お昼前ごろに家を出ると、春にしては高々と青くさえわたる東の中空に恥じ入るように薄い半月が浮かんでいる。石神井川沿いのソメイヨシノはすでに三分咲きが数本。穏やかな中に時折強い風は吹くもののこの好天は未だ日本皇室にアマテラスの御稜威は健在かとすら思わせる。今日は紀宮様と黒田さんの納采の儀。マラソンクリニックで知り合った某カップルも今日が結納とか、いずれにせよ結構なお日和で上々。駅までの道すがら白木蓮のつぼみ達も産毛の外套をそっと脱ぎ、まるで白い小鳩が枝に鈴生りに、吹く風に肩をすぼめているようでかわゆらしい。T元教授のお庭の木瓜の花も満開で卒業式の女学生の晴れ着のようだ。
初荒川の私としては、案内にあるとおり埼京線「浮間舟渡」から会場まで行くことにする。前日というのに電車の中からすでに幾人もランナーと思われる人たちがいて、駅に到着するとやはり、磁力に吸い寄せられる砂鉄のように同じ方角を目指してホームから階段を降り、改札を抜け道一つ隔てた都立舟渡公園の中へと歩いてゆく。人の多さは道案内などなくても目的地へ行けるほどだ。前日でこうなのだから明日の混雑は想像に難くない。
私も横断歩道を渡ろうと、ふと前を見ると先日の駅伝でアンカーを走ったIさんが向こうからやってくる。思わず声をかけお互いハイタッチをして明日の再会を約束してわかれる。縁がある人とは約束などしていなくてもどこかで行き会うものらしい。ちょっとおかしくなって足早になる。
公園を突っ切って堤防へ上がると、いきなり川を渡る強く冷たい風が川上のほうから吹きつけ眼の中まで素通していくので涙がふた筋、顔を斜めに伝う。かなり寒い。数分も歩かないうちに大きな白いテントの群れがみえてきたので堤防から明日走るコースのほうへ降りてみる。去年走った多摩川のコースとよく似て足当たりが硬い。木や色の付いた建造物がないので日差しが眩しく、乾いた春風が唇をぱりぱりにしていく。サングラスとリップクリームを忘れないようにしよう。
ずらりと並んだテントの手前側には高々と「本部」だのと大きな看板が上がっていてわかりやすい。「受付」とかかれたテントの前に回り、自分の部門とゼッケン番号を探す。ホノルルマラソンほどではないけれど、受付だけでテントがL字型に7〜8張りは並んでいるだろうか。今は広く感じる河川敷のグランドだけれど、明日は人で埋め尽くされるのだろう。
自分のゼッケンと記念品を受け取り中を確認する。「前日受付の記念品ってなんだろう?」中には冊子とパンフレット数種と参加賞のTシャツ。そしてタオルが1本・・・。まさかこのタオル?なんだか肩透かしをくらったような気分でふらふらしてると、ちょうどイベントが佳境に入っているらしい。浅井さんと川島さんがレース前の様子などを話している。「川島さんほどの方でも眠れないことがあるんですかぁ?」と尻上がりに女性司会者が話を進めているのを左手に眺めながら、ナイキブースへ向かう。B&Dがウェアやシューズを安く販売していて食指をくすぐるが、じっと我慢しながら隣のナイキシューズ試着コーナーを冷やかし、ランナーズブースを一回りしているとどこかで見た顔がやはり商品を心当てもなくみながら人待ち顔にしている。M君だ。
彼に会うのはホノルルとそのあといつ以来かな?秋田にいるのに、なんだかしょっちゅう見かけているような気分にさせられる。そこへやはりどこかで見た人が現れた。M君はこの人と待ち合わせていたらしい。自己紹介しながら思い出した。千葉マリンでNickさんといたFさんだった。あと名古屋からくるKさんとこのあと箱根駅伝のコースを駅伝するという面白そうなイベントと夏の24時間リレーの打合せをするというので、なんだかつられて駅前のマックへ入る。
箱根駅伝の往路とほぼ同じ道のりを10キロずつ走りついで、温泉に一泊。翌日は少し観光をして帰るという楽しそうな企画で、せっかく誘っていただいたのだが残念なことにその日はちょうど2回目の測定会に厚木に行くことになっている。
この方たちはホノルルマラソンのランナーズツアーの常連さんらしく、ニューヨークシティーマラソン仲間のようだ。住まいは東北・関東・東海(あと博多のひともいるらしい)年齢もたぶん職業もバラバラなのに"走ることが好き"いう共通語で仲良くなって繋がっていられるというのはおもしろくて羨ましい。
Fさんたちは駅までの道すがら氷川神社で明日の完走を祈願すると言っていたのだが、私が不浄の時期で鳥居の中に入れないことを告げると、みんな外からお参りしてくれて、心遣いに申し訳ないようでうれしくもあり・・・。今朝まで貧血でボーっとしながら潮の二日目に大会に臨むことになる不運を嘆いていた自分が恥ずかしくなる。明日は今日の突き抜けたお天気のように、力を抜いて楽しく走る人たちの流れに乗ってエイド完食と安全完走を目指そう。
