ODORAMOX!

BABA庵から  釣り糸なんぞが ごちゃごちゃ こんがらかった状態を ここでは「オドラモクス」と言う。

『数学する身体』森田真生

2016-02-22 15:43:13 | 引用
『数学する身体』森田真生著
p:37 ・・・・・・・・・・・・・・・・様々な認知タスクの遂行において、脳そのも
のが果たしている役割が、思いのほか限定的である可能性があるということである。脳
が決定的に重要であることはもちろんだとしても、仕事の大部分を身体や環境が担って
いる場合も少なくないのだ。


数学者では岡潔の『春宵十話』に啓発されたけれど、なじめない天皇崇拝があった。
それは排外主義、東アジアの異国への差別感と表裏の感覚だ。
この感覚は、なぜか身近な人たちにある。
『国家の品格』の藤原正彦や、環境行政を鋭く批判した武田邦彦(ふたりとも「彦」だ)、
中流以上の家庭に育った知的エリート特有なのかもしれない。

その岡潔の著作を編纂した本を上梓したから、同じ類の学者なのかもしれないけど、
まだ、新鮮でおもしろく読んでいる。

   考え判断し実行をする機能は、脳では、脳だけではない、という視点は、
   中国の古典、東洋医学(医学・哲学)に共通するものがあるが、
   そちら方面への検証・研究には進んでいない。
   始めから捨象されているようだ。

p:30 学びとは、はじめから自分の手許にあるものを掴みとることである、とハイデッガー
は言う。同様に、教えることもまた、単に何かを誰かに与えることではない。教えるこ
とは、相手がはじめから持っているものを、自分自身で掴みとるように導くことだ。そ
う彼は論じるのである。

漢字社会には「啓発」ということばがある。英語だとinspireか。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