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日銀の「大きな政府」「大企業」支援20年と、中国の株式民営化10年の違い。民営化VS国有化500年。

2012-02-15 02:14:20 | Weblog
過去20年くらい、失われた20年と言われた時代、日銀が、どういうことをやってきたか?というのを図式化したいのですが、その前に、非常に単純でありながら、過去20年以上、アメリカのFRB中央銀行が1987年くらいから継続的にやっている方法論が興味深いので、その方法論を述べると、こうなる。

ドルを印刷して、株式市場に直接注入する。

ということになります。1987年に、アメリカでは、株式大暴落がありましたが、その後、政府が直接株式市場を救済するという、「禁じ手」を使うようになりました。そのころから、アメリカの財政赤字も、「ドルを印刷してなかったことにする」という方法論も出てきました。もちろん、100%そうだというのではなくて、%が急激に増えたという意味です。じゃないと、上の方法だと100%イカサマになってしまいますが、ある程度のごまかしはあるという、そういう意味ですが、それが組織的に行われたのは、1987年以降だと、アメリカの知識人の間では言われています。

最近は、ユーロが、この禁じ手=印刷、を使おうか?やっぱりやめようか?と、ドイツなどが、裏技を使って、ドイツの借金を払っていることにして、ギリシアの借金を払う、というようなことをやっていましたが、さすがに無理があるので、こうなったら、ユーロにおいて、今は各国バラバラになっている財源を、ひとつにして、ユーロ中央銀行、ユーロ統一政府を、ドイツに集中させてはどうか?というようなことを、大投機家ジョージソロスなどが言うようになりましたが、どうなるのでしょうか?(今は、ギリシアの借金と、ドイツの借金がバラバラなので、直接救済できないで困っている)。

日本の場合はどうでしょうか?日銀は、そういうこと=円を印刷して誤魔化す、を表立ってやってないようにみえますが、

できればやってほしい=印刷して財源を増やすといっている人のほうが多い。

だけども、日銀の場合は、相当凝った、原発顔負けの、以下に図解するような「借金薄めシステム」そして「印刷して大きく回すシステム」を持っているのだと気づいた。日銀でも、紙幣は印刷するが、それは、アメリカのように、株式市場やベンチャー企業には回らず、いわゆる「埋蔵金」といわれる。「使われない印刷紙幣プール」のような場所でかき回されていると考えられる。


そこで、恐らくだが、不良資産を、使用済み核燃料のように、何年間か、プールに沈めておくと、薄まって行く。

そして、さらに、埋蔵金プールに印刷された円を、定期的に増やし、日本人が好きな、「大きな政府」「大企業」に、回して循環するようになっている。

であるからして、印刷しすぎによる、無制限なインフレなど、起こりようがないということになる。だけども、社債とか、国債とか、既に名門度が高い人しか借金できないようになってしまうので、ベンチャー型、中小企業には、資金が回ってこないので、大企業が、肥大化するのではないか?とも考えられる。

そういう肥大化した企業とか、政府を、ダイエットさせる方法として、2つある。

1)見える化、ユーロ式。小沢さんが選挙で導入しようとしていた方式
2)中国式、株式民営化する。政府の組織を、株式市場に上場させる。

小沢さんが選挙に出たときには、小沢さんが、地方の借金を証券化するという話が出ましたが、これは、ユーロでやっていることと同じで、ギリシアの借金は、これくらいです。ドイツはこれくらいです。という風に、見せしめ、見える化させるわけです。「恥と空気」が全ての日本の地方自治体などは、そうすれば、身を引き締めるという小沢さんらしい計算があったのかもしれません。

だけども、悪く考えると、地方自治体も、ギリシア化する可能性があります。ギリシアでは、ギリシアの借金の証券化=北海道の借金の証券化、というようなことが行われて降り、しかも、ギリシアの借金は取引されており、「取り立てる権利」も値段がついており、ギリシアのパルテノン神殿を「差し押さえる権利」まで、実際に値段がついて、売られています。

ということで、最悪のケースを考えると、小沢さんが選挙に勝っていれば、あの時、公約したように、日本の大阪府とかも、借金が取引されて、ギリシアのパルテノン神殿と同じように、大阪城はいくらくらいで売れるだろうか?と悩むことが出来たかもしれません!?

ということで、これは、ケース1)である、借金の見える化、見せしめ型の、政府のダイエット政策でした。ケース2)は、中国式、株式民営化です。

中国に行く前に、小沢さんは、地方の借金の証券化などという、ハゲタカが泣いて喜びそうなことを、なんでやろうと考えたのか?日本の地方自治体は、借金が返済できなくなってギリシア化なんてしないという自信があったのかもしれませんが、日本の場合は、ユーロと違って、異なる国で、異なるルールの借金があるわけではないので、統一規格で、最悪の場合、帳消しに出来るので、ギリシアのようなことは起こらないと考えたんだと思いますが、ハゲタカは、色々な手段、たとえば、格下げなどをやって、借金を増やしたり減らしたりできるので、支配される可能性が高いのです。だから、小沢さんが負けてよかったと思っている。だけども、この政策以外では、小沢さんは、良い政策ばかりだったので、本当に残念でした。もし、こういう方針をやったら、日本のエリツインとなっていた可能性が高い。できれば、それでも、小沢さんは、エリツイン=民営化に失敗した、にはなるはずがないという意見を聞きたい。
それならば、もう一度、小沢さんは挑戦する価値がある。ぜひともやってほしい。

