裏風撃バカキュン

とり♀、いしい♀、夏子♀、ぜん♂、おバカな4人がゆるゆる綴る胸キュン音楽blog。
風吹く裏街でテキトーに撃ってます。

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風街レジェンド11 驟雨の街・風をあつめて

2015-10-25 | 風街周辺/夏子
今夜 TOKYO FMで放送される「風街レジェンド」1時間ってなんやねん。と思いつつ、放送していただけるだけでありがたい。レジェンドのTシャツ(ガラスの林檎)を着て今日は過ごす。今週は松本ファンにはたまらない松本ウィーク。いっぱいいっぱいお楽しみがあるのだ。松本さん=魔☆と長い期間呼ばせていただいていたので、わたしにとっては魔ウィークなのだ。ちなみに「まほし」ではなく「マスター」。松本隆公式サイト「風待茶房」のマスターだったのだ。

風待茶房がスタートしたころのサイトの中扉は松本さんがコーヒーポットをお持ちになって、サイトのマスターであった。心地よいお店おマスターなのに、ほんとは作詞家でドラマ-。お手紙を送信すると、公開でお返事をいただけたり。思い返しても素晴らしい場所だった。

でも「本当はドラマー」
2002年の風待クリスマス以来のドラム、しかも新曲。アンコールでまた3人のお姿。ベース細野晴臣・ギター鈴木茂・ドラム松本隆。これを聴かずに帰れません。新曲「驟雨の街」 アルバム「風街であひませう」でもダントツに再生回数多い1曲。最初に聴いたラジオで「はっぴいえんどだ」と瞬時に感じた。ステージでは、スティックのカウントに卒倒しそうになり、そのあとのトトトンとドラム。ずっしりと重みを感じるスネア。スティックも音を押し込めるような、深く刻む覚悟のような音だったと思う。21日のステージでは、冒頭の細野さんのマイクが入っていなかったというかなしみ。おおおお。でもそのあとはどうかご無事で演奏できますよう、とお祈りポーズの指にチカラが余分に入る。細野さんの声、茂さんの華あるフレーズ、松本さんのふたひねりくらい凝った捌き。この歌が終わらなければいいのに、と思った。「驟雨の街」の景色がすき。自分と他者の距離感がはっぴいえんど。観覧車、巻き尺。置かれた擬音語からの掻きたてられる想像。そして縦の雨、横の川。遠近感が自然にうまれる。客席は、それぞれにはっぴいえんど、もしくは三人のあれやこれを思い出したり、これからを思ったり。最後は、バシっとドラム音で押さえる。

細野さんがひとことふたことお話になり、出演者をステージに呼び入れる。とてもラフな雰囲気となり「風をあつめて」スクリーンには松本さんの手書きの歌詞。1番は細野さん、2番は矢野さん(22日は美奈子さん)メインボーカル。このひとの隣にこのひとが!と信じられないステージの横並び。当日はやはりドラマーを凝視していたので、並びは覚えておらずテレビで観るのが楽しみ。

21日の松本さんのご挨拶は「すべてのはじまりが細野さんと茂のおかげ」花束は太田裕美さんから。22日は妹さんのことを語られ、花束はユーミン。名言「ドラムを叩く松本さんもすき。作詞をする松本さんもすき。だけど、松本隆を一番愛しているのは、松本さん本人。それが素晴らしい作品をつくる秘訣☆」 この秘訣☆のときに、ユーミンはかわいいポーズをしていた。〆として、ユーミンがサラリとかっさらっていった感あり。

拍手の中、21日は冒険王のイントロ。22日はスピーチバルーン(大瀧さんのボーカルあり) 美しいイベントの美しい構成。

記憶はこんなかんじ。間違いもあると思いますが、なんせ私感ばかりでご容赦を。
記憶補完ご協力いただいた方々、ありがとうございました。終わってから、「あれはこうだったよね」「そうだっけ?」「あれはほんと良かった」「何度も三途の川を渡った」と確認しあうことができるしあわせ。その時間もわたしには風街のイベントのつづき。いまも続いてる。今夜、またその確認かな。素晴らしい2日間。そしてそのつづき。ファン冥利につきます。

風街ばんどのすばらしい演奏。忘れない。
最後に、ぜんさん とりちゃま、いしい。ありがとう。ここを自由に使わせていただきました。

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風街レジェンド10 

2015-10-23 | 風街周辺/夏子
最近みた「三十六歌仙図屏風」の中に、松本隆さんのお顔を探してしまった夏子です。あってもおかしくない。むしろないことに違和感あり。尾形光琳に失礼極まりなし。重症です。

タイトルを「風街レジェンド クライマックス」といったん入力したが、消した。最初からクライマックスじゃん、と己をつっこみ。大御所さまコーナーというべきか。

EPOの「September」のあと、太田裕美さんの登場。そうよね、松本作品のディーバ太田さんが「木綿のハンカチーフ」だけではないはず。美しいグレーのドレスで登場。「さらばシベリア鉄道」 客席も野太い声の「ををを」の歓声があがっていたような気がする。バンドの音も細かく分厚く、裕美さんの歌声も熱く。99年11月の風待ミーティングの時の裕美さんは白いお洋服でこの歌も美しく歌われた。今回は「極み」感があったなー。年齢を重ねられた貫禄。歌い続けられている言葉と声の一体感。この歌をうたう裕美さんはほんとかっこいいのだ。「ぼく」という一人称が抜群に合う口元を遠くから凝視した。

2日目は水谷豊さんの「やさしさ紙芝居」 これは前エントリー参照。

そしてそして「ルビーの指環」寺尾聰さん。あのイントロ。テレビで100回くらいは聴いていたあのイントロ。これぞ大名曲!同時にレジェンドのおそらくラスト?とちょっと寂しくなる。いい具合にゆらゆらとふらふらと思いっきりラフにご登場。ヒットしていた当時、「アキラアキラ」とぞっこんだった同級生もいたが、わたしはお父様の宇野重吉さんの方にぞっこんで「ご子息ねー」という生意気なスタンスであった。そして「さすが松本隆 このドラマ感」などと日記に敬称略で書き綴ってはいた。なんだろうこの歌、時間を描いているんだけど、いつも「今」の感。褪せがない。ベストテンで何週か1位に君臨してもみなが納得していたと思う。一緒にみていた祖母もこの歌に関してはツッコミを入れることはなかった。世代広く認めざるを得ない名曲。はじめて「生」でみる寺尾さん。「生」で聴く「ルビーの指環」うほほほ。なんといってもバンドメンバーが当時の寺尾さんのバックをされていた方々。おらおらと、中心の寺尾さんに近寄って同窓会on stageの様相。ほんとはせつない歌なのに、歌われている寺尾さんの笑顔えがお。ギターのみなさん、井上さんも笑顔えがお。この歌はたくさんのものを乗せていたんだ。ほんとに聞き飽きない。楽しそうな寺尾さんは歌詞がちょっと・・・もあり。ご機嫌にゆらゆらしながらかなり緊張されていたのかもしれない。わたしは純粋に「生のルビー」を聴けたことが嬉しかった。毎年ビルボードでライブされているのだけど、チケットとれないもの、寺尾さん。

