AZヘッドホンタワー

耳を澄まし、クリアの音を聞き、感動して涙がこぼれた
ヘッドホンレビュー、電子製品評価等

Audio-technicaヘッドホンアンプAT-HA5000長期レビュー

2012年12月16日 | ヘッドホン、音響関連
聞いている音楽、その純粋さは忘れない
雑音のない音の本質を聞き、歌声の繊細さを感じ
AT-HA5000の音は、あまり鮮明すぎて耳を凌ぐ



念願のAT-HA5000がついに!

開封!

本体現る

出てきた、中古のものなのでアルミ部品はちょっと錆びれてる

幸い、木パネルの部分にはキズがない


初期設定AT-HA26D(DACのみ利用)+AT-HA5000

僕が持ってたのヘッドホンたち

主力はATH-W1000とATH-AD2000

HA5000のつまみとヘッドホンジャケットが錆びれているからアルミ錆取り剤を買った

アルミ錆取り剤で磨くとピカピカに戻った!

電源ボタンもピカピカ

新しい設定、DACはMusiland Monitor 02 US Dragonに変更、DACの電源はモバイルバッテリーを使用

普段はAD2000とAD1000PRMが差し込んでいる

およそ半年前、念願のヘッドホンアンプAudio-technica AT-HA5000を購入した
この前では同社のAT-HA26Dを使ってたが
購入のきっかけは、購入したATH-W1000はAT-HA26Dとの相性が良いといえないから(この話は後日またレビューさせて頂きます)

AT-HA5000を買う前、最後まで悩んでいた候補は、FostexのHP-A8とMusilandのMD11でした
HP-A8はDAC/AMP複合機であり、DACとしての機能はかなり優秀だった(旭化成AK4399 32Bit DACを使用)
今の俺だってお金があまれば買っちゃうレベル

しかし実際AD2000,W1000を持ってHP-A8を試聴しに行くと
何と俺はHP-A8とAT-HA26Dの違いを区別することすら難しかった(できなかったではなく、難しかった)
W1000もAT-HA26Dと大体同じくらいに刺さるし、暖かさのある音色とは無縁だった
W1000の為のアンプということで、HP-A8は一旦却下

Musiland MD11は中国メーカーのDAC/AMP複合機であり、こちらのDAC部もかなり好評だったようで
中国ユーザーのレビューによるとMD11は総合的に完成度が高く、弱点は全く見つからない傑作だったようです
アンプ部はHA5000と同じくAクラスタイプを使用、ただ電源はスイッチングタイプのはちょっと惜しいかも
(スイッチングタイプの電源システムは論理的に高域ノイズが発生)
MD11の値段は輸入しても3万円くらい、しかし試聴できないため直ぐ決められなかった
後の話ですが、現状のシステム構成としてはMusiland社のMonitor 02 US Dragonを使っています

この他、2chレスの情報によるとShanling PH100の回路自体はHA5000をクローンしたようです、でも音色は違うらしい
中国のショッピングサイト-掏寶もHA5000のクローンを6000円台で平然に売っているようです(正気か!?)


多分、安い物を買っても結局モヤモヤするだろう
結局、クローン品を買っても本物に気になるだろう


結局、奮発して本物のAT-HA5000を買いました
一緒に買ったのはRCAケーブルのAT-EA1000、とりあえずできるだけオーテクの物を使おうと
あとHA5000レベルのアンプだと電源環境も少し注意を払わないといけないから(自分は勝手にそう思い込んだ)
一応オーディオ用かつノイズフィルターがついてる電源タブを買いました


一緒に用意した物、左からコンセント変換アダプタ、AT-EA1000 RCAケーブル、FURMAN SS-6B電源タブ

FURMAN SS-6B電源タブ、こいつはEMI/EFIフィルターがついているちゃんとしたオーディオ用の電源タブである

この時まだ専用のDACが持ってない、AT-HA26DをDAC機(ラインアウト)として使ってた
恐れ恐れてケーブルを繋いでATH-W1000でAT-HA5000を聞くと、これは何という鮮烈な音!
音と音の輪郭が鮮明すぎて、解像度は耳が耐えられない程高く
foobar2000のSoX Resamplerを使ってますが、Resamplerによる歪みと付帯音も聞こえてしまうのような感じがする
音響性能は抜群だが、あまり音楽らしくない....

