Babson MBA Life

Babson CollegeのTwo-Year MBA Programに通う学生達の日記です。

Aamazon.com- Going Pubric

2005年01月13日 | Restaurants
明日のケースはアマゾンのIPOに関するケース。

授業は、ファイナンス(Managing and Valuing Cash Flow)の授業。
読んでみたところ、ビジネスモデルや戦略のケースに思われる。
確かにアマゾンは、一時期その膨大な借入金の多さ、
黒字化する期間が長いということで
騒がれていた(気がする)

ただ、僕はIPOに向けてのVenture Business Peropleの
Entreprenerial Spiritsに溢れたケースだと思った。

ハーバード・ビジネス・オンラインで調べてみた。
http://harvardbusinessonline.hbsp.harvard.edu/

Subject、
Business models, Competitive strategy, Electronic commerce, Entrepreneurial finance, Entrepreneurship, Information age, Information technology, Internet, IPO, Retailing.
などとなっている。

なるほど、Entrepreneurial financeか。。

しかし、アマゾンに関するケースブックの多いこと。
それにも驚く。

さて、本ケースの主人公は、CFOのJoy Covey。
高校をドロップアウトして、カリフォルニア・State Univ.大学に進学、
会計事務所に勤めた後、
ハーバード・ビジネススクールとロー・スクールを同時卒業。
一年だけM&Aブティックのコンサルティング会社(?)にアソシエイトとして働き、
その後、ベンチャー企業へ。

ちなみにResumeを見た限りでは、HBSで奨学金(Top 5%)を得るなど相当優秀。

一年でM&Aアドバイザリー会社を辞めて、ベンチャー企業に入ったあたり、
なんとなく、Donna Dubinskyを彷彿とさせる。

で、このケースで
僕が面白いと思ったところと、適当に書き出しておく。

・Covey quarterbacked the process without Bezos's involvement,
remembering John Doerr's advice that "
the CFO should be the CEO of the going public process"
確か、John Doeerは、ベンチャーキャピタリストの中では、
有名な(神様的)人(だと本で読んだことがある。)

・SECに提出するファイルの中で、
会社のRiscについて、ケースに掲載されているだけでレターサイズ4ページに渡っている。
しかも、「今後も損失は増大する」、
「売り上げは、四半期ごとにのびているが、そんな成長率は継続しないだろうし、
将来は落ちるだろう」など、丁寧にリスクを書き上げている。

自分たちの信念から、「自分たちのスタイルをサポートしてくれる投資家に投資してもらいたい」という思いが伝わってくる。

・IPOの目的として、to extend the brand, to build consumer awarenessを上げている。
この辺は、僕にとっては目新しい。
(僕は、IPOの最大の目的は、「優秀な人材の採用」だと思っている。)

なんにせよ、面白いケースだけど、
ファイナンスの授業でどのように料理されるのか、楽しみたい。

なお、ケースの内容は以下の通り。
Amazon.com, an early pioneer in electronic commerce, prepares its initial public offering in the face of turbulent market conditions. Joy Covey, Amazon.com's CFO and the case protagonist, discusses the risks and opportunities of going public and the nature of electronic commerce business models in comparison to traditional land-based retail models. This case presents an opportunity to discuss the public offering process and the inter-relationship between a young company's financing strategy and business strategy

Source:Harvard Business Online
http://harvardbusinessonline.hbsp.harvard.edu/
(著作権の問題があるかな?)


Hiro

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1 コメント

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この授業は面白かった (RRL)
2005-01-14 04:54:31
この授業は面白かったですね~。今まで一、二を争うほどだと思いましたよ。おそらくは、Blissの授業も巧妙だと思いました。

アマゾンと普通の書店との比較を定性的、定量的に切ることから入って、成功のキーとなったのは、成長率一点であると言い切っていましたね。



アマゾンのこのケースはEntrepreneurが通るだろう道、あるいは通るべき道を踏襲した非常にいい例ですね。そして、A/R ?が1日にたいして、A/Pが41日というものすごいWorking Capitalが良い例ですね。また、Internetの可能性を信じ、先鞭をつけたのが大きな成功要因ということになりますね。



Financeの面から言えば、CashFlowがとてつもなくいいので、IPOの第一の目的がBrand Equityの向上というのがまた驚きました。いやはや、すごい!Hiroさんが言うようにこれは新鮮な発想ですね。



しかし、僕が最終的に疑問に思ったのは、IPO後にも当分黒字化が出来ないのは問題ですね。Penetration戦略があるにしろ、GrossMarginが80%を超えるのは問題ではないですかね?ビジネスモデル事態がすばらしいのだから自分たちの首を絞めるように、価格を落としすぎているのではないかと思います。



また、急速な多角化がDebtを雪達磨式に増やし、これからのInterestの支払いが収益を圧迫することなどが懸念材料ですよね。



Take Awayとしては、、、、

-アントレにはFinanceのオプションは限られている

-事業戦略と財務戦略はリンクしている

-財務状況は、ビジネスモデルの変化とともに変わる



といったところですね。



RRL
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