さて、そうやって、「見える化した借金の成績表」を、ユーロのようにやったとしても、ギリシアが良い例ですが、政治腐敗は、減ったりしませんでした。現在、ゴールドマンサックス出身の金融のプロが、イタリアやギリシアを占領中ですが、彼らが状況をマシに出来るか?かなり疑問視されているようです。

ここで、大きな政府のダイエット、ケース2)中国の場合です。

中国は、98年くらいまでは、超大きな政府で、超非効率でした。なので、工業や商業などの国際競争力は、まるでなかった。

ところが、98年以降は、超民営化。しかも、ユーロとかがやっている、小沢さんが日本でやろうとした、「借金の見える化」「借金を売買させる」というような、「見せしめ式」なやり方ではなく、

国営企業を、株式上場させる


という、単純に見えて、恐ろしいほど効率的な方法論でした。アヘン戦争や、その後の時代に植民地化に苦しんだ中国だったので、株式市場を作る際には、恐ろしく用心深くしており、

株式化はするが、株式は、半分は中国人しか買えず(A株)、残りの半分は外国人でも買える(B株)

としました。これは、恐らくだが、日本やロシア、そして最近ではユーロが、国際資本軍団から受けている、金融攻撃を防ぐ、唯一の方法ではないか?と私には思えます。(名づけて出島スタイル)

中国人は、上記のような方法論で、同じ共産主義だったロシアのように、民営化後に、金融マフィアに支配されることもなく、株式民営化という、劇的な方法で、「超大きな政府」を、小さくし、しかも、外国人に投資してもらいながら、しかも!外国人には、決して主導権を渡さない。

という、正直いって、ウルトラCをやってのけた。といえる。こんな風に、うまくやった国は、他にはないと思う。もちろん、いきなり超資本主義になったので、ついていけなくなる中国人が出てきて、いわば副作用が強すぎて、

戦前の日本のように、大正バブルで資本主義に目覚めたが、ついていけないと感じ、同時期のドイツやイタリアのように、国有化=ファシズム、という手段で、資本主義を放棄してしまう可能性は、急激に資本主義化した中国に残っている。といえる。

この、金融資産の国有化=財産没収、は、大事な概念であり、それが、ファシズムの正確な定義でもあります。

戦前の日本やドイツでは、イタリアでも、ほとんど100%国有化=ファシズムでした=資本主義ではなくなった、わけですが、100%でなくとも、50%くらい国有化、というのは、ありえるわけで、最近でも、フランスにおいて、「左翼=大きな政府を好む」が、政権をとりそうだということで、スイスに本社を移動する会社が出てきたというニュースを見ましたが、そうやって、大きな政府になると、税金が上がる=財産が減る、から、税金が低いスイスに逃げようという人が出てきたりする。スイスとは、昔から、そういう場所だった。

中国の国営企業でも、株式民営化してから、本社を、「ケイマン諸島=無税の島国」などに移動させている会社もある。そうやって、万が一、財産没収や、国営化、国有化、という場合にも、財産を逃がしておくというのは、手段としては、500年くらい前から、良くあることなのです。

昔から、ユダヤ人のスペイン追放とか、ドイツ追放とか、そういうことは良くあったので、そういう風に本能的に財産逃がす、もしくは、自ら逃げてくるときに、金や銀を持っていくという人たちもいるわけです。共産主義は、国を挙げて、金融業者というよりか、金融システムそのものを否定するというシステムでした。だけども、国有化する政府の立場になってみれば、金融業者が強すぎる場合は、

国有化というのは、逆に言えば、金融侵略を受けた、不器用な国家が取れる唯一の防衛策でもある。 ともいえる。

南米では、新自由主義(過激な資本主義)に金融侵略されて、金儲けだけが目的になった結果、崩壊後のロシアと似た感じで、さらに輪をかけてひどいケースとして、学校も、公衆トイレも、警察官も、儲からないから、やめるということになって、無法地帯=常に内戦状態にまでなった国があった。あまりにもひどかったので、アルゼンチンやブラジルでは、逆の事をやろうという大きな流れもあるようです。

そういう南米の例が示すように、なんでも民営化さえすればよいというのは、間違っており、節度ある民営化が大事で、ケース1)ユーロのような見える化、見せしめ化、と、ケース2)のような、中国の株式民営化、となり、問題は、中国式が、日本文化的に、無理なのではないか?ということで、

たとえば、中国では、横浜港とか、神戸港のような国の資産が、実際に株式市場に上場しています。田舎の村長や町長が、そんなことを理解できるでしょうか?それでも、中国は、それを実行した。この凄さが、日本では理解されていないように思える。
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