書いていて気付いたけど、松本作品は言葉で視覚を刺激されるということは聞き始めた当時から感じていたのだけど、視覚のほかに「松本時間」が標準装備されていて時間までもコントロールされているのかも!と数分前に思った。もう思い込んだ。時間を握られているの。

ルビーが終わり、スクリーンが舞台におろされエンドロール。今日の楽曲のタイトルと歌手の名前が順に映し出される。数時間前のあれこれの記憶をたぐり寄せる時間。それぞれのファンが拍手をする。これで終わり?でも新曲聴いていないもんね。アンコールあるよね?

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風街レジェンド9 安田さん 水谷さん

2015-10-19 | 風街周辺/夏子
レジェンドクライマックスの前に。
風街レジェンド8月23日のみの出演の方々について。
2日目は1日目だけ出演の矢野さん 鈴木さんのコメントVTRはありお得な感じ。でも1日目には2日目の方々のコメントなくてそこだけ残念。

2日目アイドル早見優の次。客席の多くはすでに1日目のセットリストをスポーツ紙やネットで把握していたらしく座席から腰をあげる影が目立つ。しかし!すらりとした長身の影がみえイントロがはじまると、また急いで席に戻るひと多々。「風の谷のナウシカ」 生の「風の谷のナウシカ」 出演者に安田成美さんの名前をみて「おおお!」と「!」マークが口から漏れてしまった人も多いだろう。松本ファンの中でもかなり話題になった出演者。まさかのご出演。「う・・うたうの?」「しかも生だよね」存在が伝説なのだ。当日のお衣装も覚えていない。ああ安田さんだ。安田さんの声だ。安田さんの歌唱だ。それだけでありがたいと思える存在感。抜群に声が出ているわけでもない。旋律に合致するわけでもない。でもそれこそが「風の谷のナウシカ」なのだ。とすっごく感じた。この歌が安田さんの歌唱が完成形なのだ。もちろん「風街であひませう」の手嶌さんの透明感世界もすばらしいのだけど、安田さんの「ナウシカ」はトップオブトップのナウシカなのだ。美なんです。あの声にあの歌詞とメロディが合うことの確認。優しさは見えない翼なんですよ!ほんと。感動した。それはわたしだけではない。1コーラス終わると、すっごい拍手。温かい拍手。みんな「このナウシカ」を聴きたかったんだ。客席が繋がる一瞬。大きな拍手に、安田さんはニコリとかわいらしくほほえみ、そしてまたこちらも拍手。ステージと客をつなぐのは煽りだけじゃない。こちらが望んでいたものを聴かせてくれたとき、わたしたちは大きく拍手をする。シンプルなことに気付かせてくださった美しいお姿の安田さん。あれがナウシカ。歌い終わりまた不思議な客席一体感。わたしたちいいもの観ましたよね?と微笑み合いたいような。歌詞が活きていることも実感した。

ライブのクライマックス大御所コーナーに水谷豊さん。水谷さんも23日のみのご出演。「やさしさ紙芝居」 水谷さんのCDの特典ディスクに松本さんとの対談があり、「隆さん」呼びの水谷さんと松本さんの関係が眩しかったので、ステージでなにか松本さんに関してのお話をされるとのかな、と思っていましたが歌1曲のみ。一音一音かみしめるように歌う水谷さん。北野先生の面影あったわー。検索したら当時のドラマがオンデマンドで観られるらしく、いつかまとめて見たい。

まあほんと松本作品を歌われるかたの、美人美男の多いことよ。

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風街レジェンド8

2015-10-04 | 風街周辺/夏子
おもえば松本隆さんの40周年記念ガラコンサート 渋谷のオーチャードホール、斉藤さんもご出演された。アンコールで衣装を着替えてきたのが斉藤さんだけで、それはとても印象に残っている。当時の感想はどこかに書いているのだが、探していない。その日よりもとーってもスリムになられて、ぎゅっと絞ったボディラインが強調されるデザインの素敵なお衣装だった。キリっとして微動だにしない表情で丁寧に語るように「卒業」を歌唱。かなりの緊張だったのだろうか。こちらもちょっと緊張を感じた。顔立ちの美しさ・そして鎖骨の輝き(みえたような気がした ほんとうのところはテレビで確認せねば)に息を呑み、歌詞の世界を思い浮かべ行間の感情に揺さぶられる。ギターとフルートの音色がこれまた絶妙な。袖にいらした松本さんもゆっくりとリズムをとるようにご覧になられていた。そのあたりも美しい時間だった。わたしはこの「卒業」の歌詞を全部理解していない。まだまだ自分でわからないと思っている。この詞の深さは上からそっと覗くだけで、底なしだとわかってるから。深さをわかったふりはしない。

2日目は、風街ばんどのインストロメンタルのあと、中川翔子ちゃんだった。1日目は「東京ららばい」だけでちょっとものたりないので、うれしい「綺麗ア・ラ・モード」。ずーっと中川さんが松本さんを崇拝されていることは知っていたので、ステージの上でカノジョ語であれこれテンション高めで作品について語られるのはヤだな、と出演者発表のときに思ってしまった。ごめんなさい。中川さんは、トークなしで実に潔く歌のみ集中。東京ららばいと同じく、とても心をこめて歌っていたように感じた。レジェンド、多くのひとが大瀧作品についてお書きになっているが、わたしは寧ろ筒美作品・細野作品を味わうことができた幸せが大きくある。2日目は、「綺麗ア・ラ・モード」から「卒業」の筒美先生の時代をこえた名曲を連続で聴くってすごいことよ。これは松本イベントか筒美イベントでしか絶対にありえないことだ。筒美先生の華やかな旋律、大好き。そんなことを考えていたら、この2日間で一番多くの涙垂れ流しになった しょこたんタイムであった。ほんと名曲「綺麗ア・ラ・モード」。また中川さんが5年後に歌うところをみてみたい。いや10年、20年、30年、40年。中川さんがこの歌を歌っていくんだろうと妄想してしまってまた、顎を伝う涙。中川さんは、歌詞の大切さをご存じだ。ほんとにそれが伝わって、わたしも松本ファンとしてほんとうにうれしい。歌い続けていただきたい。伝播。

