重きをおいた生活をしないといけないし、そこまでやれないアマチュアは集客にはいつも苦労しているのも現実。

 

そこで、最近よく見かける方法は、「出演者がお客さんを兼ねる」というやり方。

 

出演者を何組も集めて、1出演者の持ち時間を・・たとえば30分くらいにすれば、仮に3時間枠のライブなら6組は集められる。

持ち時間を20分くらいにすれば、セッティングなどで時間が押すことを考えても、もっと呼べる。

 

1出演者は、自分らの出番が終わったり、待っている間は、店にとっては「客」となって、何かオーダーをしてもらうわけである。

 

この方法なら、少なくてもお店としては、店がスカスカになることはないし、出演者にとっても、他の出演者のライブを見て参考にしたり、刺激を受けることもできるし、なにより自分らの出番もある・・といううまみもある。

 

出演者の中には、ソロもいるかもしれないが、ユニットもあるだろう。

ユニットなら数人編成である。

仮に6組の出演者がいた場合、その中の半分が2人組のユニットなら、出演者は9人いることになるし、2人組以上のユニットなら、もっとだ。

持ち時間を縮めて、もっと多数の出演者をつのれば、店にいる人数はもっと増える。

 

仮に、「聴く専門」の客がいなかったとしても、この方法なら出演者だけでも、出番の時以外は客になってオーダーすることで、店としてはその日はそれなりに商売になる。

まあ、大きなキャパの店ならそれだけではしんどいかもしれないが、小さなキャパの店なら、その方法でもその日はなんとかなるだろう。

 

私がこれまで見たり、参加してきたライブイベントにも、こういうパターンは多かった。

 

 

 

このやり方が、ライブの理想かどうかはともかく、出番が欲しいミュージシャンと、商売であるお店と、集客の問題という要素の、ある程度の一応の解決策にはなっているとは思う。

これなら、チケットノルマという方式に対する課題の代案にはなっているとは思う。

 

 

 

ただ・・大所帯のロックバンドが出れる店となると、・・・店のキャパも大きくなるし、またバンドだと持ち時間も・・セッティング混みで20分の持ち時間だときつくなるのだろう。

 

そういう意味では、「多数の出演者がお客さんを兼ねる」方法を使えるという点では、バンドよりもアコギ系のほうが、ライブはやりやすいとは思う。

 

バンド系のライブハウスなどではチケットノルマはまだ一般的だが、フォーク居酒屋や小さなアコースティックバーなどでライブをやる場合は、チケットノルマ方式ではなく「出演者が客を兼ねる」方法や、貸切にするスタイルを多く見かけるようになっている。

 

特に「数多い出演者が、客を兼ねる」という方法が多くなってから、集客力に不安のあるアマでもライブをやれる機会は増えていると思う。

チケットノルマ方式だったら、集客力に不安のあるソロシンガーなどは、そうそうおいそれとはライブ回数はこなせないとは思う。

 

「数多い出演者が客を兼ねる」というスタイルに対して、ライブとして疑問を持つ人もいる。現に私の周りでもいた。ライブというものの理想や意義を考えた場合その疑問は分からないでもないが、その疑問を口にする人は、それを口に出せるだけの普段の努力をしているかどうかは説得力のありなしにつながるとは思う。

 

 

ただ、大きな会場でライブをやる場合には、「出演者が客を兼ねる」スタイルでは限界もあると思うので、チケットノルマもやむなしだろうと思う。

 

大きな会場でいつかライブをやる時のために、普段の小さなライブでは身内や友人などの義理の「ツテ」に頼らない・・それも大事なのだろうと思う。

 

 

チケットノルマ。いつの時代も、ついてまわる課題だし、その是非はともかく、ライブをやりたいアマチュアが、ライブ回数をこなそうとする時、つきまとう問題ではある。

 

音楽を「やる側」の人なら、多くの人がライヴをやりたいと思うもの。

だが本来は、単に「やりたい」という気持ちだけで、気軽にやれるものではないのだと思う。

 

 

 

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