さあ、今日も歌ゆるで心と体をゆるめましょう。
《肩ユッタリ赤とんぼ》
右肩を少し下げて、左手で気持ちよ~く肩をス~リス~リします。反対も同じようにス~リス~リします。次に、両肩を少し前へ、上を通って後ろへと、大きくゆ~~っくり回します。「ユ~~~ッタリ」と言いながらゆっくり回します。
これを歌いながら(鼻歌でもOK)やってみましょう。
赤とんぼ 作詞 三木露風 作曲 山田耕筰
夕焼け小焼けの 赤とんぼ 負われて見たのはいつの日か
山の畑の 桑の実を 小かごにつんだは まぼろしか
十五で姐(ねえ)やは 嫁に行き お里のたよりもたえはてた
夕焼け小焼けの 赤とんぼ とまっているよ竿の先
ちなみに、
この歌(大正10年発表)は、露風が自分の幼少期を思い出して書いた物といわれてます。
露風は5歳の時両親が離婚することになり、以降母親とは生き別れで祖父に養育されることになったのですが、実際は”子守り奉公”の姐やに面倒を見てもらい、そのときの印象を歌にしたものだそうです。
「負われて見たのは」は、”姐やの背中におんぶされて肩越しに見た(夕焼け)”という意味。
「お里の便りも絶えはてた」の意味は、”姐やが嫁に行ってからは彼女の便りがなくなった”と解釈する人もいますが、”お母さんは離婚し実家に出戻っている。実のお母さんが実家の近くの娘を子守り奉公に出すように図ることにより、彼は姐やからお母さんの便りを聞くことが出来たのが、姐やも嫁に行くことになって、もうお母さんの消息も聞くことが出来なくなった”という意味にも考えられます。
第一節の「夕焼け小焼け」は幼少時代の思い出で、最後第四節の「夕焼け小焼け」は、あれから幾年月を経た今見る風景。真っ赤な夕焼けと赤とんぼの美しい情景、思い出す姐やの背中のあたたかさと母への切ない思い。そういう歌なんだそうです。