「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

        中国の空と海からの”公害輸出”

2008-02-17 08:37:16 | Weblog
もうすぐ黄砂と杉花粉の季節がやってくる。黄砂のわが国への飛来回数は今世紀に入って
年間50回以上、これは1990年代に比べて倍増している。単なる自然現象だけなのだろうか。
日韓モンゴルなどの周辺国家は環境保全の見地から中国に共同研究を申し入れたが、中
国は"国家秘密”として拒否したという。

「空」ばかりではない。「海」からの公害も垂れ流している。「産経新聞」(2月14日首都圏版)
によると、沖縄の海岸に流れ着くゴミの量が、この10年間に8.6倍に増えているという。全部
が全部、中国からとは思えないが、昨日テレビを見ていたら佐渡島にも大量のポリボトルが
漂着していた。小ブログの青森県在住のコメンテーター「村長」の情報でも日本海海岸の漂
流物が急増しているそうだ。

いたずらに事を荒立てる必要はないが、黄砂についても海洋漂流ゴミについても日本政府が
相手国に抗議したというのを聞いたことがない。わが国の環境保全と国民の健康にかかわる
問題である。黙っていては相手国もわからない。

農薬入りギョーザ問題はどうなっているのかー。中国政府の責任者は「工場内の生産過程で
毒物を持ち込む可能性はない」といい、ギョーザ工場は「自分たちこそ犠牲者だ」とひらきなお
っている。日本人は忘れっぽいから、ウヤムヤにしてしまうのだろうかー。北朝鮮拉致問題に
ついてもそうだ。福田総理は何事も事なかれ主義にみえる。言うべきことはきちんといわなけ
れば、国民は閉塞状態におちいる。内閣支持率が落ちるのも当たり前だ。