バンビの独り言

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2014.4.23★徳山ダムに沈んだ村(の上流)を尋ねるツアー(山菜視察)

2014-04-24 18:07:07 | いなか暮らし・ちんちゃん亭
4/23(水)、岐阜県と福井県の県境、徳山ダムに行ってきました。
 
車に乗っけてってくれたのは、豊田市で「とろろ庵(https://www.facebook.com/tororoan)」の社長、辻さん。
なんと、家を出たのは朝5時半。

「徳山ダムhttp://www.water.go.jp/chubu/tokuyama/と言えば、大西暢夫監督、映画「水になった村http://movies.polepoletimes.jp/mizu/でわたくし、嗚咽するほど号泣いたしました。


ダムに行くと「ここが泣かされた人がいっぱいいるところか…」って哀しくなって、景色がきれいとか、とても思えない。
 
私たちが訪れたのは、上流ゆえ、ダムに一部沈まなかった「門入」地区(地図の左下)。
 
門入地区でもほとんどの世帯は水に沈んだけれど、左上の部分(写真下)だけは残ったの。
水に沈む地域に住んでいた人は代替えの地をもらう時に都会を選んだけれど、林さんは、行政など周囲の説得を押し切り、保証金も一切受けとらず、ここを移住地に選択。
ゴムボートでしか行き来できないこの地で、年間の約半分を過ごしています。 
 
林さんの娘さんが迎えに来てくださり、辻さんと私をゴムボートで自宅に連れていってくださいました。
(ダム湖の桟橋から乗舟30分ほど)
この「陸の孤島」に暮らすために、ご家族3人、船舶の資格も取ったとか。
 
普通に乗ってる分には、行楽地のボートと変わらない感じ。
けど、この水面の100メートル下に人々が暮らす村があったのだ。 
 
どんどん進んでいきます。
でも、携帯の電波も届かないこの地で、転覆しても誰にも気づいてもらえない1人ボート、私は無理かもしれん(だいぶビビりw)。 
 
こうして、木の上の部分が水面から出ているのを見ると、以前はここが森だったんだ、ということが分かる。
これ巨木だったんだなぁ(半泣き)。 
 
 
ようやく到着し、ここから車で20分くらい走ったところに林さんのご自宅があります。

ダムの奥地に暮らす家族は、林さん家(3人家族)と、定年退職された男性一人だけ。
 
基本的にはゴムボートでしか行き来できない(雨や風の強い日などは町に出られない)。
1年に数回だけ大きな舟が行き来するから、その時に、プロパンやガソリンなどを運んでくるそう。

ここが林さん一家が荒地を開拓した場所。
「徳山」は「徳のある山」。
山菜が豊富なところだった(その多くはダムの底に沈んでしまったのだけど)。
自然を愛し、山菜を愛する林さんは立ち退きになった時、都会を選ばずにここを選んだ。
17年前に移住し、こちらで3~4町歩(ちょうぶ)の農地を管理されている。
※10アール=1反。1町(ちょう)=10反。 訳分からん…けど、広大ってことは確かw
 
以前はこんな荒れ地だった。
ここを家族だけで開拓(ダムに沈む前にユンボなどを運んでおいたそう)
 
夫さんは廃材などを使って家を造るのが得意。
アイデア満載の面白い家がいくつも並んでた。
 
到着して、山菜畑を案内してもらいました。
 
これが「こしあぶら」
木のようなものの上にこんな風になってます。

「たらの芽」
刻んで1分くらい茹でて菜飯にすると絶品だって。
 
「ぜんまい」
 
「こごみ」
茹でてマヨネーズで食べるの美味しいよね♡
 
 「沢あざみ」
あざみは100種類くらいあるそう。
「沢あざみ」は柔らかくて絶品(沢によく自生していた)。
成長しても柔らかく、栽培しやすいのが特徴。
 古来より徳山では食べられていたものが、20年ほど前から浸透してきた。
 
 
お昼ごはんは、林さんが塩蔵した山菜を中心にご馳走してもらいました。
 
「うど」を塩蔵したものを塩抜きし、酒・みりん・砂糖・醤油で煮たもの。
炊いたご飯に黒ごまとこちらを一緒に混ぜたものが

こちら。
もぅ…絶品♡でした。
これは病み付きになる。


同じく、「沢あざみ」の茎を塩蔵し、塩出しして煮たものと黒ごまをご飯に混ぜたものも
ヤバかった。
めちゃお腹いっぱいだったにも関わらず、5分後には「また食べたい」と思うほど。

