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気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

再び「唄の市」を見てきた。

2012年02月26日 | レビュー(テレビ、ゲーム、本、映画、その他)

先週に引き続き、2週連続で「唄の市」というライブを見てきた。

今回の出演者は、出演順に書くと

 

佐藤龍一さん

佐渡山豊さん

生田敬太郎さん

加奈崎彦太郎さん

 

の4人。

 

私の一番のお目当ては佐渡山さんだったが、他の出演者もどれも見たい人ばかりだったので、豪華な顔ぶれであった。

 

龍さんは、おなじみの楽曲に加え、新曲もいくつか披露。

ブルージーで渋いパフォーマンス。

「生まれてこなかった者たち」を初めて聴く方は、こういうスタイルの歌もあるのかと思って、強く心に残るのではないだろうか。

今回のライブ、龍さん自身楽しみにされていたようだが、それは今回の顔ぶれ見れば分かる気がした。

今回のライブは、硬派で、渋い音楽性の出演者ばかり。

ライブの主催者として、自身のパフォーマンスだけでなく、ライブ全体の流れを常に配慮しつつの進行役ぶり。

 

 

佐渡山さんに関しては、私的には「待ってました」という感じ。

佐渡山さんの声は、どちらかというとやや高めで、甘い歌を歌ってもサマになる声質だと思うのだが、そういう傾向で佐渡山さんが音楽を作るのは、私はあまり聞いたことがない。

骨のある音楽性で、私はそんな点が大好きだった。十代のころから。

やや高めの声で、少し甘めの声で、社会派で硬派な曲を歌うと、そこに独特の緊張感があり、あたりを包む。

甘めの声ではあるが、鋭い声でもあるからだ。

今回は、私の大好きなアルバム「もっと近くへ」から「裏町夜想曲」を歌ってくれたのが嬉しかったなあ。好きな曲だったので。

 

 

生田さんは、いきなりとぼけたようなムードで、いつのまにかライブが始まっていた。

店の壁には生田さんの若い頃の写真が貼ってあるが、今の生田さんは全くの別人のような感じ。

一見、酔っ払いがステージにあがってるように見えて、いざ演奏が始まると、ブルースフィーリングあふれる、そのテクニシャンぶりは健在。

たとえ酒を飲んだとしても、そのへんの酒飲みとはわけが違うのだ。

龍さんのリクエストで、「およげたいやきくん」をカバー。

というのは、「たいやきくん」は、当初は子門さんではなく生田さんが歌う予定だった曲なのだ。

もしも生田さんが「たいやきくん」を歌って大ヒットしてたら、どうなったろう。きっと生田さんの音楽道は少し変わった感じに進んだのかもしれない。

この日のライブでの生田さんバージョンの「たいやきくん」は、ブルージーな独自の「たいやきくん」であった。お客さんも大喜び。このへん、ライブ主催者の龍さんのサービスセンスもかなりのものだと思った。

 

 

最後は、加奈崎さん。

その毒舌ぶりは健在で、会場には加奈崎さん目当てのお客さんは多かったんじゃないかな。

ライブパフォーマンスは、一言でいって「シャープ」。

キレがあるパフォーマンス。

さすがとしかいいようがない。

生田さんとのコラボで古井戸ナンバーを歌った時、時を超えた「夢のコラボ」がそこにあった。

加奈崎さんを見てると、いつか古井戸名義でのライブも、実現してくれたらいいのに・・と思ってしまうのは、きっと私だけではないだろう。

もしも古井戸でライブが実現したら・・それこそ大変なことになるんじゃないかなあ。

店にお客さんが入りきれなくなるのは必至。

 

大団円には、これまた龍さんのはからいで、なんと! あっと驚く「さなえちゃん」の大合唱。

歌詞が1コーラスしかないので、2番以後はその場のアドリブで歌われたのだが、お客さんは大喜び。そりゃそうだよね。

まさか「さなえちゃん」が聴けるなんて、予想もしてなかったはずだから。

お客さんに対しての、最高のサービスだったと思う。

 

出演者全員で歌った、生田さんの「この暗い時期にも」という曲は、やはりいつ聴いても名曲。

改めて、染みた。

 

 

かくして、先週に引き続き満員で大盛況のうちに終わったライブであった。

 

 

 


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