顎からぽたぽた垂れる涙を右手で払いつつ、スクリーンは「EPO」と最初に名前が出る。そうだそうだ、歌詞の一部が最初にでちゃうと「まりや?」と思ってしまう「September」 この歌も当時の思い出があり。そのあたりも省略するが、発売日にわたしがレコードショップへ予約券をもって次兄のパシリで引き取りにいったのだ。竹内さんのアルバム「Love Songs」のB面にあったと思う。わたしは歌詞の辞書の行でががーんとなり、コーラスアレンジのEPOの名前を覚えコーラス部分ばかり真似していた。ううーん、そんなことが布石だったとは。これもほんといい歌だなあ。辛子色・クレヨン画。1979年以降の秋に、この歌を口ずさまない年はない。

次はグレイのドレスに着替えた太田裕美さん。ライブは佳境へ。わたしにとってはずーっと佳境だけど。

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風街レジェンド7

2015-09-27 | 風街周辺/夏子
風街レジェンド 1日目が終了したのが23時頃。
ホールから駅へ向かう人々の口からは「よしだみなこ」「よしだみなこ」ときどき「すずきまさゆき」「よしだみなこ」連呼だった。わたしも友人と「美奈子さん、持っていったよね!」と話してた。それくらい 圧巻美奈子さん。

ずいぶん前、松本さんの公式サイト「風待茶房」でチャットが設置されていた。ときどき、濃紺の文字の「魔☆」様がお越しになり、ファンと雑談するすばらしい期間がありました。薄ぼけた記憶ですが、たしか一人称の話になり「女性で自分のことを”ぼく”と言うのをはじめて聴いたのは、若いときの吉田美奈子」というようなことを魔☆がおっしゃった。ほおお、ととても強く残る記憶で。その後、美奈子さんに「歌をうたうよう」お勧めされたのも松本さんということを知り、今回の出演者の中に吉田美奈子さんのお名前をみて、巡り巡ってそうきたか!と嬉しかった。80年代は美奈子さんのアルバムを聴き倒していたし、その後ローラニーロのライブ盤とめぐりあい、「あら美奈子さんじゃん すきローラニーロ」と逆逆な聴き方をしてた。でも美奈子さんを生で聴くのは、30年ぶりくらいだった。黒いお衣装、赤のラインがポイントで。髪型はそのまま歌舞伎で激しく毛振りできるようなボリューム。とにかく迫力。

「Woman "Wの悲劇より"」
オリジナルの薬師丸さんは凛とした高音の歌唱。美奈子さんは幅ある自由自在な声、おおおお、ああ美奈子さんの歌だ、声だ、歌声だ。と、いきなり目頭あつく。ほんと、かつて美奈子さんを聴き倒しているので、つぎのあの音で、あの声出してくるかしら?とか勝手に声の探り合いをするわたし。それが、外れても気持ちいい。すべての声が気持ちいい。サビに行く前から、客席は前のめりで早く拍手をしたくてしかたがない空気が、ぶわーっと広がる。生、ならではのあの感覚。それを感じるのが快感で、ライブ通いがやめられない。すばらしい美奈子世界の空気。完璧な歌詞世界の解釈咀嚼。伝える技術。ああ美奈子さんが三途の川の番人で、わたし見送られている、と体感したもの。あの歌声で黄泉へ見送られたら本望だ。ワンコーラス終わり、お辞儀したところで大きな拍手だった記憶。ほんと気持ちのいい声の幅。まだ何度でも聴きたい。聴きたい。聴きたい。

MC 最初に松本さんに逢ったのは10代のころで。家出少女のような自分を松本さんは 泊まるところないんでしょ、と実家に泊まらせてくれた。宮沢賢治のすばらしさを学んだ。等。おしゃべりもかわいかった。次は「松田聖子さんの」で客席は「おおおお」と。

「ガラスの林檎」
もうコレがすごかった。お衣装の腰あたりの赤いひらひらを両手にもってフリフリしたときから、凄いものが始まる予感があった。いろんなところでいろんなひとがつぶやいたり、書いているとは思いますが。あのピアノとベースが引っ張るスピード。緻密に計算された駆け上る音楽。音楽って、ほんと楽しいんだ。演奏している方々も、ぜったいに楽しいにちがいない。歌う美奈子さんは魔女。わたしは聴きながら、これは毒林檎の歌と命名したくなった。あ、お城の螺旋階段を駆け上がる魔女だ。もしかして階段2段とばしかも。スクリーンの美奈子さんの動きにあわせて星が美しく纏わり付く。ガラスの林檎は はっぴいえんど。と以前どこかで松本さんがおっしゃっていたことが、美奈子さんの歌唱で確認ができた。ほんと気持ちのいい音楽。ガラスの林檎がもっともっと好きになった。音楽っていいわ。

「Woman ”Wの悲劇"より」で美奈子さんの見送りで彼岸へ連れて行かれ、その地は天国で。そうこうしているうちにまた「ガラスの林檎」で違うボートに乗せられまた別の彼岸へ。川は1本ではなかった。いきつくところ楽園ばかり。風街だもの。

美奈子さんのステージ、もちろん下手舞台ソデには松本さん。嬉しそうにご覧になっていた。
その後、バンド紹介のインストロメンタル「スピーチバルーン」「カナリア諸島にて」作詞家のイベントで、歌詞のない歌が披露されることのおおきな意味。声がないけれども、客席はみな歌詞を、声を思い浮かべる時間だった。

