「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

大相撲人気と日本人大関の不甲斐なさ

2015-09-28 05:14:21 | 2012・1・1
大相撲9月場所は初日から15日間、連続して大入り満員、札止めの盛況のうちに千秋楽を終え、結局、今場所独り横綱であった鶴竜が同じモンゴルの大関、照ノ富士を決定戦で破り優勝した。今場所は優勝常連の白鵬が途中欠場し、だれが優勝するのか興味があったが、鶴竜が番付通り横綱の権威と責任を果し、横綱6場所目にして横綱初優勝した。

優勝決定戦で負けたとはいえ、右ひざの怪我を抱えながら本番で鶴竜に勝った照ノ富士の健闘には拍手を送りたい。が、3人いる日本人大関の相撲には首をかしげたくなる。中でも豪栄道の相撲はひどい。今場所も千秋楽まで7勝7敗だったが大関稀勢の里に敗れ負け越した。来場所は大関の座をかけて2度目のカド番である。豪栄道は昨年9月場所で大関に昇進したが、その後の成績は8勝7敗、5勝10敗、8勝7敗、8勝6敗1休、9勝6敗そして今場所の7勝8敗である。昔、弱い大関を称して”クンロク”(9勝6敗)大関といったが、それ以下。”ダメ大関””史上最低”と悪口を言われても仕方がない。

戦前大相撲が年2場所だった時代、五ッ嶋が昭和16年初場所で大関に昇進したが、ケガでその場所全休、次の場所7勝8敗で負け越して大関から陥落、そのまま大相撲から去っている。戦後年6場所時代になってからは、大受が昭和48年9月場所で大関に昇進したが、ケガで思うように相撲が取れず、大関5場所で関脇に落ちている。豪栄道の成績はこれに次ぐ記録だが、けがや病気が原因ではないのが問題だ。

来場所、照ノ富士が全勝刷れば、横綱推挙へという声も出ているそうだ。そうなれば、モンゴル出身横綱4人、日本人大関3人ということになる。その大関が今のように優勝から遠ざかり、しかも、やっとこさっとこ大関の座にしがみついているようでは、果たして、この大相撲人気も持続されるだろうか。

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2 コメント

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ハングリー (chobimame)
2015-09-28 09:03:43
今のままでは、もう相撲は衰退しても盛り上がりは無いように思います。
格差社会が進んでいますから、貧困からの脱出手段として、日本人力士が登場するかもしれませんが、それも何だか複雑な気分にさせられます。
世の中に娯楽が溢れていますから、昔のように相撲観戦とはいかないのでしょうね。
相撲の良さをもっとアピールしないと難しいですね。
大関からの降格規定 (kakek)
2015-09-28 15:14:56
chobimame さん
鶴竜の優勝への執念を見て、日本の国技である相撲も変わったと思いました。鶴竜が勝つために、立会に変ったのは横綱らしくないとの批判がありましたが、鶴竜にしては横綱の地位を守るため必至です。照の富士が膝を痛めながらも土俵に上がり、本番で鶴竜を破った相撲はさすがプロです。それに引き替え、日本の力士たちは、ハングリー精神がないからか真剣さが足りません。二場所連続負け越しだけの規定だけでなく、毎場所不甲斐ない成績の大関は降格さすべきです。

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