バンビ・わーるど

プラダー・ウィリー症候群の息子「バンビ」を愛し、その成長を見守る母・suzuのつれづれ日記(&ときどき猫だより)

癇癪の話

2016年12月13日 | プラダー・ウィリー症候群
エリさんからご質問のあった癇癪の話ですが、こちらに記事として書きますね。


まぁ癇癪なんて、誰にでもあることだと思うんです。
特に小さい子はまだ自分の感情をコントロールできないから、PWSでなくたってありますよね。
そして小さいうちの癇癪は、PWSであろうがなかろうが、まぁかわいいものだと思います。
(親としては手を焼かされるとしても、傍から見たら微笑ましい みたいな)

で、PWS特有の症状としての癇癪 
と言っても これまた個人差があるので、一概に言えるものではないですが...

ただ、親の会で講演もしていただいたことのある心理のDr.によると
PWSの癇癪やパニックは長くは続かない、一過性の傾向があるんだそうです。

バンビもたまにありますが、瞬時にわーっと爆発するカンジ、特に言葉でワーワー言う。泣きながらワーワー。
ただ、バンビの場合は 長くても30分くらいかも。


私が特に気をつけて、言い聞かせ続けているのは
どんなに頭に来ても、その気持ちを力に任せてはいけない。
例えば、人に暴力ふるったり、ものに当たったりはしない ということ。

これは注意していないと、将来犯罪者になりかねないので。
アンガーコントロールは大切ですよね。

で、バンビがヒートアップしている時は、黙って落ち着くのを待ち、後で冷静に話をするように
と言ってもこちらもヒートアップしてしまうのでこれがなかなか難しいのですが
でも できるだけそうするように心がけています。


気持ちの切り替えができない というのは、PWS特有の執着ゆえ というところもあるのかと思います。
マイルールのこだわりとか単純な思い込みで とか、理由はいろいろですが。

だから ”こうじゃなきゃ”っていう観念から引きはがすこと、それが気持ちの切り替えの訓練 と言えるかも。

ちょっと漠然としていて、わかりにくいかとは思いますが...。

例えば、失敗した、予定どおりいかなかった そういう時に
どうしよう、恥ずかしい、こういう風にやりたかったのに、もう一度やりたいんだ、どうしてもこれじゃなきゃイヤだ
誰のせいなんだ、あの人が悪いんだ
そういう感情の中にぐるぐる渦巻かれてしまって出られなくなる。

バンビを見てると どうもそういうカンジなんです。
自分に自信がないせいもあると思うんですが。

だから ”大丈夫、次頑張ろう”とか ”それじゃなくても、これでもいいよね。”とか
”失敗はしたけど、頑張ったのは偉かった。”とか
そういうフレーズを頭に思い浮かべて 自分で自分の気持ちを立て直すことができるか。

私達だって、そういう風にしてますよね。

これはもう経験を積んでいくしかないんじゃないか と思うんですよね。
あえて うまくいかない状況を作り出す必要はないけど
いろんなことをたくさん経験すれば、それだけうまくいかない状況に直面することもたくさんあるはず。
その時に 大丈夫と言って(別に言葉はなんでもいいのですが)自信を失わせないこと
こうしたらいいかもor良かったかな という方向なりやり方を示してあげること。
親にできるのは そういうところかな と...。


今は バンビも自分で自分に言い聞かせるように言葉を発したりして、気持ちの切り替えができるようには なってきています。
ただ、思春期に入ってまたいろいろ”想うところ”が増えるのか 難しくなってきてるように感じるところもありますが。


親が子にどう相対するかは 本当に手探りですね。
私も いろいろな方と接点を持つことで気づくこと、学ぶことが多いです。
またそんな”子育てのコツ”が学べたら ここに書いて残していきたいと思っています。

メールはこちらまで → yakkoxhs@gmail.com

コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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Unknown (エリ)
2016-12-14 23:25:46
記事にしていただき、ありがとうございます。先日PWS カンファレンスに参加したんですが、そこで変化への対応/気持ちの切り替え についての講義がありました。内容はとても興味深く、トレーニングは私も取り入れたいなって思ってますが、やはりまだ実際に見てないので、どんな感じかなぁと漠然としたイメージでして。バンビ君のお話を書いていただきありがとうございます。おっしゃる通り、経験を積むのって大事ですよね。感情をコントロールするのって、今でも難しいことありますし(癇癪は起こしませんけどね笑)、子どもだけでなく大人にだって課題だったりするのかもです。
人は身体に比べて心の健康を軽視しがちだけど、心だって身体と同じくらいケアが必要だ、といった講演を先日ネットで見たんですが、Suzu さんのこの記事を読んでその講義が頭をよぎりました。失敗した時、やっぱり誰だって落ち込みますが、その時に気持ちを立て直せるよう、気をつけてみてあげたいです。
エリさん♪ (suzu)
2016-12-17 21:55:59
コメントありがとうございます。

お子さんが小さいので、癇癪らしい癇癪もまだないでしょうし、だからピンと来ないですよね。
私もそうでした。

だからいたずらに恐れる必要はないと思いますが、ただ何となく知識として入っていると いざその時になって ”あぁ、これかぁ。”と。
それが心の余裕につながるので、親としたらアドバンテージになっていいかな という気はします。

後は その子その子でやっぱり感じ方、受けとめ方、表現の仕方は違うので、うちの子に合わせた対処方法を親が編み出していければいいのではないかと思っています。

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