次 2日目はわたしが2日間のうち一番泣いた「綺麗ア・ラ・モード」 1日目は「卒業」とつづく。

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風街レジェンド6

2015-09-23 | 風街周辺/夏子
茂さん・佳孝さんまで書いたのち、怪我を負い長文を打てず。はやレジェンドから1ヶ月。
不思議な1ヶ月。あの二夜が遠い遠い過去のような、でも続いているような気持ち。レジェンド前は、終わったら抜け殻になるもんだ、さみしいSeptemberになるもんだ、と過去の風街イベントでの経験から勝手に思い込んでいた。しかし。生レジェンドの抜け殻の輪郭は日に日に拡張。「ライブは終わった」のに、その輪郭の中に入ってくるものが濃密で満ちてる。充ちてる。新曲のニュースもあったし。良かった。こんな気持ちになるなんて。最後に書こうかな、と思っていたけど、あの二夜でわたしが40年近く聴いてきたものが全肯定されたような気がして。いい時にいい歌を聴いてこられたしあわせ。並行してきいてきたものが、そこで「風街」の点線の輪郭の中に入っていた発見と確認。ちいさいときに自分ではじめて選んだレコードが「ポケットいっぱいの秘密」だったのだから、しかたがない。出発点の「点」はほんとそこ。自慢。

ライブの記憶。
茂さんの「砂の女」のあと。
待っていました。すっごく楽しみにしていた小坂忠さまの「しらけちまうぜ」ああすてき。かっこいい、すてき、細野さんの旋律に小坂さんの節回しがぴったりと合う。いまもいろんな若いひとがコレを歌唱され続けているのもうれしいけど、やはり忠さまのボーカルで聞けるよろこび。美しいコーラスとぴったり、演奏ももちろんぎらぎらすばらしく。聞いているこちらは、タイトルは真逆の「浮かれちまうぜ」な感。どうしてくれよう。

2日目はこれにわたしが大好きな「流星都市」が加わる。1日目おわってから風街ソングブックを封印して、そこに「流星都市」をみたときの歓喜。2日目に聞けるの?うれしくてうれしくて。このメロディと歌詞と各所楽器の聞かせ方の世界が大好きで。ほんとくどいけど好き。スクリーンには「いつもくびったけ 君にくびったけ 朝までひざまくら うとうとさせて」と文字でみせてくれる。うっとりする名曲。

ステージにグランドピアノがまた登場。矢野顕子さん。2014年暮れに矢野さんとティンパンのステージでも「アグネスコーナー」があり、演奏する「想い出の散歩道」「ポケットいっぱいの秘密」2曲をそこで予習していたので今回はびっくりする衝撃はなかったのだけど、予想外に自分を振り返る時間となっていた。「オモイデ」という言葉は「思い出」という漢字しか知らなかった70年代を小学生としてすごしたわたし。たぶん歌本で「想い出」という文字を知り、とてつもなくオトナになった気がしていたな、とか。きっと松本作品の歌詞をみて知ったと思っている。心の上が「田」じゃなく「相の心」。とてつもなく繊細な「おもい」の存在を知ったのも歌だ。弾き語りの「想い出の散歩道」
鍵盤の音を時折鳴らしながらの矢野さんのMCも歌のようで。当時の"想"い出、松本さんの歌はいつ聴いても自分がその世界にいる「今」、心をこめて今回アグネスを歌う理由。「松本さんにとって、これが最初のヒット曲。ポケットいっぱいの秘密」。風街ばんどが加わる。この歌以前は、オリジナル曲に忠実なアレンジのステージだったが、ここで矢野さんのハミングで華麗に破壊(褒めています)。楽しかった。

その後の吉田美奈子さんでわたしは何度も三途の川を渡り歩いている自分を知るのだ。

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風街レジェンド5

2015-09-08 | 風街周辺/夏子
いずれ最後まで書き切ったら、通番ふります。すみません。

大瀧さんのかたまりが終わり、スクリーンにはイラスト(だったかしら)な都会。「スローなブギにしてくれ」南佳孝。歌ってくださってありがとうございます。わたくしが好きな松本作詞作品のたぶん1位はコレです。極上なラブソング。ほんとにすばらしい楽曲。リリース当時、浅野温子のジャケットのシングルはもちろん買ったけれども、それから三十数年、どんどんまた深く好きになっていく熟す歌詞なのだ。後に登場する矢野さんが「松本さんの作品は、いつも”今”なんです」とおっしゃっていたんだけど、歌がリリース時に「点」として過去に存在するだけではないのだ。点からすーっと伸びて、わたしの傍らにいつもある。みんなの傍らにある。松本作品は、聴くひとに追随していく不思議な魔だ。前よりまたもっと好きになった。という歌がいくつもある。わたしが聴くと全部そうか。本質の奥をつついてくれているからか。佳孝さんの声とメロディと。ほんとかっこいい。かっこいいとはこういうことだ。いま歌詞を目で追うだけでも、涙でてくるくらい好き。当日は佳孝さんも渾身のWant youで、客席のわたしはメロメロとなった。またこの歌が聴けるしあわせ。また何度も聞き続けたい望み。「誰も自分を愛しているだけの」と歌いつつ、「理由なんてないさ おまえが欲しい」なんてたまらんっすよ。翻弄されるのみ、いや翻弄されたいね、歌に。

そして「はっぴいえんどの鈴木茂」を呼び入れる佳孝さん。「そばかすのある少女」をふたりで歌う経緯をふたりでトーク。この曲にも、わたしは運命的な思い入れがある。詳細は今回は省く。ふたりデュエット。気持ちいい。気持ちのいいパーカッション。茂さんの声も甘く、にやにやするしかない時間。茂さんのソロでこの楽曲は4月に聴いたが、おふたり揃ってはやはりお祝いだからこそ。四十五周年ありがとう。である。

「砂の女」の紹介のとき、舞台下手の袖にいらした松本隆さんご本人が小さくジャンプしたのをわたしは目撃した。そのお気持ち、同じくです。大橋純子さんあたりから、袖からステージをみつめる松本さんが視界にばっちり入り、そこも楽しんだレジェンドであった。それもほんとうに四十五周年おめでとうございます、ありがとうございます。だ。また「砂の女」が熱い、熱い。ギターがうるさく熱い。←褒めてる。ステージのギター野郎、茂さん・今さん・松原さんのそれぞれのソロタイムがあり、それぞれ個性を打ち出した演奏にもう客席は腰浮いてたね。早く拍手がしたくてたまらない、あの衝動。うるさいうるさい(褒めてる)。いきつくことばは、凄まじい。これに尽きる。