そして
電源オンしてから一時間経過
「おお!」という程、音は大人しく、より滑らかになった!
そう、AT-HA5000は安定するまで時間が掛かる...
電源オンしてから通常の音になるまでは30分くらい掛かる
30分も経てば、AT-HA5000は上質、ピュアかつ高解像度の音をする

音がよりクリア、上質、高解像度、雑音は一切感じない
手元のAT-HA26Dと比べて
AT-HA5000のバランスはやや中域よりウォーム的な音色、初めて聞いてみたら何か音場はやや狭い、高域はやや暗めを感じた
これも後で分かったですが、本当はAT-HA26DがAT-HA5000よりも音場が広い、高域が延びるという訳ではない
よく聞くと、AT-HA5000存在しないはずの附帯音は消えたため高域が暗めに聞こえるだけ、でも極めてピュアな音になる
(5kHzの附帯音で音場を左右する、高域の附帯音と歪みで高音を明るく感じる)
まるで蒸留水のようなもの、滑らかでとてものみやすい(まずいと感じる人もいますが)
長く聞くと、AT-HA26Dでは中域から高域にわたり音と音の繋ぎは少しずれた感じがして
この点についてAT-HA5000では全然なかった、音と音の繋ぎはとても自然で滑らか
でも音響性能の僅差を除けば、AT-HA26Dもかなり優秀だった
音のバランスと表現の仕方は結構AT-HA5000と似ていて
実売19000円しかもDAC機能付きと考えるとかなりお得ではないか

AT-HA26Dとの違い
AT-HA5000はギャグエラーがない、AT-HA26Dはある(小音量の時左右音量のバランスが崩れる)
AT-HA5000の方はピュアで高SN、AT-HA26Dは全音域において少しだけ雑を感じる
AT-HA5000の方はやや中域寄り、AT-HA26Dはやや高域寄り
AT-HA5000の方は音場がやや狭い、AT-HA26Dはやや広い
AT-HA5000の方は音が滑らか、AT-HA26Dはエッジがきつい
AT-HA5000の方は音の密度が高い、AT-HA26Dはスカスカにならないけどさわやか(?)
AT-HA5000の方は解像度が高い

AT-HA5000
解像度:★★★★★
音場の広さ:★★★
高域の明るさ:★★★★
中域の厚さ:★★★★★
ボーカル表現:★★★★★
音の傾向:均、ピュア、歪みのない本来の音

AT-HA26D
解像度:★★★★☆
音場の広さ:★★★★
高域の明るさ:★★★★☆
中域の厚さ:★★★☆
ボーカル表現:★★★★
音の傾向:明るく、軽快かつ高解像度な音

ボーカルの表現力
AT-HA5000は正に女性ボーカルのための神器である
昔オーディオテクニカの高級ヘッドホンは皆、女性ボーカルに特化してたと思う
ATH-L3000、W2002は無縁で聞いたことなかったですが
手元にあるW1000、AD1000PRMを聞いたらとにかく女性ボーカルは美しい
絶妙な加減でボーカルを染めるような味付け、これは昔のオーディオテクニカの音だった
このAT-HA5000は2005年販売(AD2000/AD1000は2004年、AD1000PRMは2008年)の物で
この伝統はしっかし継承した
手元にある他のヘッドホンアンプと比べて
AT-HA5000はボーカルの密度をあげ、厚さを増え、高域の刺激を収め、ボーカルをもっと耳元に近づけるように聞こえる
まるで毒薬のように心に染み込む音、台湾のヘッドホン界ではよくオーテクの音を「女毒」と愛称してる

この代わり、楽器の表現は楽器種類によっておかしくなる所もあったと良く指摘されましたが
とにかく自分が持ってる曲は95%がアニメ、ゲーム、ニコニコ動画関係だったで、構わなかった


