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全人類の妨害電波

2017-03-19 | 雑記
しばらく前から、妖怪に取り付かれたと書いてきた。

胃に取り付いて、特に悪さするでもなく、胃に入ってきたものと戦うとかいうのが趣味だという、変わった奴だった。

聞いたこともない妖怪なので、とり合えず、「胃の頭(いのかしら)」と名付けた。口癖は「まんじゅうこわい」だが、まんじゅうを食わせた覚えはない。

取り付かれたことに気づく前から、わしも少しずつ妖怪染みてきていたらしく、今思えば、そうだったのかと合点がいくことが多々ある。


そのうちの一つが、着物から出ている妨害電波のせいか、目がおかしくなったのだろうという話で、なんだか白い靄が見えると書いた。

しばらく前、駅のホームで、向かいのホームを眺めていたら、誰もいないところに白い靄が漂っているのが見えたものである。

見ようとすると見えて、目を離さずに見るのをやめると消える。湯気なら、見る気がなくても見えるし、駅のホームで無人の箇所を眺めて湯気も何もない。

ああ、こりゃきっと気のせいだと思うことにした。


我が家は、夜はローソクを立てて明かりにしている。ワンルームの夜の明かりをこれ全てで賄っているわけではないが、今もこれを書いているキーボードの傍らにはローソクが燈っている。

体から大体一メートルも離れてはいないが、五十cmほど離れているだろうか、それくらいのところで手をかざしていると、ローソクの炎が揺らめき始めたりする。

鼻で呼吸をしているので、口からの呼気が当たって揺れているとは考え難い。密室で体温が部屋の空気の滞留を変えたのだ、といえなくもないが、ローソクに意識を向けない限り、特に揺れていないので、そんな話は無理がある。

これもやっぱり気のせいだろう。


部屋にあるガジュマルの植木鉢を、夜の仕事に出かける前の夕方ごろ、日に当たるよう、机に移動しておくのだが、そのガジュマルに掌を近づけてみる。

なんだかひんやりする。氷を触っているかのような冷たさを覚えるのである。沖縄の夏がさして暑くないだのといわれるのは、こいつのせいなんだろうと思う。

沖縄の人がさして寒くない冬にコートを着ているのも、恐らくこのせいだろう。

などと、考えて遊んでいたりする。気のせいから妙な話を考えるのも面白いものである。



そして、胃の頭に取り付かれてから、あまり物を食べなくても平気になった、などと書いてきたが、体調の変化があった。

悪くなった、というのではなく、下っ腹が何も食べてないのに張っているような状態になっている。

ちょっと深く息を吸って、下っ腹に力を込めるようにすると、腹が鳴っていたのが消える。腹が鳴るから食う、という感覚は元から少なかったのだが、食べてないのに腹いっぱいのような変な感じがある。

ああ、気のせいが過ぎて、気が狂ったのかわしは。と思わなくもない。


そしてついに、行動が妖怪染みて来たことに思い当たったのである。食べてないだのなんだのは、言っても信用しないし、そも、してもらおうとも思わない。まったく食べてないわけではないし、まったく寝てないわけでもないからだ。

上に、湯気じゃないけど靄が見えるとか、ローソクに手をかざしたら云々と書いた。

それに連なる話で、ある夜の帰り、電車でつり革を掴みつつ、窓を見ていたのだが、驚愕の事実に行き当たったのである。

瞬きの間隔が、今までより遥かに長くなっている。瞬きを意識すると途端に始めるのだが、何かに見入っていると、まったくしていないらしい。

さすがに風のあるところだと、邪魔があって目に意識が行って、その時はしているのだが、なければずっとにらみ続けているらしい。

人に言われたとかいう話ではなく、自分でおかしいと思ったのである。

これはきっと、目玉の妖怪に取り付かれたか、わしが目玉の妖怪なのかもしれない。

著作権の都合で、他作品には出づらい名前の化け物がいる。名前を「ビホルダー」という。
つづりはBeholderで、「見る人」という意味になる。球体状の目玉の化け物である。

人じゃないか!というのは英語の表現の都合であって、見ているもの、というところか。

嗚呼!ついにわしは正真正銘の化け物になってしまったのかと、毎日わくわくしているのである。

次は裏ボス的妖怪になり、世界を牛耳ったりして、そして倒されるとかいうお話を展開するのだろう。実に楽しそうである。


さて、人が妖怪や悪魔や神といった、擬似的な生命を吹き込んで想像した、という話がある。

落雷を見ては、「ケルベロスの仕業」といったりして、そういう話が広がったというノリである。


神話の話になるが、バベルの塔についての話をご存知だろうか。

その当時の人類というのは、皆共通の言語を有しており、一緒に大きな塔を作っていたのだが、神とやらがそれを反逆ととらえ、その塔を破壊し、そして人類の言語をめちゃくちゃにして、散り散りにさせた、というお話である。全人類に妨害電波を中てたのだろう。実際に、おしゃべりをしている人達に特定の周波数の電波を照射し、お互い何をしゃべっているのか判らなくする、毒電波照射機を開発した日本人の学者がいるくらいである。