次、「泣いたら元の木阿弥」とスクリーンに歌詞がでて小坂忠様です。つづく。


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風街レジェンド4 大瀧さんのかたまり

2015-09-07 | 風街周辺/夏子
シューベルトの「冬の旅」のあと。
スクリーンに、リゾートの写真。カラー。来るか。次くるか。通路歩いているひと、ちゃんとあの画像みて察しようね。と妙な緊張があり、スクリーンに映し出されるのは大瀧さんの言葉。

松本隆にとって大瀧詠一は共作者のひとりにすぎないが、大瀧詠一にとって松本隆は共作者と呼べるただ一人の存在である。

そして弦のチューニング。来る。来る。ドドドドドドっと「君は天然色」ボーカルは伊藤銀次と杉真理。銀次さんは大瀧さんを意識しているのがわかる甘い高音を出そうとしている。杉くんはチカラがはいっているのか緊張なのか、時に着地しない声。演奏・アレンジがほんと忠実再現(もちろんレコーディングメンバー多し 弦はふたりでもいい感じ)そこにも感動し、ボーカルふたりのチカラの入りにも感動する。ホールで聴く「君天」 感慨。客席もチカラが入っていたと思う。そして銀次さんから、松本さんの日本語 はっぴいえんどに影響され音楽を志そうと思った話、「ナイアガラの一員としてきました」的なご挨拶。「風街」に乗り込みました的な宣言に聞こえた。杉くんは君天への思いのなか、須藤薫さんのお名前も出し。想いをいっぱい込めて歌ったとのこと。君は天然色、いい歌だなあ。

そして佐野元春を呼び入れ銀次・杉・佐野の「ねじれトライアングル」 佐野「B面もいいけど、恋をするなら・・・」とかなんとかいつもの調子で。そして「A面で恋をして」へ。この歌の3人のパートの歌詞がほんとうに好きで。大瀧さん・杉くん・佐野くん。それぞれの男の恋へのとらえ方・キャラが的確すぎる、見事な詞。三人本人よりも、本質(推定)を見抜いているかのような作詞家、松本隆。おそろしい。くどいけどほんとこの歌、好き。佐野くんの「今夜君を帰さないさ」のあのフレーズの声に18歳のわたしはやられ、以後佐野くんにぼーっとなった人生である。まさかそれを観る・聞くことができるなんて。風街レジェンドの出演者発表でほんとちょっとネジ飛んだ。佐野くんの声はちょっと本調子ではなさそうで、控えめな声量でスタンドマイクに食らいつく。当時、三人のハワイ旅行の様子をFM雑誌で読んだ。一番若い佐野くんがヤシの樹に登ってふざけていた。やんちゃキャラだったのだ。だからドライブウウウウウだ。なつかしい。ありがとう。ありがとう。松本さん四十五周年ありがとう。結局はそこになる。

大瀧さん繋がりで、鈴木雅之「Tシャツに口紅」これもうっとりする演奏と歌声。ギラギラの鈴木さんはほんとうにステージを魅せる・聴かせる力量がすごかった。あの数分。世界は「ラブソングの王様」軸に回っていた。エンターテイナー。機会があれば鈴木さんのライブ行きたいと感じる。ラストはほんとにカモメが空飛んでいったかと錯覚するくらい、歌詞と声とスクリーンと融合して「生」っていいなあ。この歌がなかったら、オールディーズバンドに終わっていたかもしれない。的なトーク。
「冬のリヴィエラ」これがものすごく良くてね。シングル出せばいいのに。歌詞もものすごく響き、景色とドラマをみせてくれる。また何度でも聴きたい。ライブ終わった23時すぎの有楽町界隈で「リヴィエラ リヴィエラ」という声をいくつか聴いた。歌が上手いっていいなあ。

またまた大瀧さん繋がりで「バチュラーガール」「恋するカレン」稲垣潤一。バチュラーガールはちゃんと雷鳴ありだった記憶。稲垣さんは、声はあのキーの高音だけど歌い方がちょっと粘ってたかな。雨のしずくをモチーフに歌詞の一部がスクリーンに踊る。バチュラーもカレンも情けない男の歌なんだけど、女もあるある。どっちもせつないせつない。あるあるあるある。トークは大瀧さん絡みのお話と「歌詞の中の情けない男はぼくのキャラクターなのか松本さんに聴きたい」と。

大瀧さんの時間。大瀧さんへの時間。大瀧ファンへの時間。松本×大瀧作品の詞とメロディの密着度、濃さ。それらをかたまりで投げつけられた感じ。いつも聴いているからわかってはいたものの、キラキラした歌唱でリスペクトと緊張を携えて目の前で歌われると「ほおお」と感嘆することしかできない。そこにない「歌声」を想像する時間。粋な愛情。
わたしの世代の「リゾート感」はロンバケとユーミンが作った作品の影響が濃い。「失恋感」もそうか。価値観の一部を握られているのだ。逃げ出せない、どうにも。

スクリーンに都会の映像が映し出され、南佳孝さんへ。

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風街レジェンド3

2015-09-04 | 風街周辺/夏子
風街レジェンド。
ハイスクールララバイ/イモ欽トリオ
セクシャルバイオレットNo.1が終わり、客席通路を走るイモ欽トリオ。BGMは欽どこのテーマだったかもしれない。ふつお・よしおの風貌は変わらず。わるおのリーゼントが白髪交じりなのがすばらしいチョイスだと思う。「ぼくたち箸休めですから」「トイレにいくなら今」的な自虐も、悲惨さがなく上手い。細野さんのモノマネは似てないがそれもよし。よしおは還暦を迎えたという。でもかわらない。イントロがはじまると、客席がなんとなく前のめりになる。ヒット曲だもん。松本隆さんのお祝いのイベントなのでフルコーラス歌います。と。フツオくんの歌声が変わらない。すごい。カラオケでの歌唱でも歌声はそのままに感じた。2日目は客席も一緒にフリを踊っていたひとたちがいたなあ。楽しそうだった。お笑い番組からの歌だけど、間違いなく名曲。歌詞の設定もメロディもアレンジも、贅沢な1曲だとあらためて感じた。古く感じない。途中、鼻血を出す演出もあり。だから、ちょっと歌詞が飛んだのも愛嬌。ぜんぜん箸休めじゃなかった。ほんと松本×細野の名作だもの。

赤道小町ドキッt/山下久美子
黒の膝上ノースリーブのかわいいワンピースで階段降り。ときどきスカートの裾をたくしあげ、ああ久美子だーと懐かしくなる。久美子節。若い若い。

誘惑光線クラッ/早見優
このイベントの衝撃No.3に入る勢い。アイドル早見さん。衣装もキラキラ感も歌唱もアイドルである。現在のおかあさん感を拭ってステージに立っていらっしゃる。たぶん当時のダンス。美脚ものぞめるデザイン。寄せた胸元はちょっとオトナアイドルなんだけど、わたしはかなりシビレタ。クラッと。やられた。アイドルはこうなんだ、と。いいものを見せていただいた。いまもたまに「クラッ」のコーラスが日常に滑り込んでくる。アイドルっていいですね!

