Rail photo album

鉄道と飛行機の写真を

彰化機務段(台湾鉄路)

2011-08-16 16:25:03 | アジアの鉄道
彰化機務段(彰化機関区)の見学に行きました。
ここは台湾で唯一扇形機関庫を持つ機関区です。
日本統治時代の1922年にできたもので、現在でも現役で活躍しています。


彰化駅を出て左の通り(三民路)を行き、線路沿いに和平路を歩き、地下歩道で線路をくぐると彰化機務段の入口に着きます。
入口の守衛所で住所と名前を書けば、見学できます。
入ってすぐにトイレもあり、名簿を見るとけっこう見学者が多いようですが、訪れたときは、ずっと私一人でした。出る時になって、台湾人の鉄兄ちゃんと、1組のアベックが来ました。真夏の日中で思い切り暑いので訪問者も少なかったのでしょう。

主力はディーゼル機関車。様々な種類の機関車が庫内で休んでいました。




また庫内では電気機関車も修理していました。
ただ架線がないので、ディーゼル機関車が押しています。


庫内には、蒸気機関車が2両入っていました。

動態保存の蒸気機関車CK124。カウキャッチャーとデフを付けていますが、日本の国鉄C12と同型で、日本統治時代1936年の日本車両製。
もう1台がCK100型のCK101。1917年の汽車製造会社製。日本の国鉄にはこれに該当する型式はないようです。

今回は2両の蒸気機関車しか入庫していませんでしたが、DT650型DT668号(日本のD51型)、CT270型CT273号(日本のC57型)も動体保存を目指して修理中とのこと。修理が完了したらこの扇形機関庫に並ぶのでしょうね。

電気機関車の車庫も隣接しています。


もちろん庫内や線路内の立ち入り禁止箇所はありますが、その他は比較的自由に歩けます。


梅小路機関区と違って現役ですので活気もあり、なかなか面白いところです。
ぜひお勧めしたい場所です。

台湾鉄路屏東線の区間車

2011-08-10 23:19:15 | アジアの鉄道
区間車とは長距離でない普通列車でかつ冷房付の列車のことです。
電化区間ではロングシートの電車や、平渓線などの支線では気動車が活躍していますが、
ここ屏東線の非電化区間(屏東より先)では、ディーゼル機関車が引く客車で運行されています。

  R100型電気式ディーゼル機関車が引く区間車 高雄駅

始発は電化区間の新左営や高雄で、枋寮まで行きます。
屏東から先は、自強号や莒光号を含めても1時間に1本程度のローカル線となります。
今回の旅では、高雄から佳冬まで区間車で1時間半の旅でした。

  佳冬駅で交換列車を待つ区間車  佳冬駅

客車は元の復興号(準急にあたる)用と思われ、リクライニングシートでかつ冷房付。


なかなか快適でした。

*呂光号に乗る

2011-08-06 21:06:25 | アジアの鉄道
台湾の鉄道シリーズ
今回、高雄-台南、台中-新竹の2区間で*呂光号(*呂:くさかんむりに呂)に乗りました。
*呂光号は、急行列車に相当する優等列車であり、全車座席指定です。

機関車がオレンジ色の客車を牽引します。

  台中駅 2011年7月23日

牽引する客車もいろいろバラエティーに富んでいるようです。

  新竹駅 2011年7月23日


台鉄 沙崙線

2011-08-04 23:08:12 | アジアの鉄道
台鉄西部幹線の中洲駅から分岐し高鉄(台湾高速鉄道)の台南駅まで至る沙崙線。
台南市街から高鉄台南駅までの新幹線連絡線の役割をはたしています。
その終着駅の沙崙駅です。
画面の左に見えるホームは高鉄(台湾高速鉄道)の駅です。


途中駅は長栄大学のみで全線高架となっています。
実際に乗ってみましたが、あまり利用客はいませんでした。
30分間隔の運行です。
(もっとも高鉄台南駅に止まる列車は30分毎なので、大きな問題はありませんが)

台湾高速鉄道(高鉄)

2011-08-03 23:04:01 | アジアの鉄道
台湾版の新幹線。日本の新幹線700系を基にした車両です。

  高鉄 左営  2011.7.18

そのため車内はまるで東海道新幹線に乗っているような感じです。
車両案内図も同じ。カタカナがないところだけが相違点で見た目は全く同じ。

  高鉄車内  2011.7.18

車内販売もあります。言葉が中国語である以外はまるで日本のようです。


列車の種類は、各駅停車と快速(途中、板橋と台中のみ停車)の2種。
料金は、商務車(グリーン車)、普通指定席、自由席の3種。

高鉄の駅は在来線の駅に併設されているケースが少なく、台北と板橋と左営(高雄の近く)を除いては、市街地からは遠いところに駅が作られています。
市街地までは無料連絡バスが運行されていますが、渋滞にはまったりして時間が読めません。
高鉄台中駅から市内直通バスに乗ろうとしたら、長蛇の列でかつ1時間半かかると言われ、台鉄の連絡駅(新烏日)から普通列車を利用しました。
台南は連絡用の電車路線(沙崙線)が新設されましたが、30分間隔なことと台鉄台南駅から22分要することで、意外と不便です。

そういうわけで、短中距離の利用は意外と時間がかかります。在来線(台鉄)やバスの方が早く着くことが多いようです。
台北-高雄、台北-台南などの比較的長距離の方が利用価値は高いです
あともう一つ、利用価値があるのが、台北の桃園空港に着いて、南部に向かう場合。
空港から高鉄の桃園駅まで連絡バスで15分程度。そこから高鉄に乗ると高雄までは2時間弱で着くので便利です。
今回、私もこのルートで、成田を14時に出て、夜20時には高雄まで入ることができました。

台鐵 自強号E1000系

2011-08-01 23:33:57 | アジアの鉄道
さて、今回からしばらくは、台湾で見てきた鉄道を紹介していきます。

台鐵(台湾鐵路管理局)には、いくつかの種類の列車があります。
速い方から、自強号、莒光号、復興号、区間快車、区間車という車種があり、運賃は列車毎の運賃体系となります。
今は通常3つの運賃(自強号、莒光号、復興号や区間車)になっています。
自強号、莒光号は全車指定で、指定券が売り切れた場合は「無座」という切符を購入すれば乗車できます。
切符を買うときは、自分の乗る列車の車種を確認してから購入します。
自動券売機でも3種を選ぶことになっており、発車間際の購入の場合は混乱します。

1回目は、自強号E1000系です。日本で言う特急にあたる列車で、運賃も一番高くなっています。

  高雄 2011年7月19日

プッシュプル方式で、先頭と後尾に電気機関車、中間に客車がはいるという構成です。

  新竹 2011年7月23日

この角度から見るとカバの顔のように見えます。
(そういえば、この機関車は南アフリカ製とのことです)

  新竹 2011年7月23日