「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

"霜月(11月)の初雪昭和も遠くなりにけり”

2016-11-24 07:43:23 | 2012・1・1
二階のベランドの窓を開けたら、みぞれが何時か雪に変っていた。雪国では11月の積雪は珍しくはないが、東京では僕の記憶にない。調べてみたら当たり前だ。気象台の記録による前回の東京の初雪は昭和37年11月、54年ぶりだという。僕はこの時期、新聞社の中東移動特派員として、湾岸諸国を歴訪中だった。多分、アデンからイエメンのタイズへ向けて砂漠の上を走っていた。

俳人中村草田男の句”降る雪や明治は遠くなりにけり”は明治34年生まれの草田男が昭和6年、母校の麻布の小学校を訪れたとき詠ったもので、時の経過は27年にすぎない。54年という年月はその倍である。霜月(11月)の降雪を見て一句”霜月の雪昭和も遠くなりにけり”。

昭和37年11月といえば、世界はいわゆるキューバ危機で米国とソ連(当時)との間で核戦争が起きるのではないかと揺れていた時だが、日本では2年後の東京五輪を控えて景気が上向き、巷では橋幸夫と吉永小百合の歌ったデュオ”いつでも夢よ”や中尾ミエの”可愛いベビー”がヒットしていた。東京新宿の超高層ビル群はまだなく、高速道路も一部しか開通していなかった。しかし、54年前には今のような年金問題も老人医療介護の問題もなかった。貧しかったが、国民が将来へ向かって皆夢を抱いていた時代のように思う。

僕の記憶にある初めての東京の降雪は昭和11年2月26日の2、26事件前の大雪だが、これは80年も前の事だ、昭和ははるか遠くの事になりつつある。
(目黒の自宅ベランダの手すりはうっすり,濡れているだけ。24日正午)

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2 コメント

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寒い (chobimame)
2016-11-25 09:18:14
昨日は、寒かったですね。
職場付近は、みぞれでしたが、住まい付近は少し雪が積もっていました。
公園に泥だらけの雪だるまがいました。
最近、ケーブルテレビで昭和40年代のドラマをやっているようです。
江利チエミ主演のサザエさん(カラー)や、森光子と先代の中村勘三郎が演じるおかみさん時間ですよ(白黒) などを見ました。
あの頃の生活風景がとても興味深かったです。<06
新宿副都心 (kakek)
2016-11-25 12:56:29
chobimame さん
NHKの朝ドラ”べっぴんさん”は、僕ら夫婦が生きてきた時代をやっていますが、時代考証がおかしく、時にはふきだしてしまいます。それぬひきかえ、昔の白黒映画は面白いです。
54年ぶりの11月の東京の雪といいますが、つい最近のように思えます。新宿副都心はまだなく、浄水場の横を都電が走っていました。皆、あのころの男性は酔っていました(笑)

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