「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

    ガガーリン飛行士から野口飛行士への半世紀

2009-12-22 06:49:29 | Weblog
日本の宇宙飛行士、野口聡一さんが昨日ロシアのバイコヌール基地から打ち上げれ
た宇宙船ソユーズに乗って宇宙飛行に出発した。野口さんは國際ステーション(ISS)
に5か月間も滞在して日本の実験棟「きぼう」で無重力実験に挑戦し施設の維持管
理の仕事もするそうだ。

このニュースを聞いて僕は48年前、1961年4月、ソ連(当時)がヴォストーク宇宙船で
人類初の宇宙飛行を行った当時を想い出した。あの時は僅か1時間50分の宇宙飛行
だったが、ガガーリン飛行士が無事地球に帰還でき”地球は青かった”と言った言葉
に感激したものだった。僕は新聞社で外電を翻訳する仕事をしていたが、当時の同僚
の一人は、この快挙の直後生まれた長男に「宇平」君(宇宙平和)と命名した。

ソ連が初の人工衛星スプートニクを打ち上げたのは1957年10月である。ガガーリンの
宇宙飛行はそれから4年後。あの当時は冷戦下米国とソ連が競いあって宇宙開発をし
ていた。あれから約半世紀の歳月を経て、今回のソユーズにはロシア人の空軍大佐が
宇宙船を操縦し、米国の陸軍大佐と日本の野口副操縦士が同乗している。とても半世
紀前には考えられなかったことだ。それよりも宇宙へ単に行く時代から今は宇宙で生活
しこれを利用する時代に変わってきた。同僚が宇宙平和を願って「宇平」君と命名した通
りの時代がやってきている。感無量だ。