紙屋治兵衛の横浜ベイスターズ批評

横浜ベイスターズのオリジナル批評

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05年横浜ベイスターズドラフトについて(1)

2005-07-12 00:16:29 | 野球
ネット環境もようやく整い、ぼちぼち復活しようかと思います。
トウチューを読む限りでは、監督から投手陣への批判が少し多いかなという気がします。
気持ちは理解できますが、そこは指揮官として、辛抱して欲しいです。染田が一発2軍落ちであれば、情けない打撃を続ける鈴木尚の処遇は?野手についても同様にある程度厳しく接する必要があるのではないでしょうか。
それでは、プチ復活ということで、ドラフトネタから行ってみましょう。


05年横浜ベイスターズドラフト戦略(1)

横浜ベイスターズのドラフトは上手な方であると思う。特に、昨年は、一場は逃したが、それでも獲得した人材は素晴らしく、素晴らしいドラフトだったと思う。

横浜のドラフト戦略は、その年のいい人材を狙っていくというものである。
が、このドラフト戦略に私は少し不満がある。(注:戦略と戦術という言葉を使い分けています)

ドラフトの戦術は、セット指名に特徴があるといえよう。有力選手と好選手をセットで指名するものである。学校サイドはプロ選手の輩出、球団側は有力選手を確実に獲得できるという、それぞれの思惑が合致した産物かもしれない。02年、日大の村田と堤内、法大の土居と河野。03年、明治の牛田と呉本。04年は、日大の那須野と桑原、近大の藤田と岸本。呉本の指名は当時から疑問符の付くところだが、他のセット指名者はなかなかいいところをついていると思う。この戦術的には、これまでのところ特に不満はない。各選手のプロとしての結果はともかく、獲得した選手のドラフト時点での評価を考えると、悪い戦術ではない。

それでは、戦略的にはどうであろうか。私が考える横浜のドラフト戦略の問題を以下に指摘したい。
(1)編成上、手駒が少ないところに補強をしない
(2)中長期的な視野に立った補強の意識が薄い
に集約される。戦力的にはいいものがあるのに、Aクラスになれないのは、必要がコマが足りないからである。具体例では、左の中継ぎの絶対的な不足の解消をしない等である。今年は、外国人左腕ホルツの補強がたまたま当たったが、年齢的な面から彼が来年も働くか、あるいは横浜にいるかどうかも分からない。(そういう観点からすると、今年の横浜の成績は、たまたま左の中継ぎ外国人が当たっただけのフロックかもしれないのだ。)
よく左腕好投手がはいない、中途半端な左手投げの投手は不要と、簡単に片づける意見もあるが、これは明らかに間違いである。左腕の好投手は、毎年必ずいる。ただし、ドラフト候補全体を見て、上位指名に値するかは難しいところといった選手になるかもしれない。しかし、ここはよく考えて頂きたい。ドラフトはコンテストではないのである。球団の選手獲得の手段、補強の機会なのである。したがって、球団事情に適合した選手の獲得が優先されるべきで、横浜はどちらかというといわゆるコンテスト志向が強すぎるのだ。ここは、現状とあるべき姿をよく考えて補強していくことが肝要といえよう。
補強ポイントに見合ったいい選手を本気で探そうと思えば、まずいるものなのだ。横浜には、このあたりの丹念さが欠けているし、それは弱点の補強という方針が明確にされていないからに他ならない。

その点、西武のドラフト戦略は、根本時代から思想がしっかりして結果も出ている。弱い部分は即戦力で補強し、中長期視点からは高校生の好素材で補強することが徹底されている。松井稼が抜けても、中島が台頭したことなどは好例であろう。

以上のことから、横浜ドラフトの戦略は軌道修正が必要だと私は考えている。好選手の獲得に重点を置くことには支持するが、弱い部分の補強と中長期的視野もより強く意識するということだ。

次に、弱点の補強と中長期的視野という観点からさらに考えてみたい。

(1)弱点の補強
 1)中継ぎ左腕
 中継ぎは技術や体力だけでなく、精神的なタフさも要求されるので、ある程度場数を踏んでもまれた人材の方が適切だと思うし、チーム事情的にも緊急性は極めて高い。
 即戦力は上位指名しかも3~4人程度補強するくらいの、大胆なドラフトがチーム事情的にも必要。
  →社会人:ホンダ鈴鹿・高宮(競合必至、補強のポイントであるから即戦力との見極めがつけば上位指名でも構わないと思う)、三菱自動車川崎・五嶋、…
  →大学生:東北福祉大・松崎

 2)即戦力の先発投手
 今年は、斎藤、若田部がチームを離れる可能性が高い。また、三浦、門倉に続く右の先発投手が弱い。確かに、染田、龍太郎、秦らブレークを期待できるポテンシャルを秘めた選手も多いが、現実的に先発を任せられる右投手は不足している。
 社会人野球は大学野球で揉まれた即戦力先発型右腕投手が1名指名したい。落ち着いたマウンド捌きが出来る投手が欲しい。
 なお、素材型の社会人・大学生は不要と考える。良く名前が挙げられる新日石・栂野は今のような状態であれば、今の素材型の若手投手過多の横浜の編成を考慮すると、今年の指名はドラフトは回避すべきで、来年以降実力をつけてからの指名で十分であろう。また、他球団が指名したら縁がなかったということで割りきっても良いのではないか。地元選手で指名したいのは山々だが、少なくとももっと優先すべきことがあるはずだ。
 →社会人:日本生命・渡辺(同大出身でも脈無しか?ただし今年は調子を落とし狙い目か?大穴的存在)
 →大学生:京産大・平野(競合多数、オリックス有力)、龍谷大・柳瀬(今シーズン不調、広島競合)、越智(今シーズン不調、ヤクルト競合)

