AZヘッドホンタワー

耳を澄まし、クリアの音を聞き、感動して涙がこぼれた
ヘッドホンレビュー、電子製品評価等

ポータブルヘッドホンアンプ Fiio E17 & E5 比較レビュー

2013年01月04日 | ヘッドホン、音響関連
ポータブルヘッドホンアンプ Fiio E17 & E5 比較レビュー

同じくポータブルアンプって、差はどのくらいあるの?

たまたま特価中だったことで買いました、値段は1280円でした
自分も上位機のFiio E17を持っていたので
今回、両方ともレビューしながら比較すると思います

昔Fiio E17のレビューも書いてあったので一緒に読む方がいいかも
ポータブルDAC一体型ヘッドフォンアンプFiio E17購入レビュー





内容物

Fiio E5本体

ウォークマンNW-A857を接続

電源入れると青いLEDが光る

外装は金属です、Fiioのマークが印刷されてる

DAC機能は含まれてないが、ミニUSBは充電用

Fiio E5

Fiio E5

Fiio E17とサイズの差が大きい

試聴


Audio-technica ATH-AD1000
試聴用ヘッドホン:Audio-technica ATH-AD1000


SONY MDR-EX1000
試聴用イヤホン:SONY MDR-EX1000

エージングせずにFiio E5を試聴

正直、ちょっと篭るように聞こえた
最初は「千円台のものは仕方ないか」と思ったですが、
皆のレビューを見るとエージングすれば化けるらしいで
とりあえず150時間位エージングしてみる

エージングした後のFiio E5を試聴

エージングすると本当に音はクリア、高解像度になった
全体的にストレートな音、ヘッドホンATH-AD1000では解像度の劣化あまり感じない
味付けも殆どなく、プレイヤー本来の音色...信号をそのまま増幅した感じ
音場も締まりも伸びも変わらない、悪い意味では直挿しと変わらない
しかしこれで低能率のヘッドホンもちゃんと駆動できるようになり、そこそこ使い道がありそう

因みに、音量を最大してても低能率ヘッドホンを駆動するにはやや足りない感じがする
自分が持ってたMDR-SA3000では丁度いい音量になっていますが、もっと能率が低いヘッドホンだと少し厳しいかも


自作のOYAIDE PA-02でNW-Z1070とFiio E5を繋ぐ

ケーブルより軽い本体

Fiio E17を試聴

NW-Z1070に繋いだ場合は僅差だが、Fiio E17はE5よりも高解像度に聞こえる
音のバランスと味付けは殆ど変わらないが、音場は確かに広くなった
ATH-AD1000で聴いた時、元々は脳内定位の音場が前方定位になってくれて奥行きと立体感が出る
Fiio E17のDAC部も使って試聴すると(つまりプレイヤーを使わない、パソコンで再生)
明らかにZ1070と繋ぐ時よりも高解像度、音の輪郭はくっきりになり
音のバランスもソニーらしい低域よりからフラットに戻った
据え置き型のDAC付きヘッドホンアンプと互角できる音になった

RMAA測定

まず結果のデータを出すだけで意味が分からないと面白くないので
一応少しだけ説明する

Frequency response :周波数特性、-+の範囲が小さい方がフラット
Noise level, dB (A):無音状態でノイズの大きさ、小さい方が良い(マイナス数値がでかい方がいい)
Dynamic range, dB (A):最大音量と無音状態と音量の差、大きい方が良い
THD:波形の歪み、ある意味では「解像度」と読んでても良い
THD + Noise, dB :波形の歪みによって生成される付帯音の大きさ、小さい方が良い(マイナス数値がでかい方がいい)
IMD + Noise, % :波形の歪みによって生成される付帯音の比率、小さい方が良い
Stereo crosstalk, dB :L/Rチャンネル間の干渉、小さい方が良い(マイナス数値がでかい方がいい)
IMD at 10 kHz, % :分からん
General performance :総合的な評価