次「キラッ」が来るのか?と客席の半分くらいは思ったはず。わたしもそう思った。
ところが、グランドピアノが運び込まれ。

冬の旅 菩提樹・辻音楽士/鈴木准 河野紘子
セットチェンジ。グランドピアノが再び登場。クラッ、からの、旅は冬。クラシックの翻訳 これも松本さんのお仕事なのだ。クラッも松本作品。シューベルト訳詞も松本作品。それらをほぼ連続して聴くのはレジェンドだけ!声の太さがとっても気持ちよく、ピアノもものすごく素敵だった。きっとご本人たちはアウェイ感があったかと勝手に推測しますが、分母は同じ、松本さんの言葉。わたしは冬の旅を生で聴いたのははじめて。次 機会があれば是非に聴きにいきたい。

グランドピアノが奥へ格納され、リゾート写真がスクリーンに映し出される。あれか?あれか?

そして大瀧さん作品へ。

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風街レジェンド2 

2015-09-03 | 風街周辺/夏子
どうにも長くなる。書いているうちに楽しくなるから。


風街レジェンド。
出演者のジャンルが幅広く。それが松本隆さんのお仕事。どんなステージ構成になるのかとても気になっていた。オープニングが「はっぴいえんど」、「夏色のおもいで」の朗読が流れ、筒美京平さんの「松本隆は最後の作詞家だ」というコメントがスクリーンに映し出される。客席「ほほう」と納得のため息。そして。軽やかで華やかなあのイントロ。「木綿のハンカチーフ」 裕美さんお綺麗。歌い込まれた余裕のパフォーマンス。ほんとにプロフェッショナル。アレンジもオリジナルにほぼ忠実でなんという豪華なライブなんだろうと驚いた。
その後、グランドピアノが運びこまれ「だれ?」「だれ?」とざわつく。原田真二。風レの予習のために6月にライブを観に行った。こころの準備はできていたが、煽りとトークが長い。その時間、キャンディも歌えばいいのにと思ったのはわたしだけではないだろう。

グランドピアノが奥へ収納され、階段から大橋純子さん。聴きたかった、観たかったひとだ。巧い。かっこいい。「シンプルラブ」も「ペーパームーン」も大好きなので、生で聴けるよろこび。歌詞の一部が映し出される。”触れあう指が 心の音楽を奏でてくれるのです” ここが大好きで。しかも「です」です!さすが、よーくおわかりのかたが映像デザインを仕切っていらしゃるのでしょうか。見事です。「学園祭の女王でした」 そうだそうだ。兄の世代の女王だったはず。歌謡界とは別のちょっとオトナな歌。兄もアルバム持ってたなあ。そして「ペーパームーン」 いちいち演奏がかっこいい。パンチの闘い。ボーカルとプレイヤーの。ほんといいもの見せてもらってるわ。と。あと、このあたりから、下手袖に松本さんご本人がちらちらと見学されているのを、わたしの席から丸見えでした。それも楽しくて。うれしそうに純子さんをみていらっしゃった。

その後の「ヒット曲・アイドル階段降り」の攻撃にわたくし、ノックアウトされたのだった。「三枚の写真」の石川ひとみの現役感。きらきら。顔立ち。そして艶のある伸びる声。ひいいいい。アイドルの維持パワーを目の当たりにして、ほんと言葉を失った。ぽかーんと。時間を横に、貼り付ける思い出。ひいい。本当に丁寧に歌詞を歌っていらしゃって作詞家のファンとしては、ありがとうございます。と気持ち的にひれ伏した。すばらしい石川ひとみさま。そうか、そうよね。わたしが明星や平凡の歌本に熱中していた頃のアイドル作品をたくさん作っていらっしゃったわ。知ってはいたけど、いままでそんなに「観る」機会がなくて、ちょっと距離をおいていたのだ。自分がばかだった。アイドルってやはり必要。大事だいじ。ちょっと手の届かない感じの存在のアイドルがいいわ。

”ねんねんころりねころんで眠りましょうか”の歌詞が画面に出て中川翔子、と出る。へええ。(って、リハ写真をみてしまったので知っていましたが) ちょっと荒んだ濃い東京の歌を、しょこたんが歌うのか。ふふーん、とちょっと顎あげてみつめていたら、それが巧い巧い。疑ったわたしを叱った。中川さんの松本さんへの憧れ尊敬をいろんなところで読んでいたので、その一生懸命さがものすごく伝わった。自分のために歌っているんじゃない中川さん。あの時間は松本さんのために歌っていた。わたしもファンだからわかるよー、とすんごく中川さんが愛しく思えてちょっと泣けた。必死すぎて顔がちょっと怖かったけれど。でもそれくらい歌を愛してるんだよねえ。わかるわかる。伝わっているよ。これも良いものを観た。このときも「わたし、終演後 ことばしゃべれるのかな?」と不安はあった。だって松本作品が次から次、しかもフルコーラスでたたみかけてくるんだもん。しあわせ。

次 美勇士くんの「セクシャルバイオレットNo.1」客席全体がたぶん「がんばれ」と応援していたと思う。(2日目はそのがんばれのベクトルは安田成美さんへと受け継がれる)時折ご両親のニュアンスが醸し出されていてよかった。バックメンバーがお父様ゆかりの方々もかなり含まれていたはず。そんな環境のなか、息子さまが歌われる。すごい。美勇士くんやしょこたんが、この先、またこうして歌っていくといいな。you make me feel good!の気合いが眩しかった。

そしてイモ欽。
続く。

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風街レジェンド1 

2015-09-03 | 風街周辺/夏子
作詞家 松本隆さん 作詞生活四十五周年記念。風街レジェンド。
東京国際フォーラムの床は、照明が埋め込まれていて行列には暑い。行列も不規則な蛇行、チケットもぎりも人数が少なすぎて、しかもスタッフが経験不足の若者ばかりでかなり時間がかかった。夕方の雨のあとの蒸し暑さでちょっとイラダツ。ちゃんと開演までに入場できるんだろうか。入場列に20分ほど並びようやく、ハンカチーフをいただきエスカレーターに乗り込む。その間に、続々と松本さんファンから着信やLINEが入っていた。そんな受信はうれしく、気持ちが切り替わり盛り上がる。お久しぶりです、の前に「きゃー」と手フリフリが入る。へたくそな自撮りを数枚とって、まわりに笑われようがわたしたちにはフェスなのだ。祭りさ。35周年から風待・風街イベントはできるかぎり参加はしているが、今回はちょいと違う。公式で3時間半の予定、とあり、3時間半も松本作品を聞ける喜び。期待。そしてわたしはどうなってしまうんだろうか、というどうでもいい不安ありの。10数年ぶりに逢うファンの方々。風が動けばみんなも集まるんだ。みんな待っていたんだもの。うれしいうれしい。

開演が押すかな、と思ったけれど5分程度の遅れだったと思う。スクリーンにはっぴいえんど「風街ろまん」のジャケット写真。カウントのあとのギター。「夏なんです」両脇の方には申し訳ないのですが、真ん中のドラムのひとしか観てないからね、わたし。風ミのときは、シンバルに視線を遮られたんだけど、今回は、左向きのドラムのひとのお顔や肘がよくみえてとてもよかった。この先、語彙不足により「よかった」「うれしい」「しあわせ」多発予報。どきどきする。叩く、んだけど叩き返すのではない。叩き留める・叩き結ぶ・叩き納める。そうか、そうなのか。フリみて、音の謎がちょっとだけみえてきたような気がした。背後のスクリーンに3人のお名前が出ると拍手。うははは。本物だ。アップのドラムの方は、緊張の面持ち。黒ジャケにイラスト入り白Tシャツ。何度もいうが、両側のひとたちをほとんどみてないので、チェック甘過ぎです。夏の終わりにさしかかるトウキョーで「夏なんです」を聴くことができるしあわせ。

そしてひとり足りないことの言葉、細野さん茂さん松本さんのラフすぎる会話のあと「花いちもんめ」 はっぴいえんどの中、わたしがいちばん好きな歌かもしれない。ぶわっと風を感じる歌。デイジーホリデーでこの歌のドラムが難しい、と松本さんがおっしゃっていた記憶の。手数多い。多い。そこでもお入れになるの?とどきどきしつつ、そこで入れるのが「はっぴいえんど」なんです。ギターは、細野さんと松本さんのふたりのリズムの上を自由に走る。路地裏の少年の疾走がそれだ。だからわたし、この曲すきなのか。走りながら、足下のベースとドラムをうまく絡み取るような艶ある弦の響き。茂さんのボリュームと愛がとても伝わった。

大瀧さんの曲を演奏するにあたり、3人で話し合って呼び入れたのが佐野元春。開場のどよめき。軽やかにステージ中央に駆け込んできたものの、時間のタメもなく「はいから いず・・」がとっても緊張していたのがよくわかる。ふうう・・元春の後ろのドラマーが松本さん。なんというオレ得。このあたりから、なかなか観たモノ=脳で「シンジラレナイ」がまず先にきて、瞬時にいろんな情報を認識しなくなっていった。理解するのに数秒かかる夜。こちらがちょっと危なかった。「・・・びゅーてぃふぉー」で始まったものは、あとは祈るのみ。歌詞間違えないでね。上擦ったボーカルなんとか歌いきって。「カンソウ」と叫ぶタイミングも間違えないでね。と わたしはナニサマで祈っていた。それらのかけ声はオリジナル様に忠実で、そこらあたりはリスペクトを充分に感じた。ギターソロのあと、ドラム様の聴かせ場があり、わたしはたぶん座席からかなり身を乗り出して両手はお祈りポーズだったかもしれない。わからない。自分がどんな状態で鑑賞していたのか。ドラム様は最後の音を余韻残すことなく、スパっと斬り落とす。
まるでお侍のようだった。

薄いスクリーンが降りて、セットチェンジ。宮崎あおいの朗読「夏色のおもいで」 ここから松本さんの職業としての作詞家のお仕事へと。

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風街・席巻・2015

2015-09-03 | 風街周辺/夏子
思えば。
ビルボードライブ大阪で茂さんの「花いちもんめ」を聴き、「すてき!すてき!・・・でもわたし松本隆さんのドラムで聴きたい!」と思ったのが今年の4月4日でした。でもそれは叶わないだろう。と思考はそこでストップ。翌日、松本さんの書店トークがあり、そこで「オフレコ、SNSでまだ書かないでね。8月下旬に東京の大きなところで」と最後に、マイクコードを左手に巻き付けながらおっしゃっていて。まさかね。あんな大きなイベントになるなんて。

5月の連休、「風街であひませう」アルバムの詳細が出た。わたしはバンコクにいて、そのTweetを空港で読み、即ロビーの待ち時間にamazon予約。6月に発売。特典ファイル目当てで発売日前日に心躍らせ2セット目をショップへ買いに走った。あれを聴いてからわたしはテレビを観なくなった。音楽へ還った。
BRUTUSの特集。懐かしい茶房。そして興奮するしかない対談の数々。止まっていた「音楽の時間」が動く。松本さんが動かない時間、わたしは音楽ではない空洞で遊んでいたフリをしていたのだ。ようやく。お帰りなさい魔☆。

大きな大きなプロジェクト。CDとライブ・雑誌・ラジオ・テレビ。巻き起こる竜巻。うれしさしかない。いろんなものと闘ってこられた松本さんは、今年の初夏、大きなものを携えて多くのアイドルやアーティストを乗せて、音楽好きの心に停泊。美しい客船。輪郭もないけど境界線もない風街。美しい品ある行間と、リズムを内包する言葉。時間軸の遊戯。チラリとご本人の影を潜ませるハードボイルド。コンマ数ミリ単位で動きまくるきもちに、寄せる言葉。どれだけ救われているか。
糸車で時間をたぐり寄せるような「驟雨の街」【新曲】。窓の外の景色。巻き尺と観覧車の「円」の相似形。みごとな歌詞だと唸りまくった。心情の距離。新曲をエンドレスでリピートする通勤電車、2015年の奇跡。このドラム。このドラム。

1985年の国立競技場での4人の再結成をみた。1999年の風待ミーティングの2日目もみた。2002年の風待クリスマスもみた。「ぼくのドラムで、」と4月のレコーディング時のツイートは、わたしの励みになった。また ぼくのドラム、が。
「叩くよ。」ご自分を鼓舞するようなひとこと。美しい覚悟。

そして風街レジェンドみることができたしあわせ。


いつか つづく。

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一緒にうたおう!

2008-05-08 | とり

2ヶ月ぶりにCDを買った。昔は、1年に50枚買って、50枚売る、みたいな買い方&聴き方をしてたのに、最近はさっぱり。うーむ、ネットで調子に乗って、大人買いしすぎたか、、、。

 

「一緒にうたおう!NHKみんなのうた~おとなver.~」(こどもver.もあり)。HARCOの「山口さんちのツトムくん」はじめ、真城さんの歌う「ハメハメハ大王」あり、「メトロポリタン美術館」のカヴァーあり。こどもの日に行ったコンサートでも歌える曲ばかりで、さすが“みんなのうた”、恐るべし。そして、作詞・作曲陣の豪華さに改めて驚く。

 

しかし、何といっても、堂島くんの声で甘さが加わった名曲「メッセージソング」(←ピチカートのカヴァー)。コンサートのときはこども達と一緒に歌っていたけど、CDのほうが断然、アレンジがかっこいい(←単にドラムが小松さん、というだけではなく・・)。

 


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哀愁のさらばシベリア鉄道

2008-04-22 | いしい
何の脈絡もなく、季節にもまったく関係なく、こんなシングル盤をどん。『哀愁のさらばシベリア鉄道』フィヨルド7 (81年)。



フィヨルド7というのは架空のバンド名で、実際は大滝詠一さんのプロダクト。中味はまあタイトルを見ればわかる、「さらばシベリア鉄道」のインストカバーです。マニア本「All About Niagara」には、このシングル盤についての詳しい情報も書いてあったような気がするけど、本棚の奥から出してくるのが面倒なのでまたの機会に(だってあれ重たいんだもん…)。

このシングル盤は普通にレコード屋で定価700円で買いました。購入場所は、忘れもしない立川のレコード屋だったと思うんだけど、当時、このシングル盤に関する情報を何も持ち合わせてなかったので、買うかどうかレコ箱の前でしばらく悩んだ記憶がある。フィヨルド7なんて得体の知れない名前だし、でも「さらばシベリア鉄道」だし…。

裏もこんな感じで真っ白で(インストで歌詞ないしね)、手がかりになる情報なし。



大滝さんのソニーのシングルは「07SH」で始まる番号のはずなのに、これは「07SP」で始まってたのも謎で。『いったいコレは大滝詠一なのかそうでないのか…』レコ箱の前で悩む女子高生(私)。(今調べると、「SH」は邦楽で「SP」は洋楽みたいだね。「シングル邦楽」「シングルポピュラー」の略なのかな。)でも実体がイマイチわからないながらもやっぱり買おうと思ったのは、盤のラベルに印刷されてるアーティスト番号が「TB-7」(=多羅尾伴内)だったから、だった気がするなー。さすがナイアガラーだけあって的確な判断。まあ、そんなところで的確でも人生何の役にも立ちませんが。

で、ナイアガラーなので、このジャケの元ネタになったシングル盤も持ってるのだ。どん。



ザ・スプートニクス『霧のカレリア』。何年の発売のものだかレコードのどこにも書いてないんだけど、定価¥370だって!私はこれ、中古屋で1000円で買ってるみたいです、レコ購入メモによると。ザ・スプートニクスはスウェーデンのギターインストバンドで、日本でもけっこう人気あったみたいだね。じつはつい何日か前、ぜんぜん別のCDの情報を検索していて、このスプートニクスのアルバムが去年どさっと再発されてたことを知った。だから、ちょっとは脈絡がある記事なのだ。ちょっとだけだけど。ところでスプートニクスの説明に「世界3大エレキバンド」とあるんだけど、ベンチャーズとあともうひとつって何なのかな?

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サディスティック・ミカ・バンド

2008-03-15 | ぜん
去年(2007年)はサディスティック・ミカ・バンドの2度目の再結成があった。木村カエラちゃんをフロントに迎えて制作されたアルバムが「ナルキッソス」。前回再結成時(桐島かれんの時)と同じように、各メンバーが何曲かずつ持ち寄った形になっているため、過去の名盤「黒船」のようなトータルなイメージは希薄で、作者の個性がストレートに楽曲に表れている。それもまた、強烈な個性派集団ミカ・バンドのカラーでもあるんだよね。そんでもって、サウンドのどこをとっても余裕が感じられる。「Low Life and High Heels」の間奏では、ストーンズのキース・リチャーズ得意のフレーズをはさんでみたり、とか。遊び心がある。

このアルバムで特に気に入ったのは高橋幸宏さんの作品「The Last Season」と「Tumbleweed」の2曲。淡々とした曲なんだけど、しみじみイイな~って思う。自分の声が、どうやったら一番生かせるかってことを知り尽くしているんだろうね。木村カエラちゃんも、「イエ~イ!」って飛び跳ねるような歌ばかりではなく、こういった物憂げなミディアムテンポをこなせるようになれば音楽の幅が広がってくると思う。彼女のアルバム「Scratch」の中の「ワニと小鳥」あたりは、ちょっとそんな感じでイイ。

ところで、ミカ・バンドというと超絶技巧のイメージがあるが、基本は意外にもシンプルなんだなあ。シングル・ヒットした「Big-Bang, Bang!(愛的相対性理論)」なんて、初めてギターを弾く人にお勧めしたいような基本コードで出来ている。そういえば「タイムマシンにおねがい」はE、A、Dの3コードだった。しかもギターの高中正義は、レコーディングに一切のエフェクターを持参しなかったそうな。メンバーに「さすがにピックくらいは持ってきてるよね?」と言われたとか。なんだか、スーパーの食材だけでフランス料理フルコースを作っちゃったみたいで、凄いことである。

結論:木村カエラちゃんって可愛いなあ・・・。ぽっ。


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