想像だが、当時の人類とやらは、英語だとか日本語だとかの今の認識で言うところの言語を使ってなかったのでは?ともとらえられる。

先日ちらっと書いた、「ラポール」の強化版で通じ合ってたのではないかと。テレパシーだとかに言い換えても問題ない。

同じ事をされたからといって、皆が皆同じ状態に一気に落ち込むわけでもなかったのだろう。だから、日本じゃ当たり前すぎて名前のなかった現象に、判らないから研究して、「ラポール」と名付けたとかいう状況になったりするわけである。


己と同程度の能力以上のことをする存在は、気味悪がられるものである。「全然瞬きしないあいつは、病気か宇宙人だ」とか言い出すのだろう。

アフリカの原野みたいなところで暮らしている人々なんか、ちょっと怪我したら肉の芽みたいに盛り上がってすぐ傷がふさがるとかいう。

「あれらは妖怪だ!溶解してやる!」とか、無能に成り下がっていただけの方が言い出した、と考えられる。

だから、全部が全部かはしらんが、人が人を妖怪に祭り上げてきた可能性も否定できないのである。

妖怪に祭り上げられ、嫌な気分になったところに、本当に妖怪がやってきたりして、負のスパイラルが巻き起こり、現代に至ったのかもしれないと。

さて、遠まわしな話はここまでにする。

陰謀論的な話をさらに続けて、上の話の理解への一助となれば幸甚である。


為替取引としてのマネー。金融市場とかいうもので扱われるもの。

これらの始まりについては、例えば「THINKER」さんのHPなどでも書かれているが、そもそもは金の取引であった。

その金を、延べ棒だとか細工だかにして預けておいて、必要な時に取り出して、取引に使っていたという。

引き出しに使うのが、預かり証文であり、これを預けてある場所に行って交換する。

そのうち、怠けて、取引をこの預かり証文の交換ですませるようになる。金を預けているところにはほぼ来なくなる。

そして、その仕事していたユダヤと呼ばれる人が思いついて、証文詐欺を始めて現代に至るのだと。

そこで一つ尋ねる。本当に悪いのはどちらか?

詐欺を始めたユダヤが悪い!というのが現代でもっとも優勢な声である。

確かにやっていることはひどいので、その罪業を攻め立てるのはもっともである。

あるのだが、詐欺をさせる隙を作ったのは誰だろうか?今いる我々自身ではないとしても、一体誰だろうか?

自分自身で管理できないほどの量の金を集め、人にまかせっきりにするという怠け具合を発揮したのは、一体誰なのだろうか?

妖怪みたいにこの問題をにらみ続けていると、この問題は我々自身の怠け具合への警告なのだろうと思い至ったのである。


さあ!あなたもあなた自身が妖怪になったつもりで世の中をにらんで見るのだ!

そのうち妖怪扱いされるかもしれないが、ただの人に甘んじているよりは面白いかもしれない。



何せ、妖怪胃の頭は何を食っても食いすぎなければ「うまいうまい」と真面目にやっているし、目に取り付いたらしいBeholder氏も靄やら何やらをじっと見つめて倦むことがない。

先日、夜勤で静かな時、テレビを見ていた。テレビ画面を見ていただけで、画面は真っ黒である。リモコンの電源を押せば映る状態である。

四、五メートルは離れていたと思う。靄が見出せる具合で見ていたら、なんと、画面がざわつき出し、うねうねしている。

「なんだこれは?」と思ったが、Beholder氏は冷静に答えた。

「テレビを見ていると気が狂うというのは、内容のことじゃなくて、このことなのだ」と。

妖怪は真面目である。怠ける、という言葉の意味を知らないようだ。



人のせいにする、というのは、つまり、人にすがっている。

先日書いた、「ヒト」に成り下がっているわけである。生命力の供給も他任せという怠けた奴なのである。

妖怪になってしまえば、人にすがるヒトになることもない。

わしはそれを、人とヒトとの間という事で、人間と呼ぶことにした。



さて、先ほど、人が妖怪やら悪魔やらを作った歴史がある、という風に書いた。

改めて、ここで書き述べてきた言葉で綴り直すとしよう。

妖怪やら悪魔やら神を作り上げたのは、怠けた「ヒト」なのだろうと。



では、よき終末を。

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