この春のRSDで村八分の71年の北区公会堂でのライブ「ぶっつぶせ」が出ると聞いて、昨年ピッチを調整したCDが出たばかりで全く興味が起きなかったのだけど、それのリリースインフォーメーションにそれまで知らなかった事が記されていた。
この音源には2種類のソースが使用されてるのだそう。
ステージ脇にマイクを設置したエアー録音と、それとは別にライン録音された音源があって、それぞれを2チャンネルに振り分け調整した擬似ステレオをマスターにしたのだそう。
昨年出たCDをそこらを意識して聴いてみると、確かに違和感のある位相だなと。
今回リリースされたアナログ・レコードのマスターは、ステレオに振り分けたそれぞれのソースをモノラルにミックスしてマスターを新たに作ったのだそう。
2つのソースは元々がモノラル音源、擬似的にステレオにするよりはモノラルのほうが自然なのは当然。
そうであれば是非に聴いてみたいなと、手元に3枚の「ぶっつぶせ」が並ぶのであった。
ステレオに比べてモノラルはCDとレコードの質感の差が大きいこともあり、昨年リリースのCDより自然かつ押し出しの強い音なのは歴然。
まあ、音の変化があるだけで内容は全く同じなので、無理にもう一枚買う必要は無いとは思う。
アナログやモノラルの音に価値を感じる人には魅力ある1枚だと思う。