(2)中長期的な視点

 1)左の中長距離バッターの補強と育成
 佐伯・鈴木尚・古木に連なる中長距離バッターがいない。特に古木以降に確たる人材が見あたらない。
 そして、昨今の広い球場に対応できる、守備力も兼ね備えた打者である。古木も20代半ばであることから、ここは中長期的に大学生と高校生の傑出した逸材をファームで育成したい。地元出身者であれば、地域密着という方針に見合うため、なおのこと良い。
 高校生、大学生各1名。
 →高校生:?
 →大学生:明大・原島(シーズン不調)、武内(ヤクルト・阪神競合)

 2)先発投手(高校生)
 左の先発投手は、土肥、セドリック、那須野の加入により、この2年でホエールズ-ベイスターズ史上最強のメンバーと言えるかもしれない。
 一方、右の先発が中継ぎ転向者が続出したことにより、手薄。秦、後藤らの高卒選手の伸び悩みも頭が痛いところ。中長期的に右の先発の柱になりうる選手を補強したい。ここ数年、素材型の補強が多く、ここは総合型でまとまった選手を指名したい。昨年の橋本のように素材型の高校生も伸び悩み投手の刺激のためにも補強したい。ここも、できれば地元志向で行きたい。
 素材型の大学生・社会人は今年に関しては是非回避したい。そして、他の優先されるポイントに重点を置くべきである。
 →高校生:?

 3)クローザータイプ
 佐々木に代わる、次世代クローザー。今はクルーンが活躍しているが、やはり人材を揃えていくことは必要である。東北福祉大からの補強が近年途絶えているので、福田に22番を継いでもらえたらと思うのだが。
 大学生:東北福祉大・福田(巨人・楽天有力)

以上のような考えから、私は左腕投手3名前後、即戦力投手1名、高校生素材型投手1、左中長距離打者2名(高校・大学各1名)としたい。

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4 コメント

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Unknown (怒り屋長助)
2005-07-15 14:12:59
こんにちは はじめまして

かなり勉強になります。

ホルツも肘の故障あけだから、試合でも無理に使ってないし、現実左腕不足です。今のベイは右は豊富だから(中途半端に)ドラフトでは全員左腕狙いで思い切ったことをやってみたらどうかな?と思います。それと今年の新人が1軍に一人もいないというのも何か気持ちの面に問題があるんじゃないかと思います。那須野は気持ちがこもってないし、染田もまだ度量が足りないし、即戦力ならもっとやれるはずなのに巨人の野間口みたいに最近の選手は変に固まってしまって自信過剰なのが気になります。それなら辻内君とか指名してほしいナぁ、高卒のほうがハングリーですよ
怒り屋さんへ (紙屋)
2005-07-15 21:20:30
はじめまして。

コメントありがとうございます。

言われるとおり、染田、那須野がこれまでのところ期待ほど活躍していないのは問題があると思います。上記の2人だけでなく土居、牛田も1軍定着がおぼつかないことからして、私は、個人の問題というよりは、ベイスターズという組織の方に問題があると思っています。

このあたりの即戦力新人をうまく立ち上げるためにどうすべきかという点については、私案(起案)がありますので、別の機会に取り上げたいと考えております。

もちろん、将来を見据えた高校生の指名は賛成です。なにより、高校生選手が育って主力選手として活躍するのはうれしいですし。

ただ、今のベイスターズの戦力をよく吟味して補強ポイントに応じた戦力補強は必要かとは思います。
Unknown (怒り屋長助)
2005-07-16 02:27:20
こんばんは紙屋さん

シーレの育成、環境(恵まれすぎ)に問題ありだと思います。

自分のブログでもコーチ陣に疑問があり書きましたが、現役時代実績の無いコーチは育成の能力もあまり高くないと感じます。逆に現役でレギュラー選手だったコーチは能力が高いのではと思います。シーレの銚子が誰を育てたか?西岡は古木の守備を上手くしたか?また盗塁を出来る選手を育てたか?大久保で打撃コーチが務まるのか?

疑問です。

逆に進藤は村田を一人前にしたのはなぜか?

ということだと思います。

それとシーレの投手コーチが2人は必要と思います。

それと今ベテランが活躍してなかなか若手が追い越せないというのはメンタルの違いだと思います。紙屋さんの意見も非常に興味ありますので

次回お願いします。

それとドラフトの話題の裏で消えていく選手も必ずいます、それが誰になりそうか?解雇されそうな選手はだれか?ということも並行して考える必要もあると思います。
怒り屋長助さんへ (紙屋)
2005-07-17 04:49:58
コメントありがとうございます。

コーチ陣ですが、シーレの銚子・青山コーチはフロントのほうが力を発揮すると思っています。

これもまた別の機会に。

シーレの投手コーチについては、まったく同感で2人以上は必要だと強く感じています。特に、今のシーレは1軍選手の調整はもとより、素材型投手の育成の重要度が高く、投手コーチの負担は他球団以上かと思います。また、選手の側からすると、コーチ経験が豊富なコーチ、年齢的に近いコーチ、スパルタ指導のコーチ、ほめ上手のコーチなど多角的に自分にあったコーチで出会えれば一層上達スピードが上がるのではないでしょうか。



ドラフト指名選手については、当然解雇される選手の兼ね合いもあり、私の手元のプロ野球プレーヤーズ名鑑(スポニチ)には開幕前から解雇危険信号選手には△マークを付けています。投稿文には7名前後の指名としていますが、確かにそれでは少し投手の解雇者数が多いかもしれません。

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