今回はNW-Z1070のイヤホンジャックからラインケーブルでポータブルアンプ(Fiio E5/E17)に接続して、
またポータブルアンプ(Fiio E5/E17)の出力からラインケーブルで測定器のラインインに繋ぐ

測定環境は、以下の通りになる
録音機材:Sound Blaster Digital Music Premium HD(SB-DM-PHD)、ライン入力を44.1KHz/16bitに設定
再生用プレイヤー:SONY NW-Z1070、エフェクト類全部オフ
ラインケーブル:
Z1070からポタアン:Fiio E5付属の貧弱ケーブル(=LV0)、Fiio E17付属のPCOCCケーブル(=LV3)、自作高級志向のOYAIDE PA-02ケーブル(=LV10)
ポタアンから測定機:Audio-technica DVDLINK AT-DV61A

RMAA測定の話はこちらにも少し書いてあるので興味ある人はどうぞ

まずヘッドホンアンプの実力を知るため、そのソース(ポータブルプレイヤー)の実力を確認しないといけない
て、NW-Z1070から単独測定(イヤホンジャックから測定機に繋ぐ)した結果は以下の通り


Frequency response (from 40 Hz to 15 kHz), dB +0.77, -0.13 Good
Noise level, dB (A) -89.6 Good
Dynamic range, dB (A) 89.7 Good
THD, % 0.0029 Excellent
THD + Noise, dB (A) -69.5 Average
IMD + Noise, % 0.037 Good
Stereo crosstalk, dB -87.6 Excellent
IMD at 10 kHz, % 0.037 Good
General performance Good

SONY NW-Z1070 RMAA

SNRは90dB位であって、ポータブルプレイヤーとしては優秀
実際イヤホンしててもあまりノーズは聞き取れなかった(唯一、ATH-CK100PROは少し聞こえたけど)
特筆したいのは、高域の歪みを示すTHDは0.0029のこと、これは既に据え置き型DAC/AMP並の数値である
NW-Z1070が採用したS-Master MXフルデジタルアンプはΔΣ変調で論理的に完璧に近づいた波形を出力する
このやり方だと、PCM信号をDSD信号に変換してから出力というオーディオマニアがやってることと殆ど同じ
電子回路の知識を持っている人なら、一種の優秀なPWM変調と理解すれば良い

据え置きオーディオ機器には敵わないが、ポータブルプレイヤーとしてはかなり優秀な結果を出ている

NW-Z1070→Fiio E5測定


NW-Z1070→Fiio付属ケーブル(PCOCC)→Fiio E5→AT-DV61A→測定機(SB-DM-PHD)

NW-Z1070→Fiio E5付属貧弱ケーブル→Fiio E5→AT-DV61A→測定機(SB-DM-PHD)

NW-Z1070→OYAIDE PA-02→Fiio E5→AT-DV61A→測定機(SB-DM-PHD)

さて本題に戻りますが、Fiio E5に経由してRMAA測定
今回は「ケーブルでRMAAの結果を影響するのか」も知りたいので三種類のケーブルを使って測定してみた
その結果、ケーブルを変えるだけで全て結果を影響することが見られなかった
数値自体は少し差が出ていたが全てか誤差範囲内で明確な違いはなかった
つまりケーブルを変えてもデータでは良くならないこと
全部貼るのは長いので、PA-02での結果だけを貼っておく

Frequency response (from 40 Hz to 15 kHz), dB +0.14, -0.69 Good
Noise level, dB (A) -88.1 Good
Dynamic range, dB (A) 88.0 Good
THD, % 0.0073 Very good
THD + Noise, dB (A) -69.1 Average
IMD + Noise, % 0.060 Good
Stereo crosstalk, dB -68.8 Good
IMD at 10 kHz, % 0.045 Good
General performance Good

NW-Z1070-FiioE5-PA02
OYAIDE PA-02を使った場合
NW-Z1070-FiioE5-PoorCable
Fiio E5付属の貧弱なケーブルを使った場合
NW-Z1070-FiioE5-ShortPCOCC
Fiio E17付属のPCOCCケーブルを使った場合

