安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

ハービー・ステュワード HERBIE'S HERE

2017-07-12 20:03:08 | テナー・サックス

先日見た映画「カフェ・ソサエティ」は、ウディ・アレン監督の映画なので、スタンダードジャズがビッグバンドやテナーサックスの演奏によって流れていました。心躍る音楽なので、帰宅しても、音が頭の中から消えず、レスター・ヤング系のいいアルバムを聴こうと、ハービー・スチュワードのこの作品(CD)を取り出しました。

HERBIE STEWARD (ハービー・スチュワード)
HEREBIE'S HERE (Marshmallow 1992年録音)

   

ハービー・スチュワード(1926~2003年)は、1940年代後半にウディ・ハーマン楽団のセカンド・ハードで、スタン・ゲッツ、ズート・シムス、サージ・チャロフとともにサックスセクションの一員として演奏したことがよく知られていますが、他にもアーティー・ショーやハリー・ジェームスなどビッグバンドで活躍しています。

このハービー・スチュワードの熱烈なファンが、マシュマロレーベル主宰の上不三雄さんで、1992年に日本へ招聘してコンサートや録音を行っていますが、このアルバムは、山形公演におけるライブ録音です。メンバーは、ハービー・スチュワード(ts,cl)、ジーン・ディノヴィ(p)、デヴィッド・ヤング(b)、木村由紀夫(ds)。

曲はスタンダードなどです。「Serenata」、「Day Dream」、「Nica's Dream」(ニカの夢)、「Till The Clouds Roll By」、「Autumn Leaves」(枯葉)、「Don't Get Around Much Anymore」、「Goodbye」、「Herbie's Here」の8曲。「Herbie's Here」は、ジーン・ディノヴィが、スチュワードのために書いた新作で他はよく知られたスタンダードです。「Goodbye」は、上不プロデューサーからのリクエスト曲で、スチュワードはクラリネットを吹いています。

ハービー・スチュワード(ts, cl)の暖かい音色、モダンなフレーズを堪能でき、ジーン・ディノヴィ(p)らサイドメンも好調で素晴らしい作品。最初の「Serenata」から心地よくスイングする演奏が繰り広げられ、「Day Dream」は、美しいバラードで、スチュワードの高い音楽性が表現されています。「Autumn Leaves」では、スチュワードはメロディそのものをフェイクしていて、強く印象に残ります。意外な選曲の「Nica's Dream」とエリントンの「Don't Get Around Much Anymore」は、お楽しみナンバー、「Goodbye」は、クラリネットの音色が心に沁み、「Herbie's Here」は余韻が残ります。

【カフェ・ソサエティ サントラCD】

   

(収録曲)

1. ザ・レディ・イズ・ア・トランプ
2. ジーパーズ・クリーパーズ
3. マウンテン・グリーナリー
4. ハヴ・ユー・メット・ミス・ジョーンズ?
5. アイ・ディドント・ノウ・ホワット・タイム・イット・ワズ(時さえ忘れて) 
6. タクシー・ウォー・ダンス
7. ジング!ウェント・ザ・ストリングス・オブ・マイ・ハート
8. マンハッタン
9. マイ・ロマンス
10. ピック・ユアセルフ・アップ
11. アイ・オンリー・ハヴ・アイズ・フォー・ユー(瞳は君ゆえに)
12. ザ・ピーナッツ・ベンダー(南京豆売り)
13. 小さなホテル
14. アウト・オブ・ノーホエア
15. ディス・キャント・ビー・ラブ

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2 コメント

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ありがとうがいます (上不三雄)
2017-07-12 21:11:02
この録音時、開演前の山形は豪雨で、会場のStudio OZのステージは雨漏りがして心配しました。来日三日目となる山形公演でスチュワードは日本にも慣れ、素晴らしい演奏を披露しました。1959年から長くジャズを聴いてきましたが、この日のライヴは一番印象に残っています。2番目に印象に残っているのはSteward-Sir Charles Thompsonの横浜ライヴで、3番目は1967年、コペンハーゲンのチヴォリコンサートホールでの一部Roland Kirk,二部DexTEr Gordon-Johnny Griffin Quintet
with Tete Montoliu,NHOP,Al Heathのコンサートで昨日のように覚えています。
傑作ライブ (azumino)
2017-07-12 23:13:10
上不三雄さん こんばんは

このハービー・スチュワードのライブは、どの曲も味わい深く、当日聴かれた山形の方がうらやましくなります。今回改めて聴いて驚いたのは、ジーン・ディノヴィで、楽想、リズムへの乗り、イントロの上手さなど、やはりすごいピアニストだと認識を深めました。この「Herbie's Here」は、是非多くの方に聴いていただきたいアルバムです。

デクスター・ゴードン、ジョニー・グリフィンは、一度でいいから生で聴きたかったミュージシャンです。

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