「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

            老妻の”貧乏旅行”

2008-10-08 06:06:21 | Weblog
先日、老妻が娘と一緒に一泊二日の"貧乏旅行”を楽しんできた。旅行費用は〆て
¥13,000。東京から飛騨路を観光して金沢までの往復バス代と金沢でのホテル一
泊二食すべて含めての料金である。同じころ友人夫妻が名古屋、奈良を個人で旅
して帰ってきていうには"100,000円かかった”という。それに比べればはるかに”貧
乏旅行”だ。

帰宅した老妻が昼食に食べ残してきた”笹寿司”を頂きながら旅行話を聞いた。テー
ブルの上には土産品がいっぱい。ためしに紹介すると(カッコは生産地)(1)ねこあげ
昆布(黒部市)(2)根昆布(加賀市)(3)笹寿司(越前市)(4)やき麩(金沢市)(5)あんこもち
(金沢市)(6)九谷焼土瓶(九谷市)などなど、それに途中高山で買ったほうば味噌と
どぶろくなど、ひょっとすると土産代のほうが旅行費用より多いかもしれない。

男と女の違いなのか、それとも僕がケチなのか最近、僕は旅に出てもあまり土産を買
わなくなった。買っても、その土地のデパ地下かスーパーへ行くか、道の駅があれば
そこへ行き土地で獲れた野菜や魚を買う。産地偽装はない。

年金生活も後期にはいると、前期のように海外旅行へは行けなくなる。せいぜい国内
の旅を年に数回、楽しめるだけだ。それでも旅ができればよいほうだ。日本国内には
まだまだ行ったことがないところが多い。老妻のように土産を買い捲るのも旅の楽し
さの一つなのだ。