RMAAの中身を読んでみると
ノイズは2dB位劣化し(これはかなり軽い)、一番大きいのは音の歪みであるTHDは0.0029から0.0073まで落ちたこと
本当は、普通のポータブルプレイヤーだと当たり前の数値ですが
但し、唯一の欠点のはクロストークが20dBくらい落ちでいたこと
左右独立のオペアンプを採用しないこと、と基板のサイズは小さくて物理的にL/Rを分離出来ないのは原因だろう
総合評価のGoodのように、2000円くらいで買えるポタアンとしてはかなり頑張ったと思う

NW-Z1070→Fiio E17測定


NW-Z1070→Fiio付属ケーブル(PCOCC)→Fiio E17→AT-DV61A→測定機(SB-DM-PHD)

NW-Z1070→OYAIDE PA-02→Fiio E17→AT-DV61A→測定機(SB-DM-PHD)

NW-Z1070→Fiio E5付属貧弱ケーブル→Fiio E17→AT-DV61A→測定機(SB-DM-PHD)

結果はかなり良い!
ノイズは何と直挿しよりも少し良くなっている、THDは元とまったく変らない
つまりアンプによって音を歪むことはデータ上は見当たらないこと、簡単的に言えば劣化はないこと
クロストークも元のまま、流石にL/R独立のオペアンプも使ったから
本当は、Fiio E17の質はZ1070よりも上だから、Fiio E17に経由しても劣化しないという結果になった

Frequency response (from 40 Hz to 15 kHz), dB +0.44, -0.44 Good
Noise level, dB (A) -90.2 Very good
Dynamic range, dB (A) 90.0 Good
THD, % 0.0028 Excellent
THD + Noise, dB (A) -69.5 Average
IMD + Noise, % 0.037 Good
Stereo crosstalk, dB -87.4 Excellent
IMD at 10 kHz, % 0.038 Good
General performance Very good

NW-Z1070-FiioE17-PA02

Fiio E17単独測定(光デジタル接続)

Fiio E17はDAC付きヘッドホンアンプですので、パソコンに繋いで測定してみる


Fiio E17をSB-DM-PHDに接続

入力は光デジタル

ラインアウトモジュールFiio L7を使用

いよいよ測定

これこそがFiio E17の真の実力、据え置き型DACと互角できるスペック(測定データとして)になっている
SNRも公式に書いてあった104dBよりも少し良くなっている
クロストークも92dBであり、この辺L/R独立のRCAジャックにすればもっと良くなるはず

Frequency response (from 40 Hz to 15 kHz), dB +0.01, -0.08 Excellent
Noise level, dB (A) -105.5 Excellent
Dynamic range, dB (A) 105.6 Excellent
THD, % 0.0027 Excellent
THD + Noise, dB (A) -78.1 Average
IMD + Noise, % 0.018 Very good
Stereo crosstalk, dB -92.4 Excellent
IMD at 10 kHz, % 0.013 Very good
General performance Very good

Fiio E17 RMAA(OPT)

まとめ
某虫ランドと違って、Fiioは真面目でちゃんとしたオーディオメーカーと思う
Fiio E5は値段以上、Fiio E17もインタフェースと機能を考えるとかなりコスパが良いポータブルアンプであった
もし手元にポータブルアンプが一つもなく、あるいは外出しながら大型ヘッドホンも聞きたいのならFiio E5は薦める
その代わり、職場、ノートPCが使える場所でもちょっとした良いDAC付きヘッドホンアンプとして使いたい、より本格ヘッドホンオーディオ志向の人はFiio E17へ
とりあえず、両方とも薦めます
後継機のFiio E6も出てますが、E5は入手困難であれば多分E6も悪くないと思う


Fiio ポータブル・ヘッドホンアンプ Fiio E5


オヤイデ Fiio ヘッドホンアンプ E6


Fiio E17 USB DAC Headphone Amplifier[輸入品]
『オーディオ』 ジャンルのランキング
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 【連載】ヘッドホン・イヤホ... | トップ | ジャンク価額でJVA HP-RX700... »

コメントを投稿


コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

あわせて読む

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL