咲とその夫

 定年退職後、「咲」と共に第二の人生を謳歌しながら、趣味のグラウンド・ゴルフに没頭。
 週末にちょこっと競馬も。
 

低視聴率・・・それでも面白い

2012-05-31 22:29:30 | レビュー
 そう、例の画面が汚いから見たくないとの物議を醸したNHK大河ドラマ「平清盛」の話。相変わらず視聴率低迷に嘆いている今回の大河、じっくりと見ていると物語の展開も呑み込めるし、源氏と平氏が今後どのように絡み合って行くのか見ものである。

 先日の「保元の乱」は、前半の見せ場ともなる場面展開であった。平氏の叔父(忠正)と甥(清盛)が敵対し、源氏では父(為義)と子(義朝)がそれぞれ敵味方に分かれて争う。その根本は、藤原摂関家の兄弟の権力闘争に上皇と天皇を巻き込んでの戦・・・。

 「後白河天皇方には平清盛の平氏と源義朝の源氏が高松殿に集結。同じころ源為義ら源氏勢や、平忠正とその一党は崇徳上皇がいる白河北殿に入った」とある。

 双方の軍議の席において、どちらも夜討ち(夜襲)が主張されるが、崇徳上皇方を取り仕切る藤原頼長(次男)は、そのような卑怯な振る舞いは慎むべきであると主張し、夜討ちを中止させる。
 一方、後白河天皇方を取り仕切る信西は、勝つためには止むを得ない戦法として、夜討ちを断行する。弟の頼長と敵対する藤原忠通(長男)も夜討ちに賛同し、後白河天皇が断を下し武士たちが思う存分働くようにと・・・。これにより、後白河天皇方の平清盛の平氏と源義朝の源氏が勝利する

 この場面を見ていて、潔癖症の藤原頼長の姿やものの考え方が石田三成にダブって見えた。取り分け、天下分け目の関ヶ原の戦い前夜の石田三成がそうであると・・・。

 「大垣城の軍議は、まだつづいている。
 まだ、決定をみない。
 西軍の島津義久と小西行長は、
 『何としても、今夜のうちに赤坂へ攻めかけねば機を逃してしまうことになる』
 と、主張し、義久は老体をふるわせつつ、
 『われらは東より、治部少輔殿は南から、さらに南宮山に在る毛利の軍勢を西からさしむけ、赤坂の家康本陣を三方から押し包み、攻めかくるがよいと存ずる』熱烈に説いてやまない。
 宇喜多秀家も、しだいに、この夜襲作戦に同調しはじめた。
 だが、石田三成は煮え切らない。
 決断が下せないのだ」
(出典:真田太平記 抜粋)

 夜襲を中止した三成の決断、この軍議を境に島津義久は、三成を見限り関ヶ原では西軍のために一切働かなかった。さらに小早川秀秋の裏切りで西軍は敗走・・・。島津軍は、かの有名な敵陣(家康軍)中央突破で鹿児島へ帰って行った・・・多くの犠牲を払いながらも。


 ところで、「保元の乱」において、夜討ちの決断をしなかった藤原頼長は、恐れおののき失意のうちに最期を迎えることとなった。

 次週の大河では、この戦の勝利者による戦後処理が行われ、信西は厳しい処断を行なうとのこと・・・。そして、平治の乱へと時代はうねり平氏の時代がやって来るのだろう。これからも、大河から目が離せないと思っている。

 当方はあまり関心もないが、視聴率が話題の一つとなっている。この「保元の乱」を扱った第21話の平均視聴率は・・・過去最低となったらしい。

 「27日放送の第21話の平均視聴率が関東地区で10.2%(ビデオリサーチ調べ、以下同)と最低記録を更新したことが28日分かった。関西地区は11.1%だった。
 なお、同時間帯には、フジテレビ系がバレーボール女子の日本代表対セルビア戦(午後7時9分~)を放送し、平均視聴率は関東地区で23.3%、関西地区で19.7%と高視聴率を記録」だったとか。そして、「次回放送の6月3日はテレビ朝日系でサッカーW杯アジア地区最終予選中継が放送予定。松ケン清盛はピンチが続く」と、締め括ってあった。
(出典:zakzak公式HP 抜粋)

 と、バレーボール女子とも競合したことが、低迷の一つの要因だったらしい。ところが、我が家は韓国戦で何とも不甲斐ないプレーを見て、もはや応援する気力もなくなっていた。

 もっとも、大河の方は、18時00分からのBSプレミアムで見ているけど・・・。

 腰を据えてじっくりと見ていると「平清盛」、益々面白くなっているけど、どうして多くの人たちが見ないのかな、と、思っている。(夫)



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