ATH-W1000で聴く


ATH-W1000

本当にAT-HA5000を買うきっかけはATH-W1000のためであった
ATH-W1000とAT-HA5000の相性は如何?本当に完璧なコンビだろうか!?
まずW1000の高音がキラキラしてる点は変らなかった
でも元々AT-HA26Dで聴いた時高域は雑という聴感は確かに無くなった
ピュアな、かつ繊細な、キラキラしてる音
例えようとすると、まるで花火がぱーと光を放す後
残りの火薬が空中で煌いて消えてゆく、一つ一つの音像は鮮明で、高域は鋭かった
この鋭さはよく言う「刺さり」は似ているが本質は違う
痛いような、痛くないような、極めて繊細な高音の糸が細くてボーカルの最細部まで表現できた
やっぱW1000はボーカルだな、表現の仕方はADシリーズと違うものの
どっちも素晴らしかった

AT-HA5000との相性:★★★★
AT-HA26Dとの相性:★★★
適合のジャンル:Live、女性のアカペラ、女性ボーカルがメインでBGMが目立たない曲


ATH-AD2000で聴く


ATH-AD2000

ATH-AD2000

2chのスレでは「ATH-AD2000の真価を引き出すためにはAT-HA5000が必要」
という書き込みがあったので実際聞いてみた
AD2000の音は濃い、中域の共鳴と広がり方はとても魅力だった
AT-HA5000で聴くと、元々高域が明るいとは言えないAD2000はもっと暗くなった
音の密度はさらに高くになって、音場はさらに狭くなって
正直ちょっと似合わないかなと思ってしまう
でも確かにクリアさ的にはAT-HA5000はAT-HA26Dよりは優秀
多分音響性能の意味として、AT-HA5000は最も優秀な組み合わせかもしれない
高音の明るさが足りないなら、イコライザを弄れば改善できる

AT-HA5000との相性:★★★☆
AT-HA26Dとの相性:★★★★
適合のジャンル:オールマイティ、女性のアカペラ、アニメゲーム曲全般、映画、BGMとOST等


ATH-AD1000PRMで聴く


ATH-AD1000PRM

ATH-AD1000PRM

ATH-AD1000PRM

まだここでレビュー記事は書いてないが、ATH-AD1000PRMもこの前入手した
AD1000と比べて、AD1000PRMの音響性能は高く、低域の量はちょっとだけ増え、中域の厚みと密度はより高く
最高磁性導体パーメンジュールを使ったお陰でAD2000風のAD1000のような感じがする
AD1000PRMはAD2000と比べて高域はAD1000と同様に明るく、解像度も高く、よりスッキリな音がする
この特色とAT-HA5000との組み合わせは最高だった
関係ない話ですが、たまたまオーディオショップで聞いた100万くらいのスピーカシステムでもAD1000PRM+HA5000に叶わなかった
実際に、良く「出来たヘッドホンシステムは値段10倍のスピーカシステムに敵う」という話は出てくるので
AD1000PRM+HA5000の公式値段はちょっと20万円、実売だと14万くらい(まだ買えるとしたら、AD1000PRMは既に生産終了、中古しかない)
多分俺の錯覚ではなかったかも
で、AD1000PRM+HA5000の音は極めて綺麗、クリア、高解像度、音場の立体感も若干改良される
このような音は、STAX 407/507と凄く似ている...ダイナミックドライバのヘッドホンでここまでできるのは凄まじかった

AT-HA5000との相性:★★★★★
AT-HA26Dとの相性:★★★★
適合のジャンル:オールマイティ


MDR-SA3000で聴く


MDR-SA3000

ここでソニーのヘッドホンが登場、最強変態解像度のMDR-SA3000が乱入!
MDR-SA3000が採用したナノコンポジットHDドライバーはSA5000と同じ、特に振動板はソニーの神器Qualia 010譲りの技術
MDR-SA3000の音場が凄く広い、ボーカルはやや遠い、高域の伸びと広がりは変態れべる
AT-HA5000でMDR-SA3000を聴くと、元々変態だった音の解像度はさらに上げ、W1000を彷彿する繊細な高音が出来てた
音のピュアさはオーテクヘッドホンの通りに改善され、音場が狭くになったのも一緒
しかしAD2000の時暗くなったはずの高音はSA3000の時は逆に突出するようになった
ヘッドホンアンプは本当に深い、実際やってみないとわからない所も多かった
何かAT-HA26DではMDR-SA3000の完全な実力を発揮できないような気がした、出力の差もかなりあるし(300mWと1200mW)
とにかく相性は良かった、宿敵ライバル社のヘッドホンだけど(笑)

