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気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

恐山の御当地ソング

2016年05月02日 | 音楽活動

日本の各地にちなんだ「御当地ソング」というのがある。

いちいち例をあげ始めたらきりがないぐらいだ。

演歌、歌謡曲、フォークなどなど、ジャンルも多岐にわたる。

御当地ソングを売りにした水森かおりさんのような歌手もいる。

 

御当地ソングは日本だけのものではなく、海外にもたくさんの御当地ソングはある。

ビーチボーイズのマイク・ラブにいたっては、ポール・マッカートニーに「ヒットソング作りの秘訣は何だと思う?」と聞かれた時に、「そりゃポール、歌詞に地名を入れることさ」とこたえた・・というエピソードもあるぐらいだ。

 

言われてみれば、例えばビーチボーイズの「ココモ」という曲には、これでもかとばかりに地名が出てくるし、ポールの曲でも「夢の旅人」などは立派な御当地ソングと言える。ビートルズの「ペニーレーン」だってそうだろう。もちろん他にもある。

 

御当地ソングは、その歌の舞台になった場所でライブなどをする時は、強力なレパートリーになるだろう。

はばかりながら、私の曲にもけっこうある。「風の礼文島」「心静かに屋久島で」「岩瀬の湯」「古道にて」など。

高校時代には「さいはての町」なんていう曲を作ったこともあったし(稚内の曲だった)、中には架空の地名を作った「架空の御当地ソング」を作ったこともあった。

なので、もともと御当地ソングは私は好きだったのだと思う。

 

旅に出たりすると、それがきっかけで歌を作る時、その旅先のことを題材にした歌を作るのも好きだった。いいネタにもなったし。

一時、自分の曲作りのひとつの方向性として、御当地ソングを掲げることも考えてた。

だが、水森かおりさんのような、決定版的な歌手が出てきて、それはやめた(笑)。

 

でも、積極的に御当地ソングを作っていた時、旅に出ることは大きなきっかけにはなっていた。

完成した曲もあるが、中途で終わってしまって完成しなかった曲も多い。

完成しなかった曲は、たいがい断片だけで終わってしまったりしてきた。

 

たとえば、恐山の御当地ソングなども、その中の1曲。

恐山に行った時、ついでに「仏ケ浦」という場所にも行ったのだが、「仏ケ浦」に向かう船の甲板で、前日に訪れた恐山の風景を思い浮かべながら、ふと出だしの部分が浮かんだ。

 

考えてみれば、恐山の御当地ソングって・・・なかなかないように思えた。

場所が場所だけに、またイメージがイメージだけに、恐山の御当地ソングを作る人なんて、いないのではないか・・とも思えた。

ならば、自分が作ってみようかな・・・と思ったのだ。

 

で、浮かんだ断片を、人に聴かせてもみた。

すると・・

 

縁起が悪いからやめてくれ・・とか、不気味だからやめてくれ・・とか、散々の意見を言われた(笑)。

 

 

・・・確かに、決して明るい歌ではなかった。というか、実際に恐山に行った私としては、明るい曲にする気にはなれなかった。

 

ただ・・・その断片・・・けっこうインパクトだけはあったみたいで、いまだにその人は、私が作りかけた恐山の御当地ソングの断片を覚えていたりする。

 

ほんの1節しかないのに。

 

 

ちなみにどんな断片だったかというと・・・

 

恐山を思い浮かべて聞いて(というか、読んで)ほしいのだが・・

 

 

こんな感じ。

 

♪  まわる~ まわる~ 風車~~

   極楽浜に~・・・・・・

 

もちろん、調は短調。で、、重たく引きずるような感じ。

「まわる~まわる~風車~」の部分のメロディは、普通の暗い歌という感じなのだが、その後に続く「極楽浜に~」の部分のメロディは、地を這うように・・いや、地に潜るように一気に低くなる。

聞いてる人は、そこが気持ち悪いらしい。

 

その意見を聞いて・・・

 

私は作るのをやめた・・・。

 

 

恐山は場所が場所だけに、確かに歌にするのは難しいと思う。

きっと、恐山の御当地ソングなんてないんだろうな・・と思い検索してみた。

すると・・

 

あれ??

 

あった・・。

 

だが、演歌系、歌謡曲系の曲ではないみたいだ。

 

もしも、演歌系や歌謡曲系の作風で恐山の御当地ソングを作ったら、いったいどんな曲になるだろう。

そういう曲があれば、歌詞を読んでみたい気がする。

 

演歌・・・恐山・・・・恋・・・・男女・・・残留思念・・・極楽浜・・・カラス・・・湖・・・三途の川・・・地蔵・・・遺品・・・。

 

もしや、そこに死者や、冥界、霊などの概念や言葉も加わるのだろうか。

 

一般的には上記のような言葉が浮かぶが、そういうのから離れて、演歌や歌謡曲で斬新な恐山の御当地ソングを作れたら、面白いかもしれない。でも、難しいのは確かだろうなあ。

 

でも、一体どんな御当地ソングになるのだろう。

例えば・・・報われぬ恋に苦しんで命をたった恋人を偲んで、恐山を訪れた人の歌・・・とか?

 

 なお、写真は、かつて私がHPに発表した恐山旅行記の中から引用した1枚。恐山の極楽浜の風景。

 

 

 

 


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