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復刻された、昭和35年の少年漫画月刊誌「少年画報」の付録((復刻された「少年画報」紹介シリーズ 2)

2012年07月19日 | 漫画・アニメ、そして特撮

以前の日記で、復刻された「昭和35年の少年画報」の本誌の内容について書いた。

当時の少年月刊誌といえば、魅力はたくさんあるが、なんといっても毎号ついてくる付録は、大きな「売り」になっていた。

この復刻パッケージには、本誌の他にも、その号の付録も完全復刻されている。

付録の内容を書いておこう。

 

付録

1、まぼろし探偵 かるた 

2、別冊漫画「まぼろし探偵」  作・桑田次郎

3、別冊漫画「ビリーパック」   作・河島光広

4、別冊漫画「赤胴鈴之介」   作・武内つなよし

5、別冊漫画「KO小僧(ノックアウト小僧)」  作・関谷ひさし

6、別冊漫画「豆パンチ」     作・わちさんぺい

7、別冊漫画「かみなり童子」  原作・川内康範  絵・矢野ひろし

8、別冊漫画「風小僧」      原作・北村寿夫(ひさお)  脚本・真弓典正  絵・寺内鉄雄

9、別冊漫画「イナズマ君」   作・下山長平

10、別冊漫画「鉄腕ベビー」  作・笹川ひろし

11、別冊漫画「とんちゃん」   作・浦山しげお

12、人気者 早ならべ競争   

 

このうち2から11までは、別冊漫画である。それ以外の付録は、かるたと「早ならべ競争」の二つ。

かるたは本誌閉じ込みになっており、切り抜いて使う。通常ページよりも厚紙になっている。

絵も、桑田次郎さんの描きおろしなので、本物という感じはする。

なぜ「本物」という言い方をしたかというと、昔駄菓子屋に売られていたキャラクターグッズには、どう見ても作者以外の人が描いたであろう「オリジナルのキャラクターにあまり似てない絵」や「へたくそな絵」が描かれたりしてたからだ。

まあ、それはそれで楽しかったんだけど、幼心に「まがいもの」「偽物」「B級」感はあった。

それにくらべたら、この「まぼろし探偵かるた」は、作者自らの描きおろしなので(絵柄で分かる)、本物という感じはするわけだ。

 

 それにしても、別冊付録のこの多さはどうだ。

手間から言えば、別冊付録になっている部分を本誌に掲載してしまったほうが楽だろう。

その分、本誌の厚さはさらに分厚くなるだろうけれど。

でも、別冊付録になることで、読者にとっては、盛りだくさん感は大幅にアップする。

この「盛りだくさん感」が、当時の少年漫画月刊誌の売りだったのだろうなあ。

本誌の続きが、次号まで待たずに、その場で読める・・という感覚は嬉しかったものだ。

それは、月刊誌だからできたことなのかもしれない。

 

 

 

これら別冊付録漫画の欠点としては、無くなりやすかったことかな。

量が多いからたまりやすく、サイズが小さいから本棚の余ったスペースに突っ込んでたりするうちに、机の後ろの暗くて狭いスペース(たいがいそういう場所は、目につきにくい)に落ちて埃まみれになってたり、何かに挟まって破れたり、折れ曲がったり。

また、価値的にチープ扱いされて捨てられてたりもした。

だから、保存状態が良好なままで残されるのは、本誌以上に少なかったのではないだろうか。

 

なので、この復刻版で、「新品」として読めるのは、なにやら新鮮でもあるし、貴重でもある。

 

これら別冊付録は、今で言うと、ちょっとした単行本のようにも見える。

もちろん、単行本というには、紙質も、厚さもチープではあるが、単行本というスタイルが今ほど一般的じゃなかった当時としては、今の単行本的な感覚があったのかもしれない。

紙質がイマイチでも、表紙はしっかりした紙だったし、しかも表紙の絵はちゃんとカラーだった。

本誌が家に届き、本誌とは別にこれだけたくさんの別冊漫画が本誌に挟まっていたら、そりゃワクワクするよ。

これだけ付録の数が多いと、付録をはさんでいる本誌は、少しふくらんでいる。ピッタリ閉じられるわけがないのだ。

そのふくらみ方がどれだけのものであるかで、当時の月刊誌同士は「盛りだくさん感」で競い合っていた気がする。

 

付録を「おまけ」ととらえるなら、子供は「おまけ」が大好き。

なにやら得したような気分になれるからだ。

お菓子でも「グリコ」などは、おまけが売りだったし。

 

いや、おまけが好きなのは、子供だけではない。

それは「大正テレビ寄席」という当時の大人気番組の中のバーゲンコーナーで、出された商品よりもおまけのほうが凄い・・そんな企画があったものなあ。

 

付録・・・・おまけ・・・・恐るべし。

付録やおまけの威力は、昔も今も変わらないはず。

携帯に追加機能が多いのも、形を変えた「おまけ」が多い・・・ということなのかもしれない。

 

 昔の少年漫画月刊誌の豪華な付録群。

この復刻された「少年画報」の付録を、一つずつ紹介していっても面白いかもしれないね。

 

 

 


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