たそかれの散策

都会から田舎に移って4年経ち、周りの農地、寺、古代の雰囲気に興味を持つようになり、ランダムに書いてみようかと思う。

「痴漢」考 <痴漢疑い、線路はダメ 逃げたら損だし罪になる>を読んで

2017-05-18 | 日記

170518 「痴漢」考 <痴漢疑い、線路はダメ 逃げたら損だし罪になる>を読んで

 

今朝の空は澄み切っていました。高野の山々の稜線がくっきりと浮かび上がり、少しずつそれぞれの山容が識別できてきたような印象です。といってもまだまだという感じです。というのは多くの頂が聳えていますが、名付け親がいないのか、国土地理院の地形図を見ても名前がついているのはほんのわずかです。それは半分言い訳ですが、やはりいくらgoogle earthの3Dがすごくても、人間の視界に入る見え方と、地球自体の形状との違いというの、うまく表現できませんが、なかなか名前のある山頂ですらうまく視界に移る山頂とが一致しないのです。のんきと言えばのんきな話しですが、これが私の今の趣味でしょうか。とても面白いのです。

 

とはいえ、仕事の方は和解解決などで少し落ち着き、割合余裕が出来つつあるので、読書も少しずつ再開し、昨日夕刊から今朝の朝刊まで興味のある話題が目白押し?で時間がいくらあっても足りません。情報過多といえばそうなんで、無視しても生活に影響があるわけでも自分の考え(というものが仮にあったとしても)にも特段波風がたつようなものでないともいえますが、それでも気にすると数え切れないほど、心を動かされるような記事がありました。

 

一番は<皇室眞子さま、ご婚約へ 小室さん「母親思い」 父の死に「僕がいるから大丈夫」>という記事でした。皇族が婚約されるのですから、これまでの例から行って、庶民といってもそれなりの地位・名誉のある家系の方であろうと勝手に想像していました。このウェブ記事には写真が掲載されていませんが、大阪版の紙面では、小室氏の幼少時代のバイオリンを演奏する凜々しい姿が掲載されていました。彼がインタビューに応じる会見もニュースで見ましたが、しっかりした対応で、高貴さを感じさせるものでした。

 

ところがこの記事では、<小室さんが父親を亡くした後の、母親のことも印象に残っている。「くじけず希望を持って圭君がいろんな経験をできるように頑張っていた。立派な息子に育ってくれてお母さんも喜んでいると思う」と話した。>と幼い頃に父親が亡くなり、バイオリンも辞めたのですね。しかも <高校生の時から料理店でウエーターとして働き、店には母親が友達と一緒によく食事に来ていた。父親が亡くなり、母親が悲しむ姿を見た小室さんが、「僕がいるから大丈夫だよ」と励ましたという話を母親から聞いたことがあると五井さんは振り返った。>というのですから、なんて清々しい青年なんでしょうと感じ入りました。

 

しかも彼はアルバイトをしながら国際基督教大学で学んだ後、現在は法律事務所でパラリーガルの仕事をしながら一橋大学大学院で学んでいるということですから、まさに苦学生の一人ですね。パラリーガルという職種は一般には知られていないと思いますが、一定の規模の法律事務所には必ずいて、弁護士の補助的な仕事をこなす重要な役割をもっていますが、残念ながら多くはまだ十分な資格として認められていないこともあり、評価も賃金も低いと思います。私も20年位前少しパラリーガルの人と仕事をしましたが、まじめで丁寧な仕事をしますが、法的判断に係わるようなことまではタッチせず、あくまで補助作業を行っていました。それから時間が経ち教育システムも充実しつつあるので、条件等もよくなったかもしれませんが、それでも弁護士自体が収入減といわれる状況ですから、若いパラリーガルだと大変だと思います。

 

そういう父親のいない、母親一人で育ち、若い頃からアルバイトしながら学業を続け、いまも決して評価の高くないパラリーガルの仕事に就いている小室氏を相手として選んだ眞子さま、そしてこれを受け入れた秋篠宮ご夫妻含め皇室、宮内庁は、今上天皇皇后の生き方を尊敬し、それぞれの立場で自らのものにしているように感じてしまいました。

 

ともかく小室氏はなんとも気持ちを晴れ晴れさせてくれるようないい青年ですね。その彼を選んだ眞子さまもきっと素敵な方なのでしょう。

 

話しはがらりと変わって、<高浜原発4号機再稼働 経済と命 揺れる地元>は、地裁、高裁で判断が異なり、現在最高裁で審理されていますが、地元という言葉自体が簡単に定義付けできませんし、それぞれの思いや今後のあり方を簡単に書くことはできません。ただ、今後も注視していきたいと思い、取り上げておきます。

 

話題性として大きいのはやはり<トランプ米大統領捜査中止要請 議会の圧力強まる 大統領弾劾には高い壁>でしょうか。この捜査中止という表現を見てつい、映画「ペリカン文書」を思い出してしまいました。いや映画「大統領の陰謀」で活写したウォーターゲート事件も。アメリカはこういった捜査妨害を大統領が行う、それを映画として見事に描き上げる、そういう点ではすごい国だと、人々だと思うのです。たしかThe Pelican Briefでは、大統領がback offという言葉を使ってFBI長官に捜査の一時停止を求めたという記憶ですが、そのことがフラッシュバックのように蘇ってきたのです。<米国露疑惑で特別検察官 司法省、真相解明へ>では、特別検察官を任命したのですから、これは今後どうなることか、ほんとにアメリカが訴訟社会であることを大統領自身が見事に「演出」してくれますね。国民は、移民の人々はそれどころではないのでしょうけど。

 

