半澤正司オープンバレエスタジオ クリスタルルーム

18年間 世界中で踊り抜いた、プロフェッショナル 半澤正司が見せる!
これが、バレエ・・・
世界に通ずるバレエです!

ブルーカーテンの向こう側(男バレエダンサーの珍道中)第123話

2015-02-24 09:28:54 | ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダン
皆さん、バレエ教師の半澤です!よっしゃ~っ、レッスンしましょう~っ!!
http://hanzanov.web.fc2.com/top.html (ホームページ)

平日の火曜日から金曜日まで朝は11時から初・中級レベルのレッスン、
平日の夕方5時20分から基礎クラス、19時から初中級レベルの
レッスンがあります。
土曜日は朝11時から初・中級レベル、夕方18時から基礎クラス。
日曜日、祭日は朝10時から基礎クラス、12時から初・中級レべルのクラスがあります。
祭日を除く月曜日は休館日です。
Dream….but no more dream!
半澤オープンバレエスタジオは大人から始めた方でも、子供でも、どなたにでも
オープンなレッスンスタジオです。また、いずれヨーロッパやアメリカ、世界の
どこかでプロフェッショナルとして、踊りたい…と、夢をお持ちの方も私は、
応援させて戴きます!
また、大人の初心者の方も、まだした事がないんだけれども…と言う方も、大歓迎して
おりますので是非いらしてください。お待ち申し上げております。

スタジオ所在地は谷町4丁目の駅の6番出口を出たら、中央大通り沿いに坂を下り
、最初の信号を右折して直ぐに左折です。50メートル歩いたら右手にあります。

日曜日のバリエーションは「ドンキ」からbraidesmade、キトリの友人です。
軽いジャンプと優雅な動きが組み合わさった素敵な踊りです。
では、クリスタル・ルームでお待ちしておりますね!
連絡先rudolf-hanzanov@zeus.eonet.ne.jp

ブルーカーテンの向こう側(男バレエダンサーの珍道中)
第123話
ショージはプリエを始めた。「確か、こんな風だったかな…?」そうやって一つずつを
先生に教え直してもらった。先生が「君に一つ言っておくが君が本当に勉強をしたいのなら、
このモスクワに来るよりもレニングラードに行きなさい…」

先生が何故、ここモスクワではなくレニングラードに…と言ったのかは分からなかった。
クラッシックの技法を学ぶのなら、モスクワよりもレニングラードの方が上なのか?それとも
こんな馬鹿にモスクワに来られたんじゃかなわないと思ったからか…。ショージはロシアに
来られるのならどっちでも良いと思っている。

その時に金髪の髪をした初老の男と、頭の髪は少し薄くはなっているが体躯が大きくがっしり
としたやはり初老の男が入口から入って来た。この人たちが誰なのかが直ぐに分かった。
ボリショイの神々と言っても過言ではない。最初の金髪の男性は世界中で名を轟かせている
ウラディーミル・ワシリエフだ。そして2番目はこのボリショイバレエ団の双璧であるミカエル・
ラブロフスキーだったのだ。どちらもバレエ団の完全なるトップダンサーである。

ボリショイの神々…

老紳士の先生はワシリエフとラブロフスキーにボソボソ…と立ち話をし始めた。先生は
ショージの方に向き直り「私なんかより、彼に推薦状を書いてもらった方が大使館になら
利くだろう…」そこに止まってショージを見てくれているワシリエフ氏を見ながら「今、彼に
話をしておいたから後は彼と話しなさい。私はこれで行くから…あ、そうそう、君も日本人なら
あの占いを勉強した方が良い。実に興味深いものだからね。じゃあ、これで…」そしてジャケット
を着ると行ってしまわれた。

「占いだって!?」ショージはブルッと震えると「勉強したいのはバレエなのに…」と
先生の後ろ姿に頭を下げた。

ワシリエフ氏はショージを見ながら言った。「今、先生から話は聞いたけど、君はロシアで
勉強がしたいのだね?君の名前はなんて言うのかい?」世界のスーパースターに自分の名前を
聞いて頂けるとは!ワシリエフ氏の声は柔らかいながらもアクセントがはっきりしていて、
誠実そうで優しさに溢れる人柄が瞬時に分かった。

「ぼ、僕はショージ…ショージ・ハンザワです…あ、あの~、ワシリエフさんですよね?」
金髪というよりも金その物と言った方が的を得ているような彼の髪が非常に印象的だ。彼は
ショージを真っ直ぐに見ながら、縦に頷いた。

ショージはソ連に来る前から憧れのワシリエフ氏はきっと大きなロシア人で190センチ
くらいのダンサーなのだろうな…と想像していた。憧れのスーパーダンサーがショージの手を
握ってくれた時は感動だったが、と同時に驚愕でもあった。何故ならワシリエフ氏はショージの
顎(あご)ほどくらいの身長だったからある。

「僕がロシア大使館に行っても、そう簡単には滞在許可証がおりないのです。そこで、大使館宛てに
僕への推薦状を書いて頂けたら、もしかして…いや、必ずビザが下りると思うのです。どうか推薦状を
書いて貰えないでしょうか?」
(つづく)
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