こちらは「うど」の塩蔵を塩出しして、油で炒め、酒・みりん・醤油・砂糖で味付けしたもの。
(砂糖を多めにしないとアクに負けてしまうそう)
山菜と油はとても相性がいい。
かなり美味♡ 
 
更に「えごま」(林さん作)で和えたら、卒倒しそうなほど美味しかった。
「うど」は、軸は煮物に、穂先は細かく刻んで料理に。
全て使える優れもの。

みょうがの酒粕漬け。

こちらは「沢あざみの葉っぱとジャガイモの味噌汁」
葉っぱごと下茹でし、刻んで入れたもの。
風味も良くて歯ごたえもあってとても美味しかった。
庭に生えてるものをさっと採ってきてその場で調理。
なんて豊かな食卓だろう。

わらびに生姜醤油をかけたもの。
(わらびを酒粕につけても美味しいそう)
 
 
石で重しをした塩蔵山菜。

大きな石で重しをして、水面から出ないように塩蔵保存しています。

今回は2年塩蔵したものをいただいたけれど、長く漬ければ漬けるほど、漬け物臭さが残ってしまうので、1年漬けくらいがいいそう。
「塩漬け→塩出し→湯通し→炒める」ことで、漬け物臭さが取れるって。
(※塩出しは1日半ほど。あたたかい季節は1日くらい)

雪に埋もれて野菜が採れない徳山の冬は、塩蔵山菜で野菜を摂ったのですね。
 
娘さんはこんな可愛いリースも作ってた。
宝の山だね♡

林さんは、ここでの暮らし最優先のためマスコミの取材も一切お断りだそうです。
(送迎したり、畑の案内、ご飯を作ってご馳走してたら1日終わっちゃうもんね)
それゆえ、残念ながら私たちの紹介でも林さん家には行けません(ごめんね)。

今回は、林さんが「山菜の塩蔵技術を受け継ぎ、広めてもらえるなら」の特別ツアーでした。
今、出回っている山菜(旬の時期以外)は、に中国産で、色を良くするための添加物、保存料など合成ものばかり。
不自然な色、不自然な味…全然美味しくない。
けれど、山菜は本来デトックス効果があり、薬膳にもなるし、昔から日本人が好んで食べてきたもの。
それがどんどん廃れてしまっていることにとても心を痛めていらっしゃいました。

冬場に山菜で野菜を摂取してきた徳山の人たちの知恵、塩蔵技術を、今度は、豊田のいなかで再現できないかと思っています。

私は栽培する側(&農家民宿に取り入れる)、一緒に視察に行った辻さんはそれを調理して提供する、っていうタッグ組んでやっていけたらいいな。

林さんご夫妻、ともみさん、ほんとに貴重な機会をありがとうございました♡
(左が辻さん、真ん中が林さん)

帰路。
同じく、車で20分、ゴムボートで30分かけて、送っていただきました。




山菜と塩蔵の話は置いておいて…

帰り、私たちと林さんを繋がって下さった泉さんに、徳山ダムに連れていってもらいました。
ここにはたくさんの大学生が。
何を学び、何を感じて帰るのでしょうか? 


もう1カ所連れていっていただいた「徳山会館」では、映画「水になった村」の紹介も。

この村が、
 
消えました。
 
人々の暮らしも、
 
先祖代々の土地も、想い出の地にも、二度と足を踏み入れることができなくなりました。
 
徳山の人々の暮らしが、そこにはあった。
 
 
 
今、同じ悲劇が、愛知県設楽町で起ころうとしています。

どんな美しい言葉を並べても、原発同様、利権まみれ。
影で笑ってる人たちがいます。
そして、設楽町の人々は見事に分断され、故郷を失う人たちの涙なくしては語れないストーリーがたくさんあります。

愛知県知事の大村秀章さんは、反対の立場から推進の立場になり、今後どんどん工事が進められていきます(2014.4.25、国交省が設楽ダム建設継続を認めると発表) 

「設楽ダム」

 

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