初荒川の私としては、案内にあるとおり埼京線「浮間舟渡」から会場まで行くことにする。前日というのに電車の中からすでに幾人もランナーと思われる人たちがいて、駅に到着するとやはり、磁力に吸い寄せられる砂鉄のように同じ方角を目指してホームから階段を降り、改札を抜け道一つ隔てた都立舟渡公園の中へと歩いてゆく。人の多さは道案内などなくても目的地へ行けるほどだ。前日でこうなのだから明日の混雑は想像に難くない。
私も横断歩道を渡ろうと、ふと前を見ると先日の駅伝でアンカーを走ったIさんが向こうからやってくる。思わず声をかけお互いハイタッチをして明日の再会を約束してわかれる。縁がある人とは約束などしていなくてもどこかで行き会うものらしい。ちょっとおかしくなって足早になる。
公園を突っ切って堤防へ上がると、いきなり川を渡る強く冷たい風が川上のほうから吹きつけ眼の中まで素通していくので涙がふた筋、顔を斜めに伝う。かなり寒い。数分も歩かないうちに大きな白いテントの群れがみえてきたので堤防から明日走るコースのほうへ降りてみる。去年走った多摩川のコースとよく似て足当たりが硬い。木や色の付いた建造物がないので日差しが眩しく、乾いた春風が唇をぱりぱりにしていく。サングラスとリップクリームを忘れないようにしよう。
ずらりと並んだテントの手前側には高々と「本部」だのと大きな看板が上がっていてわかりやすい。「受付」とかかれたテントの前に回り、自分の部門とゼッケン番号を探す。ホノルルマラソンほどではないけれど、受付だけでテントがL字型に7〜8張りは並んでいるだろうか。今は広く感じる河川敷のグランドだけれど、明日は人で埋め尽くされるのだろう。
自分のゼッケンと記念品を受け取り中を確認する。「前日受付の記念品ってなんだろう?」中には冊子とパンフレット数種と参加賞のTシャツ。そしてタオルが1本・・・。まさかこのタオル?なんだか肩透かしをくらったような気分でふらふらしてると、ちょうどイベントが佳境に入っているらしい。浅井さんと川島さんがレース前の様子などを話している。「川島さんほどの方でも眠れないことがあるんですかぁ?」と尻上がりに女性司会者が話を進めているのを左手に眺めながら、ナイキブースへ向かう。B&Dがウェアやシューズを安く販売していて食指をくすぐるが、じっと我慢しながら隣のナイキシューズ試着コーナーを冷やかし、ランナーズブースを一回りしているとどこかで見た顔がやはり商品を心当てもなくみながら人待ち顔にしている。M君だ。
彼に会うのはホノルルとそのあといつ以来かな?秋田にいるのに、なんだかしょっちゅう見かけているような気分にさせられる。そこへやはりどこかで見た人が現れた。M君はこの人と待ち合わせていたらしい。自己紹介しながら思い出した。千葉マリンでNickさんといたFさんだった。あと名古屋からくるKさんとこのあと箱根駅伝のコースを駅伝するという面白そうなイベントと夏の24時間リレーの打合せをするというので、なんだかつられて駅前のマックへ入る。
箱根駅伝の往路とほぼ同じ道のりを10キロずつ走りついで、温泉に一泊。翌日は少し観光をして帰るという楽しそうな企画で、せっかく誘っていただいたのだが残念なことにその日はちょうど2回目の測定会に厚木に行くことになっている。
この方たちはホノルルマラソンのランナーズツアーの常連さんらしく、ニューヨークシティーマラソン仲間のようだ。住まいは東北・関東・東海(あと博多のひともいるらしい)年齢もたぶん職業もバラバラなのに"走ることが好き"いう共通語で仲良くなって繋がっていられるというのはおもしろくて羨ましい。
Fさんたちは駅までの道すがら氷川神社で明日の完走を祈願すると言っていたのだが、私が不浄の時期で鳥居の中に入れないことを告げると、みんな外からお参りしてくれて、心遣いに申し訳ないようでうれしくもあり・・・。今朝まで貧血でボーっとしながら潮の二日目に大会に臨むことになる不運を嘆いていた自分が恥ずかしくなる。明日は今日の突き抜けたお天気のように、力を抜いて楽しく走る人たちの流れに乗ってエイド完食と安全完走を目指そう。













今年のレースでは、楽しく完走できるといいですね。それから祈願、エイド完食達成。
反省の多い大会でしたが、完走できて満足です。荒川は参加するより、応援するほうが楽しい大会かもしれません。
・木蓮さん
シャーベットはオレンジとレモンのマーブル模様のようでした。寒かったけれど美味しかったです。桃源郷マラソンはきれいでいいらしいですね、またぜひ遊びにいらしてくださいね。