AT-HA5000との相性:★★★★★
AT-HA26Dとの相性:★★★★
適合のジャンル:オールマイティ(イコライザ弄れば)



イコライザ設定例
ここでは普段AT-HA5000で使ったイコライザファイルを提供する
foobar2000用ですが、内容を覗いながら(テキストファイル)手元のプレイヤーに調整してもいいかも
あくまで自分の好みですが、ご意見と「こうすればいい」と思うなら是非コメントで交流を!
AT-HA5000イコライザ設定サンプル

対象ヘッドホン、イヤホンは以下の通り
ATH-A900
ATH-AD1000
ATH-AD1000PRM
ATH-AD2000
ATH-W1000
MDR-SA3000
MDR-EX1000
JVC HA-FXC71



DACの選び - Monitor 02 US Dragon


Musiland Monitor 02 US Dragon

初期のAT-HA26D(旭化成AK4396)をDACとして暫く使ったが
やがてより高性能でよりAT-HA5000と相応しいDACが欲しいため
各DACスレとレビューを参考しつつ、結局Musiland Monitor 02 US Dragonにした
2chの中華と5万円以下DACスレでは一時期このDACが人気を走れ
DAC部だけなら5万円以上の高級機並の音質があるという
正直こんな話は真に受け入れない、けど自分は一応電子工学出身の者で
DACはI/V変換回路さえちゃんと作っていれば、あとのDACチップ自身の性能しかない
Monitor 02 US Dragonはpcm1502というDACチップを使った
このDACチップの特色はリアル384kHz/32bitサポート、I/V変換回路がいらない(!)こと
I/V変換回路がいらなかったら、DACチップからRCAに直出力になる
つまり回路設計に致命的な欠点がなければ、どの会社のDACだってこのチップを使えば音は皆同じ!
さらにMonitor 02 US DragonはASIOもサポートできて、という訳ってDACはこれにした

AT-HA5000との相性は良いかどうかは言い切れないが
初期では俺はMonitor 02 US DragonとAT-HA26D(DACとして)の差はあまり分からなかった
今になっても相当分かり難いだろう
というか、AT-HA26DとFOSTEX HP-A8との差も分かり難かった(ギリギリで分かるくらい)
DACを変えてても、正直変化はあまり感じられなかったのは本音です

※現在では、モバイルバッテリの12V出力によってDACを完全バッテリ給電にした
 音はもっとクリアになって、音場はさらに狭くなった(笑)
 多分音場が狭くなったのは、元々存在するはずがない音が完全に消えたから

電源ケーブルの選び - 結局何も変らなかった
この辺は単独レビューしたかったが、とりあえず結論だけ言っておく
雑誌付録で手に入れたOYAIDE P-029/C-029コネクタとFURUTECH fp-314agケーブルで電源ケーブルを自作して
純正ケーブルと聞き比べると、何も変らなかった


OYAIDE P-029/C-029

ケーブルはFURUTECH fp-314ag

まとめ
AT-HA5000は極めて優秀なヘッドホンアンプであり
オーテク的な味付け、解像度と音響性能は極めて優秀、バランスが良く、出力がパワーフル
最近やや値上げしてますが(10万くらい)
オーディオテクニカに愛を持つ人であれば奮発して買うがいい
中古が5万円くらいの物を狙うのが薦める
木パネルがキズがなければアルミの錆は簡単に取れるので(700円くらいのアルミ錆取り剤を使用)安心してください

要望があれば、ATH-AD1000とATH-A900(HP-A1000イヤパッド交換済み)との相性レポートも書きます
台湾ネット界の噂ではイヤホンのEX1000が高出力ヘッドホンアンプだともっと良い音がする
ちょっとAT-HA5000で試したですが、優秀だったか所詮イヤホンレベルの音だった(相性はNW-Z1070と互角くらい)


audio-technica ヘッドホンアンプ AT-HA5000


audio-technica ARTLINK オーディオケーブル0.7m AT-EA1000/0.7


FURMAN SS-6B


SANWA SUPPLY TAP-AD2N 変換アダプタ(ノイズフィルター付)


MUSILAND USB-DAC/DDC MONITOR 02 US Dragon
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