半澤正司オープンバレエスタジオ クリスタルルーム

18年間 世界中で踊り抜いた、プロフェッショナル 半澤正司が見せる!
これが、バレエ・・・
世界に通ずるバレエです!

ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中)第63話

2016-11-21 15:02:33 | ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダン
皆さん、バレエ教師の半澤です!よっしゃ~っ、レッスンしましょう~っ!!
http://hanzanov.web.fc2.com/top.html (ホームページ)
http://hanzanov.web.fc2.com/index-J.html(オフィシャル ウエブサイト)
皆様、12月23日 天皇誕生日の祭日に私の発表会があります。
もし、良かったら出演してみませんか?バリエーションでも良いですし、
グランパドドゥでも良いですよ!もちろんコンテンポラリーでも
良いですし、オペラでも舞台で歌います?
どうぞ、どんどん出演してください。
私のメールアドレスです。
rudolf-hanzanov@zeus,eonet.ne.jp

連絡をお待ちしてますね!!


朝は11時から初中級レベルのレッスン、夕方5時20分から初級レベルの
レッスン、夜7時から中級レベルのレッスンがあります。
皆さま、お待ちしております!

Dream….but no more dream!
半澤オープンバレエスタジオは大人から始めた方でも、子供でも、どなたにでも
オープンなレッスンスタジオです。また、いずれヨーロッパやアメリカ、世界の
どこかでプロフェッショナルとして、踊りたい…と、夢をお持ちの方も私は、
応援させて戴きます!
また、大人の初心者の方も、まだした事がないんだけれども…と言う方も、大歓迎して
おりますので是非いらしてください。お待ち申し上げております。

スタジオ所在地は谷町4丁目の駅の6番出口を出たら、中央大通り沿いに坂を下り
、最初の信号を右折して直ぐに左折です。50メートル歩いたら右手にあります。

日曜日のバリエーションは「ジゼル」より第一幕、ジゼルの
バリエーションです。ではクリスタル・ルームでお待ちしており
ますね!
連絡先rudolf-hanzanov@zeus.eonet.ne.jp

ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中)
第63話
ソ連では外貨は宝石みたいであるがルーブルなど
鼻くそみたいな物なのか。ロビーで朝の集合に
向かうと酔っ払ってフィンランド人の男たちも、
約束の時間通りに集まった。ショージの部屋の男も
起きて来ていた。「あんなに泥酔していたのに、
よく起きられたものだ…」と呆れた。

ガイドは、「これより許された範囲内でのショッピ
ングに向かいますので、皆さん、用意をして来て
ください!」ガイドの言葉が終わるのと同時に
男たちが部屋へ戻って支度をし、再びロビーに
集まって来た。

一行はガイドに引率されて混雑するロビーを
ゾロゾロと横切った。カーキ色の制服を着て、
きつい目をした無表情の数十人の女性官を横目に
ショージたち全員はホテルから出た。ガイドが
ショージに目で合図をして「今よ!行きなさい…!」
そして時計を見せて手の平を軽く上げて5本の
指を立てた。つまり、「5時間よ!」とショージに
確認させたのだ。

ショージは群衆からただ独り抜け出し、何食わぬ
顔をして横道に外れた。そして更に他の道へ
曲がると走らないように、そして目立たない
ようにしながら足早に更に4つ角を曲がったり
して、兎に角このグループから遠ざかる事だけを
考えた。人間というのは逃げる時は何者かに
追われているような恐怖の感覚に陥る。
振り向いたら捕まってしまうかのように、兎に角、
怯えた。そしてひたすら遠ざかる事だけを考えた。

なんとかグループを離れる事に成功した。監視の
目から離れる事をしてのけた。 レニングラードの
街中には路面電車があちこちに走っている。
「ここは…いつかテレビで見た日本の戦後の銀座
通りみたいだ…」ショージはやって来た路面電車に
足早に乗り込んでホッと息をした瞬間、背中が
ゾッと冷たくなった。なんと、ホテルの場所や
ホテル名の入った紙を部屋に忘れてきてしまった
のだ。「でも、時既に遅しだ…後の事は後で考えれば
良いか…それよりレニングラードの街の何処に、
キーロフ劇場はあるのかな…?」

憧れのキーロフ劇場…門前払い!!

路面電車でホテルからはかなり遠ざかった所で
一度電車を降りてみた。相当に広い道だ。歩道も
広くとってあるが、道行く人々の数が凄い。
レニングラードの人口は恐らく凄い人数なので
あろう。ヨーロッパ系の白人もいれば、アジア系や
モンゴル系、アラブ系…色々な顔があった。

ショージは以前この国の地図を見た時に、ソ連は
地球の半分位あるのではないかと思ったが、人種の
ミックスがこれまた凄いと感じた。そして何処を
歩いているのかさえも見当が付かないショージは、
取り敢えず道行く女性に「エクスキューズミー!」
と声をかけた。すると女性が止まった。

たくさんの道行く人々がショージたち2人を邪魔
そうに避けて行く。ショージはその若い女性に
英語で必死で「劇場は何処ですか?キーロフ劇場は
何処ですか?」と繰り返し訊ねた。するとその女の
子は「ニプニマイ…!」と頭を横に振った。ショージは
女の子の唇を見つめ、小さなメモに「ニプニマイ…
多分、わからないの意味」と書き込む。

既に通りで邪魔になっているのでショージは女性に
「ちょっとそっちの道の端へ行きましょう」と
促して続けた。ゆっくりと「良いですか?キー、
ロ、フ!シアター!シアターで分からなかったら、
よしっ、フランス語ではテアトロ!…もう一度私の
口を見て下さい!フランス語ですよ、OK?キーロフ
テアトロです!」

ショージは手振りを入れたり大きく口を開いてアク
セントを聞こえ易くして、更に大きな箱のゼスチャー
を見せて「分からないかな…箱じゃないんです!
劇場なんですよ、劇場!」女性は私のその姿を
見ながらじれったそうに、「シュト シュト?」と
頭を横にして眉間に皺を寄せながら繰り返した。
その女性の困ってる表情を見たショージはまた、
メモに書き入れた。「シュト…多分、何?という意味」
(つづく)
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