「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

     ”子ども手当て”のばらまきは政治ではない

2009-12-23 06:45:13 | Weblog
近所の区立公園の前を通ったら黄色い帽子をかぶったA保育所の幼児たちで一杯。
そこへ橙色の帽子のB保育所の別な幼児たちがやってきて鉢合わせ。それほど広
くない公園は、両方の保育所の幼児たちで占領された形でにぎやかだ。

A,B保育園とも東京都の認証保育園で、国の基準による認定保育所と違って基準が
ゆるく、園庭がなくとも許可になる。保育園不足解消のため、都では平成13年から
鉄道沿線の駅前の保育所ならば、園庭がなくとも近くに代替の屋外遊戯場があれば
認可している。A,B保育所ともこの認証保育所なのだ。寒空の下、まだ母恋しい年頃
のニ、三歳児が砂場で遊ぶ姿はなにかいとおしい。おそらく園庭のない保育所なんか
文明国にはないのではないか。

鳩山内閣は政権公約(マニフェスト)違反ばかりの中でかろうじて”子ども手当て”だけ
は実施するようだ。収入に差をつけず中学生までがいる家庭には月額2万6千円(来年
度は半額)が支給される。該当の家庭にとっては嬉しい話だ。しかし、実際の子育ての
現場では、園庭もない保育所があったり、都会では保育所に入れない”待機児童”が
一杯いる。

おカネのばらまきなら誰でもできる。現実に対応した政策をたてるのが政治ではないの
だろうか。”(子ども手当て)が必要がない方には自治体に寄付して頂く制度を設ける”
(鳩山総理)。あまりにも現実を知らなすぎる政治家の言である。