アメリカではコミー前長官が作成した大統領との会談記録メモの開示が話題になっていますが、わが国ではどうでしょうね。<情報の扱い 公文書?私的メモ? 都合よく線引き 元官僚らに聞く>は情報公開法を張り子の虎にするために、現場の狡猾なやり方がよく取材されているように思いますが、森友学園事件でも財務省の身勝手な保管基準や文書基準には驚くばかりですので、これで厚顔無恥でいられる官僚システムの幾ばくかを改善できる方向になるといいのですが。

 

大局的な目で法制度を見ると、<クローズアップ2017120年ぶり民法改正、成立へ 契約ルール現代化>は無視できないテーマと思います。以前にも少しブログで触れた記憶があります。ただ、今回の改正自体が、現行の取引慣行を大きく変えるものかというと、下乗追認的な改正が中心ではないかと思います。時効期間の統一とか、遅延損害金の法定利率の減額とか、ある意味当然視されるようなものですね。約款も私が弁護士になった35年以上前からの議論を明文化した程度ではないかといった印象です。より現代的な取引にマッチする法改正は議論されていると思うのですが、なかなか改正のまな板にのりませんね。

 

同じく法律問題ですが、<返還請求訴訟「盗まれた」金塊、返して 造幣局が提訴 質店「横領品返す必要ない」>は、質屋さんが気の毒かどうか、刑事裁判で窃盗と判断されているのを民事裁判で覆せるかどうか、悩ましい事件かもしれません。でも大量の金塊を質入れするなんてことは通常ないですね。質屋さんの代理人、横領罪の職務権限や実際の行為形態で反論できる明確な根拠があるんでしょうかね。なかなか大変です。それがあれば刑事弁護人も量刑の観点からしっかり主張しているはずですので。

 

ようやく本日のお題に入ります。これまでに1時間余りかけていますので、簡潔にまとめたいと思います。<アクセス痴漢疑い、線路はダメ 逃げたら損だし罪になる 名刺で身分明かして去る>は、<痴漢を疑われ、逃げる人が後を絶たない。逃げる途中で命を落とすケースも相次ぐ。もし、やっていないのに疑われたら……。長期勾留や有罪率の高さから「逃げるしかない」とも言われてきた。しかし専門家は「逃げるな」という。痴漢冤罪(えんざい)の新常識は?>と【小国綾子】記者が取材しています。

 

<千葉県流山市の三浦義隆弁護士>のブログでの指摘や、<全国痴漢冤罪弁護団の生駒巌弁護士>の指摘を取り上げて、従来は<痴漢の疑いで逮捕され否認すれば通常は23日間身柄を拘束され、起訴されれば有罪率99%以上。法律家すら「逮捕前に逃げろ」と言う時代があった。>が、今は逃げるのはかえって不利で、逃げずに堂々と自分の立場を主張し、無料の当番弁護士制度(これが意外と知られていないのですね)を利用して、警察の取調に対処することを勧めています。そして経済的に弁護人を雇える余裕がなければ、法律扶助、そして勾留後は法テラスを利用して、無実を主張して闘うことを指摘しています。

 

たしかに当番弁護士制度の普及、さらに勾留後の国選弁護人制度の拡充によって、荘散会から弁護人が対処することで、捜査側の強権的な取調を抑制したり、ビデオ撮影を求めて可視化する方向に進んでいますので、取調の公正さが相当程度高まってきたように思います。実際、私でも痴漢事件は扱ったことはないですが、強要、強制わいせつなどボーダーラインの事案で不起訴等で釈放となった事案を相当数扱ってきました。たしかに痴漢事件は難しいと思います。でも基本は具体的な言動をどこまで客観的に裏付けられるかという一般事件と大きくは変わりません。ただ、被害を主張する女性側に有利な心証が第三者にも捜査側に少し偏り具合が強い程度でしょう。ともかく小國記者が取材した弁護士の説明は王道だと思います。

 

で、私がこれを取り上げたのは、弁護士の役割を指摘するためではありません。まず言いたいのは、痴漢の疑いをかけられないように、予防することです。それが一番。それには満員電車には乗らない。そんなの無理というかもしれませんが、時間帯をずらす努力で多少は違います。そして満員電車に乗ったときは、これが重要で、手や肘の動きを第三者から見て不審に思われないように工夫することです。私は満員電車には乗らないように配慮していましたが、それでも首都圏で仕事をしていると、避けられないことがままあります。そういうときは、一つの手はつり革を握る、もう一つの手は鞄を握る。そして女性の近くにはなるべく近づかない。身動きが出来ないほど密集していて、偶然女性と触れる状態になっときは、車両の動き・乗客の動きにだけ合わせて、それ以外の動きは一切しない。ずいぶん昔のことですが、記憶している一部を書いてみました。恥ずかしい話しです。

 

なによりも、もっと重要なことは、満員電車をなくすことです。大阪では女性専用車両が一般化しているようですので、それはそれで一つの手法でしょう。それより満員電車は痴漢の原因の一つになるだけでなく、乗客にとって非人間的扱いです。

 

私は30年以上前から首都圏の集中を阻止することが東京都を含め行政の役割だと主張してきました。都市計画の基本ではないかと思うのです。私自身、さほど諸外国の都市で電車に乗った経験はありませんが、どんなに混雑していても、東京のようなすし詰め状態は見たことがありません。都市計画のあり方を根本的に見直す必要があると思っています。東京都はそれなりに80年代頃からさまざまな措置をとってきましたが、都市計画だけでなく、経済政策、交通政策などその主要原因について、まともにこの問題に取り組んだことがないことが問題でしょう。痴漢問題は枝葉末梢の事柄です。本質的な議論を始めるのは、東京五輪のあり方にも関係しますし、今からでも遅くないと思うのです。

 

7時を過ぎました。相変わらず中途半端ですが、今日はこの辺で終わりとします。約2時間かけました。

 

 

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